防災士の資格取得試験に一発合格するための勉強法|合格のポイント

防災士の資格取得試験に一発合格するための勉強法

防災士とは。スタート以来、年々受験者増加中!

防災士は特定非営利活動法人 日本防災士機構が認証する民間の資格です。

2026年5月末現在の防災士認証人数は362,371名(累計)。年齢や学歴は問わず、誰でも取得でき、2003年に防災士の研修や資格取得試験が始まって以来、毎年受験者が増え続けています。

日本防災士機構は、阪神・淡路大震災を機に、2002年(平成14年)に創設されました。公的な財政支援によらず、純然たる民間自律の発想で活動しています。

自助・共助・協働を原則とする防災士の定義

防災士の資格を取得したからといって、何か特定の権利を得たり、何か活動をしたりしなければならないという義務が生じるわけではありません。

日本防災士機構では、防災士について次のように定義づけています。

防災士とは”自助”“共助”“協働”を原則として、社会の様々な場で防災力を高める活動が期待され、そのための十分な意識と一定の知識・技能を修得したことを日本防災士機構が認証した人です。

出典:特定非営利活動法人 日本防災士機構

毎年のように自然災害が起き、公助だけで防災を進めることは難しいのが現実です。自助・共助がますます重要になる中で関心や地域防災の担い手としての期待が高まっている防災士。資格取得のバイブルである日本防災士機構公式の教本がありますので、これまでに防災を学んだことがない方も、自分自身の防災力を高めたいという方も、ぜひ挑戦してみてください。

試験概要。合格ラインは問題の80%以上正解!

試験問題は日本防災士機構が発行する教本から、3択式の問題で30問出題されます。

30問のうち80%、つまり24門正解することが合格ライン。公式発表によれば合格率は91.9%(2025年)と高く、初めて防災を学ぶ人にも受講しやすい資格です。

教本は一冊頒価4,000円(税込)。日本防災士機構の公式ホームページで販売されている教本は、すでに認証された防災士のみが購入でき、防災士以外の方は購入できません。

これから防災士を受講する人は、試験前に必ず受講しなければならない研修の主催者から購入することになります。

しっかり理解しておきたい資格取得の流れ

防災士の資格は、試験を受けて合格すれば取得できるというものではありません。試験を受ける前とあとに必要なことがあります。

資格取得までの流れ・ステップは次の5つです。

1:まず研修先を探して申し込む
2:教本を読んで「履修確認レポート」を完成させる
3:「防災士養成研修講座」を受講し資格試験を受ける
4:自治体や消防署等が実施する「救急救命講習」を受講する
5:防災士認証登録を申請する

そして、認証されて晴れて防災士に!

受講料が異なる!まず研修先を探して申し込む

防災士資格取得に挑戦することを決めたら、まず、お住まいの自治体や近くにある大学等で防災士養成研修講座を実施していないか調べましょう。

どこで研修を受けるかによって必要な費用が大きく変わるため、研修先のチェックは重要なポイントです。

自治体のどこに問合せたらよいのかわからない場合は、日本防災士機構のホームページに掲載されている情報からお住まいの地域の自治体を探して問合せましょう。

▶︎日本防災士機構防災士養成実施機関一覧(2026年度予定)

地元の自治体や大学等で防災士養成研修を実施していない場合は、実施機関一覧に掲載されている民間法人の研修に申し込むことが必要です。

●一例:ある地方自治体と民間法人の場合の必要な費用
・ある地方自治体の場合:
教本代:4,000円、受験料:3,000円、認証登録料:5,000円
合計:12,000円(税込)

・民間法人の場合:
研修受講料:50,728円、受験料:3,000円、認証登録料:5,000円
合計:63,800円(税込)

民間法人での研修を受ける場合、受講の助成金を設けている自治体もあるようです。防災士研修センターのホームページのチェックしたり、自治体へ問合せたりしてみましょう。学生には学生割引があります。

防災士研修センターホームページ

自治体等と民間法人では必要は費用が異なりますので注意しましょう。

なお、自治体が実施する防災士養成研修は、自治体ごとに対象者が定められている場合がほとんどです。詳細はお住まいの自治体の防災担当部署に問合せる、または自治体のホームページを確認しましょう。

研修初日に提出必須! 「履修確認レポート」

研修の申し込みが完了すると、防災教本と履修確認レポート等が送付されます。

送付された資料を見てまず驚くのは教本の厚さ!なんと390を超えるページ数です。

災害発生の仕組みや災害に関する情報について、公的機関や企業の災害対策、自助や共助、さらには防災士制度にいたるまで、全5章21講プラス4つの補講と、とても充実しています。

教本等が届いてまず始めなければならないのは「履修確認レポート」づくり。レポートといっても穴埋め方式で答えを解答用紙に記入する形式です。

教本のすべての章を網羅した問題になっているため、こちらも量は多いのですが、履修確認レポートが合格への最初のステップと思って一つひとつ学びながら解答していきましょう。

人にもよりますが、1日で一気にやってしまおうと思うのはやめたほうがいいと思います(笑)。筆者の場合は1日4時間で3日に分けてレポートを作成しました。

この履修確認レポートを研修の初日に提出することが研修を受ける必須条件になっていますので、必ず取り組み、研修初日に忘れないよう注意してください!

「防災士養成研修講座」の終わりに試験!

