小学生から続けたサッカーが人生を変えた話|挫折・怪我・それでも続けた理由

目次
始めたきっかけ|小学校の友達

小学生から始めたサッカーが人生を変えた話
何かに夢中になった経験はありますか?
私は小学校三年生のときにサッカーを始めました。 きっかけは、仲の良かった女の子の友達です。
昼休みや休み時間に一緒にボールを蹴るうちに、気づけば夢中になっていました。
もともと運動は好きでしたが、ここまで強く「やりたい」と思えたものは初めてでした。 心からサッカーを続けたいと思うようになったのです。
サッカーを始めるまでの壁
しかし、その気持ちはすぐに受け入れてもらえたわけではありませんでした。
毎日のように「サッカーをやりたい」と母に伝えていましたが、なかなか認めてもらえませんでした。
当時は「女の子がサッカーをするなんて」という考えがあり、女子が気軽に始められる環境ではなかったのです。
さらに私は、それまでバレエを習っていたため、「一時的な気持ちではないか」と思われていたのだと思います。
それでも諦めることはありませんでした。 何度断られても、サッカーをやりたいという気持ちは変わらなかったのです。
初めての体験と入部
ある日、母から「とりあえず体験に行ってみようか」と言われたときは、本当に嬉しかったことを今でも覚えています。
友達と同じクラブチームも考えましたが、距離や時間の問題もあり、最終的には学校の少年団チームに参加することになりました。
見学、体験、仮入部を経て、正式に入部しました。
チームには女の子が一人もおらず、バレエとはまったく違う環境でした。
それでも、サッカーが好きという気持ちは揺らぎませんでした。
努力が積み重なった結果
放課後はサッカーの時間まで、ひたすら練習を続けました。 特にリフティングは毎日のように取り組んでいました。
最初は4回ほどしか続きませんでした。
それでも諦めずに続けた結果――
小学校卒業時には3000回できるようになっていました。
この経験から、努力を積み重ねることの大切さ、そして好きなことに本気で向き合う楽しさを学びました。
サッカーが好き

それでもサッカーを続ける理由
入部までには時間がかかりましたが、毎日のように母へお願いし続けたその熱意があったからこそ、今でもサッカーを続けているのだと思います。
小学生から始めたサッカーは、中学・高校・大学、そして社会人になった現在まで続いています。 今は地元のクラブチームでプレーし、日々トレーニングや試合に取り組んでいます。
活動日は多く、厳しい練習や試合をこなす日々です。
ふとした瞬間に、「プロを目指しているわけでもないのに、ここまで必死になるのはおかしいのではないか」と思うことがあります。
それでも、なぜ続けているのかと考えると、正直なところ自分でもはっきりとは分かりません。
理由を言葉にすることはできない。 それでも――
サッカーが好きだから、続けている。
サッカーの魅力とやりがい
グラウンドを全力で駆け回り、チームのためにプレーする。 その中で、自分のプレーがチームを救うこともあれば、苦しめてしまうこともあります。
ミスが良い結果につながることもあれば、成功だと思ったプレーが失点につながることもあります。
だからこそ、サッカーは難しく、そして面白い。
走り続けて疲れ切った中でゴールが決まった瞬間、言葉にできないほどの喜びが込み上げてきます。
仲間から「ナイス!」と声をかけられたその一言で、すべてが報われたような気持ちになります。
やっぱりサッカーが好きだ。
仕事について

サッカーがつないだ仕事との出会い
現在の仕事は、サッカーと両立しながら続けていた「放課後等デイサービス」です。 障害のある子どもたちの支援を行っています。
この仕事は、サッカーを通じてつながったスポンサー企業の紹介で出会いました。
もともと人と関わることが好きで、「人に関わる仕事がしたい」と考えていた私にとって、この出会いはとても大きなものでした。
サッカーが、今の仕事へとつないでくれました。
最初は分からないことばかりで不安もありましたが、子どもたちと関わる中で、少しずつこの仕事の魅力を感じるようになりました。
放課後等デイサービスの現場のリアル
- 子どもの状態は毎日変わる
- 正解がなく、その都度判断が必要
- 送迎・保護者対応も重要な業務
放課後等デイサービスの仕事は、決して楽なものではありません。 子ども一人ひとりの気分や体調、環境に合わせて、その場で最適な対応を考える必要があります。
マニュアルはありますが、天候や学校での出来事、家庭環境などによって、前日とはまったく違う対応が求められることもあります。
また、体力的な負担も大きく、遊びや学習支援、コミュニケーションを通して常に関わり続けるため、1日が終わる頃には疲労も溜まります。
それでも「遊ぼう」と声をかけられたときに応えないわけにはいきません。 関わりを避けることは、支援の質にも影響してしまいます。
どんな状況でも、子どもと向き合い続けることが求められる仕事です。
特に重要なのが、子どもへの関わり方です。 問題行動があった場合でも、感情的に怒鳴るのではなく、適切な声かけが求められます。
そのためには、日頃からの関係性が欠かせません。
信頼関係があるかどうかで、同じ言葉でも伝わり方が変わります。
誰が伝えるかによって、子どもの受け取り方やその後の行動が変わる―― それが、この仕事の難しさであり、奥深さでもあります。

