初心者が秘書技能検定試験2級に一発合格はできる?勉強法を解説!

これから勉強を始めようとしている人にとって、秘書技能検定試験2級に一発合格というのは、ハードルが高く感じられることでしょう。しかし、勉強方法を間違えなければ完全に初心者の状態からでも、一発合格は十分目指せます。
ここでは社会人の基本的なマナーや知識を身に着けたい人のために、文部科学省後援 秘書技能検定試験2級に一発合格する勉強方法を紹介していきます。
文部科学省後援 秘書検定とは?

「文部科学省後援」とついている為、秘書検定は堅苦しい試験だというイメージを持っている人も多いことでしょう。
しかし、秘書検定とは「人柄を育成すること」を目指しているものです。回答を丸暗記すれば答えられる問題だけではありません。たとえば、「こういった仕事の場面では、どのように振る舞えばいいか」といった問題が出てきます。
秘書検定は人柄検定としても有名です。そのため、社会に出て働く前に知っておくべき常識や、身につけておくべき気遣いなどを学ぶことができます。
合格しておくと就職活動で重要視される人柄の評価につながる為、書類選考で「常識がある社会人」の基盤が出来ていると評価してもらえます。
事務員だけではなく接客業にも活用できる
秘書検定3級では社会人として上司への接し方や身の回りの世話の基本知識を学べます。しかし2級になると、それだけではなく上司への報告の仕方、説明の仕方、来客時の対応や接客用語の正しい使い方まで学べます。
秘書検定は、事務員をはじめとするオフィスワークの人向けの資格というイメージを持っている人が多いです。しかし、実際には接客や営業など人と接する仕事の人にも役に立つ資格です。
相手に良い印象を与える接し方を学んだり、円滑なコミュニケーションをとったりするスキルを身につけられるのです。
一発合格までの平均期間について
秘書検定に一発合格するまでの平均期間は、勉強方法ごとに違います。あなたがどの勉強方法を選ぶかによりますが、短期間での合格を目指すなら自宅で独学がいいでしょう。
公式テキストを購入して、平均で1ヶ月程度で合格を目指せます。また独学では一発合格できるか不安という場合は、スクールに通学する方法もあります。
直接対面で教えてもらえるので、分からないところをすぐに確認できるのが最大のメリットです。こちらも2週間〜1ヶ月程度の期間で合格レベルになれます。
通信講座で自宅学習する場合は、平均で3〜4ヶ月程度かかります。時間がかかってしまうのはデメリットに感じるかもしれません。しかし、完全に独学と違い、サポートを受けながらの学習なので自信を持って試験に挑めます。
また時間をかけて着実に理解を深められることで、合格後も忘れにくく、仕事に活かしやすいです。どのように学習したいかを考え、自分にあった勉強方法を選びましょう。
秘書検定の受験資格は?

秘書検定は文部科学省後援ですが、年齢、学歴、実務経歴、所有資格、性別など関係なく、誰でも受験できます。
受験資格がある場合、短期間での一発合格は限られた人しか実現できません。しかし、秘書検定なら誰でも知識ゼロから一発合格を目指せます。
またパソコンを持っていないと勉強できない資格ではないため、受験するハードルが低いといえます。スマホからでも受験の申し込みができます。時間がかかってしまいますが、郵送での申し込み、筆記での受験も可能です。
秘書検定2級の合格率と難易度

秘書検定2級の勉強を始める前に実際の合格率を知っておくといいでしょう。ここからは秘書検定の合格率と、試験はどのように行われるのかについて説明していきます。
合格率は約60%!
秘書検定2級の合格率は約60%です。半数以上の人が合格できる資格なので、全く何も分からない状態からの一発合格もハードルはそこまで高くありません。
しかし、初心者でも余裕という合格率の高さではありません。そのため、しっかり学習をしてから試験に臨みましょう。
ちなみに秘書検定と並んで受験する人が多い簿記2級は、ネット試験の合格率が40%程度です。簿記と比較すると合格率が高いですから、知識ゼロからでも一発合格は不可能ではありません。
また2級まではマークシート式のため、分からない問題でも空欄で回答する心配がありません。
ただ問題によっては、回答の選択肢に似たようなものが用意されていて、どちらを選べばいいか判断が難しい問題もあります。簡単には受かることができませんので、気をつけましょう。
秘書検定2級は面接なし
さらに、2級は筆記試験のみです。したがって、試験のハードルは高くありません。
若い人が受験するイメージが強い為、年齢を気にして受験を諦めてしまう人もいます。ですが、筆記試験のみですので周りを気にしないで受験してください。
面接がない分、必要な対策は勉強のみのため、2級であれば独学での合格も十分実現できます。ちなみに秘書検定は準1級と1級には筆記試験と面接があります。
ただ面接がない階級でも出題問題は「理論」と「実技」に分けられています。この2つの項目でそれぞれ60%以上正解しないと合格できません。どちらかに偏らない勉強方法を選びましょう。
秘書検定2級に一発合格する勉強方法

