【完全版】実用英語技能検定試験準二級に一発合格するための勉強法

この記事では、英検準2級にこれから挑戦しようとしている方、特に「一発で合格したい!」と考えている方のために、実践的かつ再現性の高い勉強法をわかりやすくご紹介します。
英検準2級は、中学英語をしっかりマスターし、高校初級レベルに少し足を踏み入れた程度の英語力が求められます。
基礎を固めつつ、試験の出題傾向を正確に押さえた学習をすることで、初受験でも十分合格可能です。
この記事では、英検準2級の概要から、セクション別の学習法、スケジュールの立て方、教材の選び方、モチベーション維持のコツまで、すべてを網羅的に解説します。
1. 英検準2級とは?試験の全体像とレベルを把握しよう

まず、英検準2級がどのような試験なのかを理解することが、効率的な勉強の第一歩です。英検準2級は、「高校中級程度の英語力」が基準とされています。
日常生活における会話、学校や仕事に関連したテーマの英文を読んだり聞いたりしながら、それに関する設問に答えたり、自分の意見を英文で表現したりする能力が求められます。
試験は一次試験と二次試験の2段階に分かれており、一次試験ではリーディング、リスニング、ライティングの3つのスキルが問われ、一次試験に合格すると面接形式のスピーキングを含む二次試験に進むことができます。
いずれもそれぞれの技能にバランスよく対策することが合格への近道です。
2. 合格に必要な英語力の目安

英検準2級の試験に合格するためには、およそ2000語程度の語彙力が必要とされています。内容は中学英語を完全に網羅していることが前提で、その上に高校1年生レベルの単語や表現が追加されるイメージです。
文法に関しても、現在完了形、受動態、関係代名詞、仮定法など、高校初級レベルの文法知識までが出題範囲に含まれています。
リーディングでは、説明文やメール文、会話文などが出題され、文全体の主旨を正確に理解する読解力が必要です。
リスニングでは、ナチュラルスピードに近い英語での会話や説明が流れ、それを聞いて正確に内容を把握し、設問に答える力が問われます。
ライティングでは、意見を述べる短めの英作文が出題され、論理的に構成された英語の文章が書けることが重要です。
3. 一発合格を狙うための全体的な勉強方針

一発で合格するためには、次の3つのポイントを意識することが大切です。
ポイント①
自分の現在の実力を正確に把握することです。これは、過去問や模擬試験を使って、本番と同じ形式・制限時間で解くことで可能です。実際に問題を解いてみることで、自分の苦手分野や弱点が明確になります。
ポイント②
目標に合わせて具体的なスケジュールを立てることです。試験までの残り期間を逆算して、毎週どの分野にどれだけの時間をかけるのかを決めておくことで、学習のペースが安定します。
ポイント③
継続的に勉強を続ける仕組みづくりです。毎日短時間でも英語に触れる習慣を作り、飽きずに続けられる環境を整えましょう。
4. セクション別の具体的な勉強法

ここからは、英検準2級の各セクションごとに効果的な勉強法を詳しく解説します。
①語彙対策
英検準2級の語彙は、旺文社の「でる順パス単 準2級」などの単語帳を使えば、試験に出やすい単語を効率的に学ぶことができます。1日30語を目安に覚えていき、翌日には必ず復習をすることで記憶が定着します。通勤・通学時間などのスキマ時間に単語アプリを使って復習するのもおすすめです。
②文法対策
中学英語の総復習から始めるのが理想的です。基礎文法が不安な場合は、「中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。」といった参考書を使って、簡単な英文を正確に理解・構築できるようにしておきましょう。高校レベルの文法については、問題集や過去問を解く中で出会った項目をその都度調べて理解を深めていくスタイルでも十分です。
③リーディング対策
過去問を繰り返し解きながら、文章の構成やよく出る話題の傾向をつかむことが重要です。文章を読む際には、まず主語と動詞を押さえて意味の核をつかみ、その上で段落ごとの要点を把握しましょう。また、設問に答える前に選択肢を先に読んでおくことで、どの部分を重点的に読めばよいのかが分かり、時間の節約になります。
④リスニング対策
毎日少しずつ英語を聞く習慣をつけましょう。英検公式の過去問音源を使って、本番に近いスピードとアクセントに慣れておくことが効果的です。シャドーイングと呼ばれる音読練習は特におすすめで、英語を聞いた直後に口に出して真似することで、リスニングとスピーキング両方の能力が高まります。
⑤ライティング対策
出題パターンに応じたテンプレートを用意しておくと非常に便利です。例えば「私は〜と思います。なぜなら、まず〜だからです。そして、〜も理由の一つです。だから私は〜と思います。」という構成を英語に置き換えておけば、多くの設問に対応可能です。文法的な正確さと、理由がしっかりと2つ以上書かれているかどうかが評価のポイントになります。