信頼関係が生み出す支援の力
信頼関係があるからこそ、言葉は届く。
信頼関係が築けているスタッフの言葉には、子どもたちは素直に耳を傾けてくれます。 同じ内容を伝えていても、関係性によって受け取り方は大きく変わります。
この仕事は非常に奥が深く、子ども一人ひとりの特性も異なるため、明確な正解がありません。 その日の体調や気分、環境によっても対応は変わります。
だからこそ、常に考え続け、試行錯誤を重ねていく必要があります。
「やりがいのある仕事」だと、心から感じています。
簡単ではないからこそ感じる成長
何も分からない状態から、子どもたちとどう関わればよいのか悩み、「本当にやっていけるのだろうか」と不安に感じたこともありました。
そして今でも、「慣れた」と思うことはありません。 新しい子どもたちと出会うたびに、自分の指導力や人間性が試されているように感じます。
この仕事は、単に子どもが好きという気持ちだけでは続けていくことは難しいと感じています。
それでも、ふとした瞬間に子どもの成長を感じたり、何気ない会話や笑顔に触れたりすると、自然と「また頑張ろう」と思えるのです。
子どもの笑顔には、人を前向きにする大きな力があります。
元々の性格

サッカーが変えてくれた性格と考え方
私はもともと引っ込み思案で、控えめかつ消極的な性格の子どもでした。
しかしサッカーは、そのままの性格では通用しないスポーツでした。 サッカーは「ミスのスポーツ」と言われるほど、ミスが避けられない競技です。
一つひとつのミスに落ち込んでいる時間はありません。 試合は常に動き続け、プレーを止めることはできないからです。
「ミスはしてもいい。ただし、積極的なプレーでミスをしろ」
少年団の監督のこの言葉が、私の考え方を大きく変えました。
失敗を恐れるのではなく、「まずは挑戦する」という意識が生まれたのです。
サッカーで変わったこと
- 失敗を恐れず行動できるようになった
- 物事を前向きに捉えられるようになった
- 完璧を求めすぎなくなった
気づけば性格にも変化が現れ、以前よりも明るくなり、「まぁいっか」と前向きに考えられるようになりました。
もともとは細かいことを気にしやすく、完璧を求める傾向がありました。
失敗を受け入れ、次に進むことこそが成長につながる
サッカーを通じて、その大切さを学ぶことができました。
今では、立ち止まるのではなく、一歩でも前に進むことを意識できるようになっています。
全てを投げ出したい過去|補足

続けることで変えられる過去
サッカーを続けていると、過去の悔しさは少しずつ変えていけるものだと感じています。
私はこれまで、試合に出場する機会が多い選手ではありませんでした。 いわゆる控え選手で、公式戦に出られないことも少なくありませんでした。
試合に出られないときは、グラウンドの外からビデオで試合を撮影し、プレーする側ではなく支える側として関わる日々が続いていました。
当時は、決して穏やかな気持ちではいられませんでした。
なぜなら、練習しているのは試合でプレーするためだからです。 積み重ねてきたキックやトラップを、本番で発揮したいという思いがありました。
しかし現実は、練習で終わってしまう日々。 公式戦という舞台で、その成果を発揮できないもどかしさがありました。
時には、悔しさや焦りで気持ちが押しつぶされそうになることもありました。
それでもサッカーを続けてきたことで、少しずつ状況は変わり始めています。
今では試合に出場できる機会も増え、自分のプレーでチームに貢献できる場面も出てきました。
続けることでしか見えない景色がある。
あのとき諦めていたら、きっと見ることができなかった景色です。
だからこそ、どんな状況でも続けることの大切さを、今は強く実感しています。
怪我

サッカー選手に多い怪我との向き合い方
サッカー選手に多い怪我の一つに「グローインペイン(鼠径部痛症候群)」があります。 キック動作の際に股関節周辺へ大きな負荷がかかることで発症しやすい怪我です。
私自身もこの怪我に悩まされ、痛みが長引いたり、治ったと思っても再発したりすることがありました。
特に足を上げる動作がつらく、階段の上り下りはもちろん、歩くことさえ苦痛に感じるほどでした。 当然ながら、その状態ではサッカーを思うようにプレーすることはできませんでした。
原因の一つとして、キックフォームや体の使い方のクセが影響していたと感じています。 そのため、単純に休むだけでは改善が難しく、痛みを抱えながらプレーしてしまうこともありました。
怪我から学んだこと
- 日常の姿勢や歩き方がパフォーマンスに影響する
- 無理を続けると再発のリスクが高まる
- 正しい体の使い方を知ることが重要
現在は、日常生活の姿勢や歩き方を見直し、体の使い方を意識することで、少しずつ改善してきました。
小さな習慣の積み重ねが、怪我の予防と改善につながります。
サッカーを長く続けていくためには、技術だけでなく、自分の体と向き合うことも欠かせません。
試合出場

