【医師も警鐘】脂肪肝を悪化させるNG習慣とは?意外な落とし穴&肝臓を守る「48時間ルール」

急増する“お酒を飲まない人の脂肪肝”とは
成人の3人に1人が脂肪肝といわれる、超脂肪肝大国・ニッポン。 今、急増しているのが「お酒を飲まない人の脂肪肝」です。
その原因として注目されているのが、 野菜ジュースやフルーツジュース、スポーツドリンク、 さらにはウコンや頭痛薬など、 一見すると健康によさそうなものばかりだという驚きの事実です。
肝臓を守るための新常識と対策を紹介
番組では、肝臓を守るために知っておきたい 最新の肝臓の新常識や、 今日から実践できる対策方法をわかりやすく紹介します。
さらに、臓器の中でも最強クラスの回復力を持つといわれる肝臓の機能を最大限に活かした、 肝臓専門医オススメの 「48時間ルール」 も解説。
「死ぬまで楽しくお酒を飲みたい」 そんな人に役立つ、肝臓との上手な付き合い方が学べます。
目次
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成人の3人に1人が脂肪肝!?超脂肪肝大国・ニッポン
おじさんたちの共通ワード、それが「肝臓」。 飲み会に行けば、 「ガンマが高くてさ…」 「中性脂肪がヤバい…」 「ALTがどうこうで…」 そんな“肝臓トーク”が今日も花盛りです。
しかし実は、肝臓の問題はおじさん世代だけの話ではありません。 現在、日本人の成人3人に1人、 およそ2500万〜3000万人が 「脂肪肝」と言われています。
しかも、その波は若い世代にも広がっているのです。 ちなみに筆者も、しっかりその一員です……。
肝臓4択クイズ!肝臓に良くないものはどれ?
ここで、みなさんの“肝臓常識”をチェックする 「肝臓4択クイズ」です。
次のうち、肝臓に良くないものはどれでしょう?
- ① 野菜ジュース
- ② スポーツドリンク
- ③ 頭痛薬
- ④ 毎日の飲酒
毎日の飲酒はもちろん、 健康に良いと思われている野菜ジュースやスポーツドリンク、 さらには普段なにげなく飲んでいる頭痛薬まで、 驚くべきことに“すべて肝臓に良くない”のです。
肝臓の新常識をアップデート
「野菜ジュースって体にいいんじゃないの?」 「スポーツドリンクって、運動後に飲むものじゃなかった?」 「頭痛薬と肝臓って関係あるの?」
これまでの常識とは違う情報に、 混乱している人も多いかもしれません。
しかし今回は、 意外と知られていない “肝臓の新常識” をわかりやすく解説します。
さらに、 「もう一生お酒は飲めないのか……」 と不安を抱える“のんべえ”のみなさんにも朗報です。
肝臓とうまく付き合いながら、 肝臓専門医もオススメする 最新のお酒との付き合い方 についても紹介します。
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最強臓器「肝臓」の驚きのポテンシャル
そもそも肝臓とは?