秘書検定2級の合格率や勉強期間が分かったところで、次は具体的に勉強方法をお伝えしていきます。これから勉強をはじめるときに何を揃えればいいのか、1日の勉強時間はどれくらい確保するべきか等を把握しておきましょう。
勉強に必要なものとは?
通信講座やスクールに通学する場合は、教材を自分で用意する必要はありません。
しかし、独学で勉強するなら、公式テキストを購入しましょう。秘書検定2級 クイックマスター 改訂2版」「秘書検定2級 パーフェクトマスター 改訂版」等の公式テキストは、書店でもオンラインでも購入可能です。
公式テキストを選べば本番と同じ形式の過去問題もできますし、出題範囲や難易度も試験と同じです。受験当日に慌てずに回答できます。合格のために重要ポイントを集めた解説だけではなく、直近数年間分の過去問題もついてきます。
1冊では不安という場合は、「秘書検定2級 実問題集」のような問題集も一緒に買っておきましょう。
具体的な勉強スケジュールの一例
独学での勉強は基本的にテキストのページを順番に項目ごとに進めていきます。「理論」と「実技」がありますので、最初の10日間で理論、次の10日間で実技を学習しましょう。「理論」とは秘書に必要な一般知識や資質についてです。
「実技」とは電話対応、来客対応、上司の身の回りの世話や文書作成などについて勉強しておきます。そして残り10日間で過去問題集を解いていけば、試験当日までに勉強を終わらせることができます。
秘書検定の合計学習時間は20〜70時間です。1ヶ月で勉強する場合は、1日40分〜2時間程度の学習時間が必要となります。学校や仕事、家事が忙しい場合は無理せず2ヶ月くらいの期間を設けて確実に一発合格するのもひとつの方法です。
間違えやすい問題は念入りに復習を!

過去問題集をやってみて、よく間違えてしまう問題は繰り返しやっておきましょう。秘書検定の場合は、「こういう状況のときに、どのように対応しますか?」といった実践的な問題も登場します。
丸暗記だけでは合格率を60%以上に持っていくのは限界がありますので、内容を噛み砕いて理解しておく必要があります。特に多くの人が間違えやすい敬語、謙遜語、尊敬語などは使い分けができるよう、復習しておきましょう。
動画だけの勉強で合格はできる?
最近は動画で学習できる資格も増えていますが、秘書検定2級の場合は公式テキストに動画教材がありません。準1級や1級の面接対策の動画教材はありますが、筆記試験のための勉強はテキストによる学習になります。
またYouTubeにも秘書検定の学習動画はありますが、学習のポイントなどを解説しているのみです。動画を視聴するだけで勉強して、一発合格はとても確率が低いです。毎日学習時間を確保して、コツコツ勉強していきましょう。
短期間受験で気をつけるポイント

秘書検定は短期間で勉強して受験する人が多い資格です。これから勉強を始めて1ヶ月後には受験というスケジュールでこなすには、どういったポイントに気をつければいいのでしょうか。
ここからは短期間受験の注意すべきポイントを解説していきます。
CBT試験がおすすめ
秘書検定には筆記試験とコンピュータで受験するCBT試験があります。通常の筆記試験の場合は1ヶ月以上前に申し込みを済ませる必要があります。
ですが、コンピュータを使ったCBT試験なら直前の申し込みも可能です。短期間で済ませたい場合は、秘書検定CBT試験を選びましょう。
ちなみに紙を使った通常の試験の場合も、インターネット申し込みが推奨されています。もちろん推奨されていない郵送での申し込みでも受験可能です。
しかし、少しでも手間を減らした方が受験のストレスが軽くなる為、インターネット申し込みを活用しましょう。
受験申し込みは早めに済ませる
秘書検定CBT試験は申込みの3日後の試験から受けられるのがうれしい特徴です。
例えば3日に申し込みをしたら、6日の試験から受けられます。そのため、短期間の受験でも勉強だけ先にはじめておいて、自分の出来によって受験を決めることもできます。
しかし、全国にある共通会場では定員が決まっています。あまりギリギリの申し込みだと、近くの共通会場が埋まってしまい、遠くの会場で受験することになる可能性があります。
受験当日の移動時間は短い方が心に余裕が持てます。希望する共通会場で受験できるよう余裕を持って申込みをしましょう。
CBT試験なら合否はその場ですぐに出る

