【完全対策版】フランス語検定準2級に一発合格する為の勉強法

フランス語の勉強は、主に大学での第二外国語で始める人が多いでしょう。

そこから興味をもち、実力試しや留学などのための資格取得に向けてフランス語検定を受けるといった方も少なくありません。

この記事では、基礎から一歩進んだレベルである「実用フランス語検定準2級」を一発で確実に合格する方法を紹介していきます。

フランス語の勉強に行き詰まっている人やもっとレベルアップしたい、といった人にとって有意義な情報を詰め込んだのでぜひ最後まで参考にしてください。

そもそも実用フランス語検定(仏検)って?

そもそもフランス語検定は、日本で40年以上続く、日本のフランス語学習者向けの検定試験になります。

大学の単位取得や交換留学などの要件にも使用することができる、まさに「実用」的な資格であり、特に1級まで取得すれば、国家資格である「通訳案内士」の外国語筆記試験が免除されるなど、キャリアアップにもつながる有意義な資格と言えるでしょう。

また、準2級からは二次試験にフランス語による面接試験が用意されているため、より実用的なスピーキング能力を磨くことができるのもポイントです。

フランス語を勉強するうえで心がけること

フランス語を勉強するうえで心がけることは、意外に思われるかもしれませんが「英語の知識」です。

というのも、元々、昔のイギリスの貴族や上流階級の人々はフランス語を話しており、英語を話していたのは労働者や農民でした。

そのような背景もあり、現在の英語には約50%ほど類似した単語があるとも言われています。

したがって、英語をしっかりと勉強していると、フランス語の単語を見た時に、「あ、このスペル見覚えがあるぞ」といったような感覚を覚えることでしょう。

英語力はフランス語力につながります。

まだ、フランス語を始めていない、もしくは始めたての場合は、英語の勉強を並行するのもおすすめです。

まずは自分の実力を知ろう

まずおすすめするのは、「自分の実力を把握する」ということです。

具体的には大学などで配られた問題集や、市販の参考書の各文法項目を解いてみて、自分がどのようなところが得意で、どのようなところが苦手なのかについて知りましょう。

特に、準2級の取得を考えている方は、3級の問題集を解き直してみるのがおすすめです。

これらの復習・実力チェックを終えたら、自分の実力を判定します。

例えば、通常の問題集や3級の問題集が8割程度解くことができていれば、準2級に向けた勉強に進んでも良いと思いますし、それ以下で抜けているところがあれば、復習してから臨んだ方が良いでしょう。

取り組む参考書を決めよう

おそらくこの記事を読んでいる多くの方は、独学でフランス語の勉強をされているかと思いますが、その際に大切になってくるのが「参考書選び」です。

英語ほどではないですが、他の言語に比べるとその量はかなりあり、ラインアップが充実しています。

それは良いことですが、学習者にとっては「どれを選べば良いのだろう?」と疑問を覚えると思います。

また、これは非常に重要なことなのですが、選んだ問題集などは1回きりではなく、何周もして完璧に暗記・理解しましょう。

以下で、各カテゴリごとにおすすめの参考書の選び方を紹介します。

単語帳の選び方

フランス語学習で、最も基礎になるのが単語力です。その単語力については、前述した自身の実力によって大きく変わってきます。

実力が基礎レベル以上ある人にとっては、仏検3〜5級レベルの単語帳を選んでも、少々退屈に感じると思います。

そこで、準2級合格を目指す方におすすめなのが、3〜2級程度まで網羅している単語帳です。

3級レベルも入っていることで復習にもなりつつ、メインの準2級に加え、一部難解な2級レベルにも触れることで、総合的な実力がついてきます。

特に3〜準2級レベルは完璧に覚えるまで、粘り強く復習しましょう。

文法問題集の選び

文法問題集に関しても、単語帳と同じ考え方で選んでいきます。

まずは、基礎基本が項目別にまとめられており、説明が丁寧なものから手をつけるのをおすすめします。

基本的なものであれば、準2級に必要十分な内容を網羅してるので、理解し、覚えるまで何周も繰り返し解きましょう。

焦って上位の文法書や仏文解釈の本に手を出すと、理解が不完全なまま勉強を進めることになるので、推奨できません。

まずは基本を繰り返し勉強する

おすすめの参考書の選び方について紹介してきましたが、実際にどのように活用していけば良いのでしょうか。

ぜひ実践して欲しいのは、前項でも少し触れましたが、基本的には何度も周回していくことです。

準2級」と聞くと、かなり発展的な内容の問題が出るのではないかと思われる人も多いかもしれませんが、実際はそこまで複雑なものではなく、基本的な文法や、常用の単語がしっかり身についているかどうかが問われます。

したがって、たとえ3級レベルであっても、まずはそれを完璧になるまで勉強していくのが大切です。

そこまで到達して初めて「準2級」に出てくるような、一部の重要表現などを勉強していくのが最短ルートになるでしょう。

まさに「急がば回れ」です。

いよいよ準2級の問題集を解く

ここまで、基礎基本の徹底について紹介してきましたが、「もう基本はマスターした!」というところまで来たら、いよいよ準2級レベルの問題集に挑戦することになります。

以下では、実際にどのように準2級レベルの問題集を解いてけば良いのか、解説していきます。

どのような問題集を選べば良い?