肝臓は、全身の臓器の中でも もっとも大きな臓器 です。
小腸や大腸、胃などで吸収された栄養は、 いったんすべて肝臓へ運ばれ、 そこで体に必要な形へと作り変えられます。 これが「代謝」です。
さらに、お酒などの有害な物質を無毒化する 「解毒」 の役割も担当しています。 実は、アルコール処理のほとんどを引き受けているのが肝臓なのです。
そして、細菌やカビなどが体内へ入ってきた際に、 真っ先に戦う 「免疫」 の最前線でもあります。
つまり肝臓は、 「代謝」「解毒」「免疫」 を支える、 まさに“肝心”の要となる臓器なのです。
“沈黙の臓器”と呼ばれる理由
しかし、そんな大切な臓器にもかかわらず、 肝臓はかなり悪化するまで症状が出にくいという特徴があります。
そのため肝臓は、 “沈黙の臓器” とも呼ばれています。
健康診断で初めて異常に気づく人も少なくありません。
そんな肝臓で今、増えているのが、 肝臓の細胞ひとつひとつに脂肪がたまっていく 「脂肪肝」 です。
さらに悪化すると 「脂肪肝炎」へ進行し、 やがて肝硬変、 そして肝がんにつながることもあります。
70%切除しても再生!?最強の回復力
肝臓は、ほかの臓器と比べても 圧倒的な “回復力” を持つ最強臓器です。
健康な肝臓なら、 全体の70%を切除しても、 残った30%から 半年〜1年ほどで元の大きさまで再生するといわれています。
だからこそ大切なのは、 「壊れるまで酷使する」のではなく、回復できる余白を残してあげること」 です。
肝臓について正しく知れば、 お酒との付き合い方も、 きっと変わってくるはずです。
肝臓破壊!やってはいけない4つのNG行為
脂肪肝の原因と聞くと、 多くの人が真っ先に思い浮かべるのは 「お酒」 かもしれません。
しかし実は、 「お酒を飲まないから大丈夫」 というわけではないのです。
今、急増しているのが “お酒を飲まない人の脂肪肝”。
さらに脂肪肝というと、 「肥満の人の病気」というイメージがありますが、 実際には患者のおよそ3割は肥満ではないというデータもあります。
その背景には、 現代人ならではの 意外な生活習慣が深く関係しているのです。
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【NG①】肝臓にとって最大の毒は、“お酒”ではなく“甘いドリンク”!?
肝臓専門医も警鐘!“甘いドリンク”の怖くて甘いワナ
肝臓にとって最大の毒となるのが、 市販の野菜ジュースやフルーツジュース、 スポーツドリンクなどの 「甘いドリンク」 です。
これは肝臓専門医の間ではよく知られた事実ですが、 世間ではまだあまり広く知られていません。
その理由のひとつとして言われているのが、 多くのメディアと飲料メーカーとの関係です。
スポンサー企業への配慮から、 ネガティブな情報は大きく扱われにくい……。 そんな“大人の事情”もあると言われています。
さらに、 WHO(世界保健機関) の情報でも、 糖分の多い飲料は肥満や脂肪肝と関係していると示されています。
健康のための習慣が、逆効果になることも…
野菜不足を補うために、 甘い野菜ジュースを習慣的に飲んでいる人も多いはずです。
かくいう筆者も、 毎日しっかり多めに摂取していました。
この事実を知ったとき、 計り知れないほどのショックを受けたことを覚えています。
健康になるためと思って続けていた行為が、 実は不健康につながっていたとは……。
「どうりで禁酒をしても、 肝臓関連の数値が下がりにくかったわけだ」 と納得したものです。
なぜ「甘いドリンク」はダメなのか?
砂糖は主に、 「ブドウ糖」 と 「果糖」 からできています。
ブドウ糖は、 ごはんやパンなどの炭水化物に多く含まれ、 筋肉や脳など全身のエネルギーとして使われます。
一方で果糖は、 フルーツなどに含まれる糖です。 そして、この果糖のほとんどは 肝臓で処理 されます。
つまり、 果糖を摂りすぎれば、 その負担はダイレクトに肝臓へかかります。
中でも特に注意が必要と言われているのが、 “液体の果糖”です。
甘いドリンクに含まれる液体の果糖は、 小腸で急速に吸収され、 大量の果糖が一気に肝臓へ運ばれます。
すると肝臓は、 短時間で大量の脂肪を作り、 そのままため込むことに。
その結果、 知らないうちに 脂肪肝へまっしぐら という可能性もあるのです。
スポーツドリンクでも油断は禁物
「スポーツドリンクなら健康的」 と思っている人も多いかもしれません。
しかし、 スポーツドリンクを日常的に飲んでいる人は、 肝脂肪リスクが約2倍 になるという報告もあります。
運動時や脱水時には有効ですが、 日常的に飲み続ける習慣には注意が必要です。
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スポーツドリンクにも潜む“果糖”の落とし穴
熱中症予防やスポーツ後の水分補給として、 日常的にスポーツドリンクを飲んでいる人も多いはずです。
しかし実は、 知らないうちに 果糖を摂りすぎている可能性 があるのです。
その原因のひとつが、 清涼飲料水などに使われる人工甘味料の一種、 「果糖ブドウ糖液糖」 です。
果糖ブドウ糖液糖には高い割合で果糖が含まれており、 「肝臓にもっとも良くない糖」とも言われています。
果糖ブドウ糖液糖を多く含むスポーツドリンクなどを、 習慣的に摂取している人は、 脂肪肝のリスクが約2倍 になるという研究結果も報告されています。
スポーツドリンクは、 運動時や発熱時には役立つ飲み物ですが、 日常的に飲み続ける習慣には注意が必要です。
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【NG②】フルーツそのままはOK!でも100%フルーツジュースはNG!