いよいよ研修講座の受講です。大切なことですので2度お伝えしますが、履修確認レポートの回答は絶対に忘れず持参して、初日に提出してください!

研修講座は2日間。筆者が受講した研修は午前中3講義、午後4講義で、9時から1時間のお昼休みをはさんで17時頃までビッチリありました。

講師の先生は研修によって異なります。講義は教本そのままというより、講師の方々の専門的な知見を教えていただくような内容で、講師の方が配布資料を用意してくださっている講義もありました。

研修によっては座学だけでなく演習も含まれるものもあるようですが、筆者が受講した研修はすべて座学だったため、午後一番の研修は眠気に襲われそうになりながら受講しました。

そしてなんと、2日目の研修の最後に、防災士資格取得試験が実施されます!

試験の時間は50分。問題は3択方式で30問。終えた人から解答を提出して退室できるルールです。

退室者が増えてくると気持ちが焦るかもしれませんが、50分内で納得いくまでじっくり取り組んでください。

合否通知は後日、郵送にて届きます。会場ごとに届く目安が示されますが、1週間すぎても届かない場合は日本防災士機構に問合せてみましょう。

ちなみに試験問題は回収され、持ち帰ることはできませんので気をつけてくださいね。

これも必須! 「救急救命講習」を受講する

無事に防災士資格取得試験を受け、あとは合格を祈って結果を待つのみ……と安心してはなりません。もう一つ、必須のすべきことが残っています。

それは「救急救命講習」を受けることです。

例えば、地方の消防署で行われる「普通救命講習IまたはII」、日本赤十字社の「救急法一般講習または基礎講習」他、日本防災士機構が防災士認証要件として認めている救急救命講習を受講し、その修了証を取得します。

修了証は防災士認証登録申請時点の5年以内に発行され、なおかつ発行者が定めた有効期限内のものでなければなりません。

医師免許証、救急救命士免許証、消防吏員の階級を証明する書類を有する人は、そのコピーを防災士資格認証登録申請に提出すればよく、改めて救急救命講習を受ける必要はありません。

日本防災士機構が防災士認証要件として認めている救急救命講習は、日本防災士機構のホームページに記載されています。以下のリンクで確認しましょう。

▶︎救急救命講習等一覧(2025年度)

筆者は防災士資格取得試験の合格を確認したのちに、地元の消防署で普通救命講習Iを受講しましたが、研修の主催者によっては最初に救急救命講習修了を求める場合もあるようです。

必要書類を揃えて防災士認証登録を申請する

防災士資格取得試験に合格し、救急救命講習を修了した方は、防災士認証登録に申請して防災士になることができます。

申請に必要なものは次の通りです。

・防災士認証登録申請書(必要事項を記入し、認証登録料振込受領書の写しを貼る)
・救急救命講習修了書のコピー(両面)
・防災士証用の自分の写真2枚(タテ3.0cm、ヨコ2.4cm、カラー)

筆者の場合は合格通知と認証登録申請書などの資料が同封で届き、必要書類を揃えて日本防災士機構に郵送にて提出しました。研修の主催者である自治体の担当課や防災士研修センターに申請書を提出する場合もあります。

防災士研修センターでの研修を受ける場合は、研修会場にて登録申請を済ませることもできるそうです。

日本防災士機構のホームページによれば、通常、申請書が到着した翌月末までに認証等力が完了し、防災士認証状と防災士証が郵送にて発送されるそうです。

急がば回れ! 合格へ突き進むための勉強法

筆者が実際に防災士資格取得試験を受けてみて感じたのは、試験自体は教本をしっかり読み込んでおけば難しい試験ではないということです。

ただ、教本が390ページを超えるボリュームのため、教本が届いた時点で「大丈夫だろうか」と、最初からつまずいた気持ちになりがちです。しかし、そこはしっかり読破すれば大丈夫だと信じて勉強することをおすすめします。

最後に、参考として、勉強のつまずきを回避し、合格を手にするために筆者が実際に実践した勉強法をご紹介します。

「履修確認レポート」から勉強は始まる!

教本が届いて最初に行う「履修確認レポート」の解答づくり。穴あき問題を埋めるためにはしっかり教本を読む必要があるため、学びのチャンスと思い丁寧に取り組みます。

教本の該当箇所にマーカーを引き、解答部分は赤線で下線を引いて復習しやすくします。

マーカー部分は重点的に復習し、隠して答える練習も行います。

研修内容や資料と教本の共通点をチェックする

講師ごとに内容は異なりますが、教本との共通点を見つけてマーキングします。

マーカーは履修レポートと色を分けて整理します。

講師の説明も重要ポイントとして復習します。

教本をしっかり読み込み、気になる箇所をチェック

防災士試験には公式問題集がありません。

そのため教本の完全理解が最重要です。

参考資料「復習のポイント」も活用しながらマーカーを増やします。

非公式問題集は参考程度に扱います。

シンプルだけど効く、「私はこれで合格しました」

声出し+書き出し学習を行います。

1:マーカー整理
2:音読
3:書き出し
4:再音読+再マーク

これを繰り返します。

インデックスで重要箇所を即確認できるようにします。

まとめ:分厚さに惑わされずに面白がろう!

防災士試験は仕組みを理解すれば十分合格可能です。

重要なのは教本を継続して読み込むことです。

教本は「分厚い資料」ではなく「知識の集積」として扱うことが重要です。

楽しみながら学ぶことで定着率は上がります。

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