まず、準2級の問題集を選ぶにあたって、重要なポイントが2つあります。

ひとつは、音声ファイル・CDが付属しているかどうかです。

これは、ディクテと呼ばれる書き取り問題や、面接対策にとって非常に重要なので、必ず生の音声を聴くことができる問題集を選ぶようにしましょう。

また、その問題集に数年分の過去問が載っていることも重要です。

多くの準2級向け問題集に過去問が掲載されていると思いますが、類題や重要表現だけ載っている問題集を選ぶのは避けた方が良いです。

これは、実際に試験当日にどのような形式で問題が構成されるのかをあらかじめ把握することができるので、過去問は必須です。

問題集の扱い方

続いて、準2級レベルの問題集の扱い方についてです。基本的にはどんな問題集も、頻出の表現や文法、長文問題などが載っています。

まずは過去問ではなく、これらを、はじめの単語帳や文法書と同様に、周回して解いて理解し、覚え込んでいきます。

やはりここでも、重要な事項を自分のものにするという「下準備」が必要になってきます。

この「下準備」が完了したら、いよいよ過去問を解いていきます。過去問は必ず本番と同じ時間を設定して解いてみましょう。

時間内に終わったとしても、終わらなかったとしても、自分の実力がどの程度のものなのか把握することができるので、自分に足りないものを分析しましょう。

過去問の活用方法は、自分の実力を測るものであり、かつ足りないものを導き出すことです。

これをもとに、復習することで、確実にフランス語力が向上していくでしょう。

また、間違えた問題に関して、間違えた理由を分析するとともに、正解した問題も含め、頻出表現は押さえておきましょう。

面接対策はどうするのか

それでは、肝心の面接についてはどのように対応すれば良いのでしょうか。

基本的には問題集に付属の音声を聞いて、それをシャドーイング(後を追うように音読すること)して、フランス語独特の発音を練習していきます。

面接のものだけでなく、前述したディクテの音声を音読するのも実力アップにつながります。

とにかく音読を繰り返すことで、頭で考えてから話すのではなく、自然にフランス語が口から出てくるようになると思います。

しかし、準2級の面接はそこまで難しいものではないので、あまり気負わずに、簡単なフランス語を話せるようになれば大丈夫です。

練習問題を解くときにも、そこまで時間を気にせず、正しいフランス語を話せるようになっていることを重視していくことが大切です。

準2級に受かるコツ

ここまで、問題集の選び方や勉強法について解説してきましたが、その中でも特に重要な「準2級に受かるコツ」を紹介したいと思います。

それはズバリ単語力です。

単語を知らない限り、文法問題を見てもピンと来ず、長文問題も上手く読めません。

文法というシステムを理解するのも大切ですが、全ての根幹になるのは、覚えている単語の数になるでしょう。

基礎基本の単語帳で事足りるので、そこまで難しいものは問われませんが、もしも問題集を解いて、自分の間違いを分析した時に、単語力に起因しているのであれば、一度立ち返って、再度単語帳の復習を行うことを強くおすすめします。

加えて、あらかじめ受験する日程を決めて申し込んでしまうことで、勉強の「タイムリミット」を設定するのもおすすめです。

検定は初夏と秋の年2回実施されるので、勉強を開始した時期に応じて、好きな日程を選びましょう。

できれば、少しタイトなスケジュールの方が、短期間でフランス語力を伸ばそうというモチベーションにつながります。

以上のことを念頭において、勉強を進めていくと、着実にフランス語力が伸びていくでしょう。

ぜひ実践してみてください。

まとめ

フランス語検定準2級の合格イメージが少しは思い描けたでしょうか。

3級までとは異なり、面接試験もあるため、気構えしてしまうかもしれませんが、難易度はものすごく高いわけではありません。

3級同様、基本的な語彙・文法に少し重要表現を加えれば、対応できる問題が大半です。

書き取り問題や面接対策は確かに、音声をしっかり聞いたり、話す練習をしたりと、習得にそれなりの時間がかかるかもしれませんが、こちらに関しても特別難しいわけではありません。

準2級まで合格すれば、多少のコミュニケーションや簡単なビジネスチャットができるようになると思うので、2級、準1級とステップアップしていくことを目指して積極的にチャレンジしていきましょう。

この記事が、フランス語学習の一助になれば幸いです。

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