大切なのは“食物繊維”
果糖を多く含む天然フルーツ。 体に良さそうなイメージの 「100%フルーツジュース」 にも注意が必要です。
なぜなら、 ジュースにする過程で、 本来フルーツに含まれている 食物繊維 が失われてしまうからです。
食物繊維には、 果糖の吸収スピードをゆるやかにし、 肝臓への負担を減らす重要な役割があります。
しかしジュースになると、 果糖だけが“液体”として一気に吸収され、 肝臓へ大きな負担がかかってしまうのです。
つまり、 同じフルーツでもオススメなのは 「生のまま食べること」。
逆に避けたいのが、 ジュース化されたフルーツです。
最近人気の フルーツスムージーやコールドプレスジュースも要注意です。
「体に良さそう」 と思いがちですが、 食物繊維を細かく砕いたり、 取り除いたりすることは、 手間ひまかけて より肝臓に負担をかける飲み物 にしている可能性もあるのです。
脂肪肝になりにくい果糖の摂り方とは?
・フルーツはなるべくそのまま食べる
フルーツに含まれる食物繊維が、 果糖の吸収をゆるやかにし、 肝臓への負担を軽減してくれます。
一方でジュースは、 食物繊維が除去されているため、 果糖の吸収スピードが速くなり、 肝臓への負担が大きくなります。
・果糖の量が多い場合は時間をかけて食べる
同じ果糖の量でも、 複数回に分けて摂取する場合と、 一度にまとめて摂取する場合では、 後者の方が肝臓へのダメージが大きいと言われています。
・市販のフルーツジュースは特に注意
市販の 「濃縮果汁還元」と表示されているジュースは、 食物繊維が非常に少ないため、 特に注意が必要です。
・果糖ブドウ糖液糖を含む食品や飲料をできるだけ避ける
スポーツドリンクなどの清涼飲料水はもちろん、 スーパーで販売されている多くの加工食品にも、 果糖ブドウ糖液糖が含まれています。
完全に避けるのは難しいからこそ、 ライフスタイルに合わせながら、 できる範囲で控えていくことが大切です。
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【NG③】ウコンは“のんべえ”の味方ではなく、最大の敵!?
肝臓専門医はウコンをすすめない?