通常の筆記試験だと約3週間後に合否の通知が自宅に届きます。
しかし、CBT試験の場合は試験終了後にスコアレポートが配布され、即時に合格かどうかが分かります。合格証は翌日以降、公式サイトのマイページからダウンロードできます。
学生が夏休み中に勉強開始から合否結果受取まで済ませたい場合や、就職活動中に隙間の時間で合格まで済ませたいという場合に適しています。また就職の内定がとれて、入社まで期間がある場合にも向いています。
秘書検定は2級以上がおすすめ

文部科学省後援 秘書検定には3級から1級までの階級があります。3級は初心者向きで合格率も60〜70%と高いですが、おすすめしません。その理由は3級だと就職活動や転職活動で企業にアピールする材料として弱いからです。
高校生も多く受験している為、社会人として初歩的な資質・知識があるという程度の評価にしか繋がらない為、全く知識ゼロの人でも2級から挑戦しましょう。
3級は就職活動の基礎つくり向け
秘書検定3級は、2級の半分程の時間で勉強できます。これから社会人になる人が就職活動を始める前に、基礎つくりとして受験することも多いです。面接対策にもなるのですが、それは10代~20代前半の若い人に限られた話です。
3級の受験をおすすめしないのは20代後半以上の方です。社会人の経験が数年ある年齢層の人は、秘書検定3級に合格していなくても、社会人の基礎がつくられていて当然である為プラスになりません。
しかし、秘書検定2級なら「これまで事務をやっていたけど接客をやりたい」という人や「社会人としてスキルアップしたい」という人にも適した内容です。
基本編の3級よりもさらにビジネスシーンで活用できるレベルのため、勉強する価値があります。 初心者でも2級に挑戦した方が自分の市場価値を上げることができます。
キャリアアップのためには準1級も検討を
秘書検定の準1級は合格率約30%といわれています。2級の半分の合格率ですので、とても難易度が高いです。そのため、挑戦する人も2級に比べて少ない傾向にあります。
しかし転職活動をしている人や新しい業務に挑戦したい人は、キャリアアップを目指す上で受験を検討してみましょう。
秘書検定は受ける意味がない?

秘書検定は文部科学省後援であるにも関わらず、「受験する意味がない」と言われることがあります。
しかし、高校生・大学生を始め、20代〜60代まで幅広い年齢層が受験しているのが現実です。では、どうして受ける意味がないと言われてしまうのでしょうか?
勉強した内容そのままでは堅苦しい印象に
受験する意味がないと言われる理由に、問題文や回答文の堅苦しさがあります。上司への説明、報告、接客用語などの例文はとてもかしこまっています。
ですので、受験勉強で学んだことをそのまま会社で実践してしまうと、堅苦しい印象を相手に与えてしまいます。さらに接客業の人は接しやすい雰囲気の方がお客様に好印象ですので、かえってマイナスになります。
これが秘書検定は受ける意味がないといわれるひとつの理由です。ただ就職する会社が敬語や尊敬語、謙遜語の使い分けや上司への報告の仕方などを基礎中の基礎から丁寧に教えてくれるとは限りません。
OJT研修が充実している企業でも、社会人としての基礎を教えてもらえない可能性もあるため、秘書検定で自分から学習しておくことは大切です。
自分なりに日常の業務に工夫して活かすことが大切
秘書検定の受験が意味があるかどうかは、その後の活用法次第です。学んだ言葉遣いをそのまま使うのではなく、職場の雰囲気や上司との関係、取引先との関係に合わせて臨機応変に変えていきましょう。
自分なりに工夫して日常の業務に活かすことができれば、秘書検定で学んだことが無駄になりません。また、かしこまった敬語を全く使ったことがない状態からいきなり社会人になるのは不安なものです。
そのため、一度きちんと勉強をして資格として合格しておくことで、自分の話し言葉、マナーに自信を持って働けます。
意味がないとよく言われる秘書検定ですが、社会に出て働いている人なら誰でも知っていて当たり前の知識やマナーを身につけられます。これから社会人になる人、転職する人にとっては実践で十分活かせる資格です。
まとめ

まったくの知識ゼロから秘書検定2級に一発合格することは不可能ではありません。しかし公式テキストを選び、計画的に勉強をする必要があります。
通勤・通学時間に動画を視聴するだけで合格できる資格ではありませんので、学習時間をきちんと確保しましょう。
そうしたポイントにさえ気をつければ、1ヶ月程度の短期間で一発合格は可能です。初心者には無理と諦めないで、挑戦してみてください。