過去の悔しさを乗り越えた瞬間
サッカーを続けていると、かつての苦い記憶が残るグラウンドに、数年ぶりに立つことがあります。 そこは、悔しさや挫折の思い出が詰まった特別な場所です。
私はその瞬間を「チャンス」だと感じました。 あのときの悔しさを晴らすプレーをしようと心に決め、ピッチに立ちました。
かつては歯が立たず、何もできずに終わり、自信を失った場所。 その記憶を乗り越えるために、今の自分が持っている力をすべて出し切ろうと必死にプレーしました。
その結果、普段はあまり褒めることのない監督から「いいプレーだ」と声をかけてもらうことができました。
試合の中でも、相手に対して優位に立てている場面が増え、攻守の両面でチームに貢献できている実感がありました。
「続けてきて本当に良かった」
もしあのとき途中でサッカーを辞めていたら、この場所は苦しい思い出のままで終わっていたと思います。
しかし続けてきたからこそ、過去の自分を乗り越え、新しい景色を見ることができました。
夢
プロを目指した過去と向き合う
本当は、プロサッカー選手になりたいと思っていました。 好きなことをしてお金をもらえる――それほど幸せなことはないと、本気で考えていたのです。
もちろん、その目標に向かって努力してきましたが、結果としては届きませんでした。
「あのとき怪我をしていなければ」「もっと早く環境を変えていれば」 何度もそう思い、過去を悔やんできました。
セレクションにも挑戦しましたが、結果は思うようにいかず、現実の厳しさを突きつけられました。
言い訳はできません。ただ、実力が足りなかったのだと受け止めました。
このまま終わってしまったら、サッカーのせいにしてしまう。
私はサッカーを悪者にして終わりたくありませんでした。
サッカーには、たくさんのものをもらってきたからです。 仲間との出会い、挑戦する勇気、そして心から好きだと思える気持ち。
サッカーには、感謝しかありません。
サッカーは、まるで大切な存在のようなもの
一時期、恋愛の歌を聴くたびに、その歌詞がサッカーに対する自分の気持ちと重なって感じられることがありました。
恋人がいるわけではないのに、不思議と共感してしまう。 それほどまでに、サッカーは自分にとって大きな存在でした。
恋しくてたまらないときもあれば、うまくいかず苦しくなることもある。 それでも一緒にいる時間は楽しくて、離れられない存在です。
本当に、心から大好きなのです。
これから|好きなこと

これからのサッカー人生と向き合い方
これから先、どんなことに出会うのかは分かりません。 もしかすると、サッカー以上に夢中になれるものに出会うことがあるかもしれません。
私のサッカー人生は、地元に戻ってきたことで一つの節目を迎えています。 サッカーを始めたこの場所で、感謝の気持ちを込めて最後までやり切りたいと思っています。
プロにならなければ失敗なのか
自分が本気で向き合ってきた時間には、必ず意味があります。
たとえプロになれなかったとしても、その過程で積み重ねてきた努力や経験は「失敗」という一言では語れません。
好きだからこそ続ける価値
私は、どれだけ真剣にサッカーと向き合えているかを大切にしたいと考えています。
大好きなことを全力でやり切ること、それ自体に価値があります。
プロとの違いと、それでも続ける理由
トップ選手と比べれば、自分の未熟さを感じることもあります。 それでも続けている理由はシンプルです。
好きだから続けている。それだけで十分な理由です。
サッカーがくれたもの
サッカーは、私に多くのものを与えてくれました。
・諦めずに続ける力 ・自分を信じる気持ち ・前に進み続ける強さ
それらはサッカーだけでなく、これからの人生にもつながっていきます。
サッカーがくれた経験は、これからの人生の土台になります。
これからも、自分らしく、その答えを探し続けていきたいと思います。
最後に

あなたにとっての「好きなこと」は何ですか
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。 「私とサッカーの物語」は、いかがだったでしょうか。
皆さんにも、好きなスポーツはありますか。 あるいは、スポーツに限らず、夢中になれる「好きなこと」はあるでしょうか。
私にとって、それがたまたまサッカーでした。
サッカーが好きで続けてきたからこそ、かけがえのない仲間と出会い、挑戦する勇気を持ち、前向きな考え方を身につけることができました。
そして、自分では想像もできなかった新しい景色を見ることができました。
好きなことだからこそ、人は限界を超えて努力できるのだと思います。
私は、大好きなものに出会えたことを心から嬉しく思っています。
好きなものが一つでもあるだけで、人生は大きく変わり、豊かなものになっていきます。
だからこそ、これからも「好き」という気持ちを大切にしながら、生きていきたいと思います。