飲み会前に、 ウコン入りのサプリやドリンクを飲む。 そんな習慣が“飲み会前の準備運動”になっている人も多いはずです。
実は筆者もその一人。 飲み会前には必ずウコンを飲む、 いわば“ウコン党”でした。
「ウコンを飲んだほうが酔いにくい気がする」 「翌朝も少しラクかもしれない」
そんな感覚を持っている人も多いかもしれません。 しかし実は、 それは思い込みの可能性もあるのです。
日本肝臓学会の調査でわかった“ウコンリスク”
「肝臓に良い」 というイメージが強いウコンですが、 実は注意を呼びかける肝臓専門医も少なくありません。
過去に日本肝臓学会が行った調査では、 健康食品や民間薬などによる 「薬物性肝障害」 を分析しました。
薬物性肝障害とは、 薬やサプリメントなどによって、 肝臓がダメージを受けることを指します。
その調査の中で、 最も多かった原因が 「ウコン」 でした。
全体の24.8%を占め、 突出して高い結果だったとされています。
この調査をきっかけに、 肝臓専門医の間では 「ウコンの摂りすぎには注意が必要」 という認識が広がりました。
実際に、 ウコンの摂取をやめたことで、 肝機能の数値が改善したケースも報告されています。
過度な心配は不要。でも“摂りすぎ”は注意
肝機能に問題のない健康な人が、 コンビニなどで販売されている ウコン入りドリンクを たまに飲む程度であれば、 過度に心配する必要はないとされています。
ただし注意したいのは、 ウコンを煮出したものや、 精製した粉末など、 濃度の高いものを長期間・大量に摂取するケース です。
特に脂肪肝など、 肝臓に問題を抱えている人は、 避けたほうが良いとされています。
さらに現時点では、 「ウコンによって肝臓が改善した」 と明確に示す研究データは、 それほど多くないという指摘もあります。
大切なのは、 “肝臓に良いものを足す”ことではなく、 “肝臓に悪いものを減らす”こと です。
「足し算」ではなく、 「引き算」の発想で肝臓を守ること。
それこそが、 肝臓と長く付き合っていくための近道なのかもしれません。
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【NG④】普段なにげなく飲んでいる頭痛薬も危険!?
肥満ではない若い女性にも広がる脂肪肝
現在、日本人の成人3人に1人、 およそ2500万〜3000万人が 「脂肪肝」 と言われています。
「肝臓の数値が高い」 と聞くと、 肥満気味でお酒好きな中年男性をイメージする人も多いかもしれません。
しかし最近では、 お酒をほとんど飲まない 若い女性 にも、 脂肪肝が広がっているといわれています。
原因は、まさかの「頭痛薬」
お酒を飲まないのに、 なぜか肝臓の数値が高い。
そんな女性たちの中には、 慢性的な頭痛に悩み、 頭痛薬を頻繁に服用している人 も多いといいます。
頭痛薬は、 過剰摂取や長期間の連用によって、 肝臓が処理しきれなくなる場合があります。
その結果、 「薬物性肝障害」 と呼ばれる、 肝機能トラブルにつながるリスクがあるのです。
だからこそ大切なのは、 決められた 用法・用量を守ること です。
さらに、 頭痛が慢性的に続く場合は、 自己判断で飲み続けるのではなく、 医師へ相談することも重要です。
「何気なく飲んでいる薬」が、 知らないうちに肝臓へ負担をかけている可能性もあります。
肝臓を守るためにも、 日頃から薬との付き合い方を見直すことが大切です。
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まとめ|肝臓専門医もオススメ!
死ぬまで健康にお酒を飲む「48時間ルール」
なぜ毎日の飲酒は肝臓に悪いのか?
全臓器の中でも、 最強クラスの回復力 を持つ肝臓。 しかし実は、 “連続攻撃に弱い” という意外な弱点があります。
健康な人であれば、 1日20g以下のアルコール量 (ビール500ml、酎ハイ350ml、日本酒1合、ワイングラス2杯程度) であれば、 肝臓へのダメージは比較的少ないとされています。
しかし、 それ以上の飲酒を 毎日続ける となると話は別です。
1日20g以上のアルコールを習慣的に摂取している人は、 およそ 9割が脂肪肝 とも言われています。
死ぬまで健康にお酒を楽しむ方法
それが「48時間ルール」
肝臓を守りながらお酒を楽しむ最大のポイントは、 “毎日飲まないこと” です。
飲んだ翌日を休肝日にして、 「1日おきに飲むスタイル」 を、 肝臓専門医も推奨しています。
アルコールによってダメージを受けた肝臓は、 およそ 48時間ほどで機能が回復する と言われています。
だからこそ、 毎日飲み続けるよりも、 1日おきに飲むスタイル のほうが、 肝臓には優しいのです。
大切なのは、 「お酒を完全にやめること」 ではありません。
本当に重要なのは、 肝臓をしっかり休ませる時間を作ること です。
ダメージを抑えながら、 お酒も楽しむ。
大好きなお酒と、 できるだけ長く付き合っていくために、 知っておきたい “飲み方の新常識” と言えるでしょう。