⑥スピーキング対策(二次試験)
面接はカードに書かれた文章を音読し、それに関する質問に答える形式で行われます。対策としては、面接問題を声に出して練習し、自分の声を録音して発音や流れを確認することが有効です。また、英検対策用の面接動画を見ながら模範解答を覚え、自分なりに言い換えたりする練習も効果的です。
5. 勉強スケジュールの組み立て方

試験までの期間を逆算して、1週間ごとの目標を設定すると勉強の進捗が管理しやすくなります。
例えば、試験まで残り8週間ある場合、最初の2週間は語彙と文法に重点を置き、次の3週間はリーディングとリスニングにフォーカスし、残りの3週間は過去問演習とライティング・スピーキングの強化に使うという具合です。
1日の勉強時間は、仕事や学校の都合にもよりますが、最低でも1時間、できれば90分ほど確保したいところです。また、朝の10分で単語を覚え、通勤中にリスニングをして、帰宅後に文法問題や読解問題を解くといったように、複数の時間帯に分けて学習すると、負担も軽く継続しやすくなります。
週末には模擬試験を1セット分、本番と同じ時間で解いて、実力を測るとともに時間配分の感覚を養っておくと安心です。
6. おすすめ教材とその使い方

英検準2級対策に使える教材は数多くありますが、定番のテキストの中でおすすめと言えるものをご紹介します。
語彙
「でる順パス単 準2級」
語彙(アプリ)
「英検公式アプリ」「mikan」
読解・リスニング・ライティング
「英検準2級 過去6回全問題集」「英検準2級ライティング完全制覇」
面接対策
「英検準2級 二次試験・面接完全予想問題」
ライティング添削
「Grammarly」「HiNative」
7. モチベーションを維持するコツ

毎日英語の勉強を続けるのは、簡単なことではありません。特に途中で伸び悩みを感じたり、結果が見えないときには、モチベーションが下がってしまいがちです。
そんなときには、英語学習の目的をもう一度思い出してみてください。英検に合格することで得られる達成感、進学・就職でのメリット、そして世界中の人とつながれる未来を想像してみましょう。
また、SNSで学習の進捗を記録したり、同じ目標を持つ仲間と情報を共有するのも効果的です。勉強が終わったら好きな飲み物を飲む、自分に小さなご褒美を与えるなど、習慣づけの工夫も取り入れてみてください。
8. まとめ:合格は努力の先にある

ここまで、英検準2級に一発合格するための勉強法を詳しく紹介してきました。
試験は決して簡単ではありませんが、出題形式が安定しているため、対策さえきちんと行えば、初挑戦でも合格できる試験です。大切なのは、基礎をおろそかにせず、毎日コツコツと学習を積み重ねていくことです。
語彙・文法・リーディング・リスニング・ライティング・スピーキング、それぞれのスキルをバランスよく鍛えていくことで、合格への道は自然と開けていきます。
あなたがこの記事を読み、実際に学習を始めたその時から、合格への第一歩が始まっています。ぜひ、自分のペースで、でもしっかりと着実に準2級合格を目指して頑張りましょう!