元英語おちこぼれによる、ここだけでしか読めない!極私的「TOEIC830点」へのロードマップ

英語が苦手で「できる人の中の圧倒的なできない人」だった作者が、洋楽や映画、ことわざなど「楽しさ」を取り入れながら学び直し、TOEIC830点を達成した体験談と実践法を公開。
挫折経験から生まれた工夫や具体的なロードマップを紹介し、単語帳や参考書選び、シャドーイングのコツまで網羅。英語コンプレックスを乗り越えたい人に贈る、共感と実用性を兼ね備えた学習ガイドです。
【はじめに】
当記事の狙い~そのTOEIC勉強法、楽しいですか?~
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分かっています、現代の英語力の必要性は。分かっています、TOEICを勉強して何点獲ればより選択肢が増えたり、より良く評価されたりするのは。
だから苦手意識のある英語と向き合おうと思っても、単語帳を開こうとする手は重く、これなら!と思って投資した勉強法も3日で終わってしまう。
そしてそんな自分に罪悪感を覚え、より英語への苦手意識が強くなる、という負の循環にいますね?
この記事でご紹介する英語学習法では、TOEICの勉強に入る前に、まず英語を「好き」になり、「英語学習って楽しい!」とマインドセットするところからスタートします。
なぜそこから始めるのか、それは現在ではTOEIC830点取得している筆者が、外国語大学でおちこぼれ、その結果英語へ苦手意識が非常に高くなり、英語コンプレックスがあったからです。
どう落ちこぼれたのか、そしてどうコンプレックスと闘い、TOEIC830点を取得し、再び「英語が好き」という状態になったのか。その全てのロードマップをご紹介します!
【私と英語コンプレックス~「できる」中の「圧倒的できない」~】
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国際科のある高校にどうしても入りたくて、受験期は必死で英語を詰め込みました。合格通知を手にしたときは「やればできるんだ」と、少しだけ自信を持てた気がしました。
ところが入学初日の掃除当番で、その自信はあっさり打ち砕かれます。教室のドアを開けると、先に来ていた四人が軽やかに英語で談笑していました。
笑い声のリズムまで英語に聞こえました。私が足を踏み入れた瞬間、彼らは一斉にこちらを見て、すぐに日本語に切り替えました。
「おつかれ〜」——その切り替えが、胸に刺さりました。
「君はこの輪に入れないよ」と言われた気がしたからです。
しかも彼らは帰国子女やハーフばかりで、生まれ育ちから違っていました。パスポートすら持っていない「純ジャパ」の私は、スタートラインからして別世界に立っていたのです。
極めつけは入学直後のTOEICです。私の点数は380点。隣の席の彼は「985点、あーもう少しで満点だったのに」と肩を落としていました。
——悔しさの階層が違う。
その瞬間、私は「できる人たちの中の圧倒的にできない人」になりました。高校三年間、英語は努力しても報われない、そんな暗い影を落とし続ける存在になってしまったのです。私の英語コンプレックスはまだまだ続きます。
必死に勉強して、憧れの外国語大学に入学しました。国内でも最高峰と呼ばれる大学です。「ここまで来られたんだから、もう大丈夫かもしれない」——そう思って三年ぶりに受けたTOEICは765点でした。高校の380点からは大きく伸びていました。胸の奥に、やっと小さな自信が灯った気がしたのです。
けれど、その灯はすぐに吹き消されました。隣の席のクラスメイトが、当然のように「990点」と書かれたスコアシートを持っていたからです。
彼女は12歳まで中国で育った中国人で、日本に来てから数年で国内最難関の女子高に合格し、ネイティブ顔負けの日本語を操っていました。さらに趣味のダンスから韓国語を学び、今では流暢に会話できます。もちろん英語は完璧です。そして大学の主専攻だったドイツ語まで、四苦八苦している私を横目にさっさとマスターしてしまいました。
教室の机に並んだ参考書は、日本語、中国語、韓国語、英語、ドイツ語。彼女にとっては、どれも「使いこなすための道具」にすぎません。一方で私は、ひとつの英単語を覚えるのにも苦労していました。
「どうして同じ年齢で、ここまで違うんだろう」横に座るだけで、劣等感が喉元まで押し寄せました。自分の努力なんて、積み上げたそばから崩れていく砂の城のように思えたのです。
——そうして大学生活もまた、「語学モンスター」に囲まれた中で、自分の語学への誇りを失っていく日々になっていきました。
【TOEIC830を取ってから】
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外国語大学に入学したのに、就職活動では「英語が得意です」の「え」の字も口にしませんでした。何より自信がなかったからです。それでも入社した会社では、TOEICの受験を義務づけられました。ここで「まずい」と思いました。
なぜなら私の卒業した大学名を伝えると、周囲は必ず「英語がペラペラなんだろう」と思うからです。これ以上、英語コンプレックスをこじらせたくない——そう思って、私は覚悟を決めました。
社会人として向き合う以上、もう逃げるわけにはいきません。日本では英語力を示すものとしてTOEICが圧倒的な影響力を持っています。ならば、このスコアを上げるしかない。そう気づいたのです。
そこから、これまでお伝えしてきた「楽しむ工夫」や「ロードマップ」に沿って勉強を続けました。最初はリスニングが全然聞き取れず、公式問題集の音声にしがみつくようにシャドーイングを繰り返しました。
目を閉じて音だけに集中していると、ある日突然「いつもよりゆっくり聞こえる」と感じた瞬間が訪れました。あのときの感覚は忘れられません。半年後、TOEIC830点を取得できました。
「できる中の圧倒的にできない人」だった私が、ようやく胸を張れるようになったのです。
【まずは英語を「楽しい!」と思う】
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英語「勉強」というと、どうしても机に張り付いて、ペンを握りしめ、単語帳を暗記して・・・というイメージがあるかと思います。「勉強」と名がついているので、どうしても負担になり気持ちが重くなる。
結果、英語に苦手意識ができ、TOEICなどで良い成績が取れず、「ああ私は英語ができないんだ」と落ち込み、より英語への苦手意識が強くなる・・・、そんな負のループに入っていませんか?私もそうでした。
英語勉強に必要なもの、そしてTOEICで高得点を狙う第一ステップは、「単語を無理やり体に入れること」「文法を頑張ってマスターすること」ではありません!
まずは「英語が楽しい!」と感じることが何より大切なのです。私が英語を再び好きになれたマル秘法を、以下いくつか公開しますね。
マル秘その1:洋楽を「自分流の言葉」に訳す
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歌詞こそ理解できないけれど、この曲のリズムや雰囲気が良い!という洋楽の曲が、皆さんそれぞれあるかと思います。そこでおすすめなのが、洋楽を「自分流の言葉」に訳す、というメゾットです。
レディガガの名曲といったらBorn this wayですよね。このBorn this wayをそのまま辞書的に訳せば「このように生まれた」と訳すのですが、私はこれを「文句あっか?」という風に解釈しています。
この曲は、自分自身の個性を殺さず自分らしく生きていこう、というメッセージが伝わってきます。ちなみにBorn this wayの直前の歌詞をご紹介します。
I’m beautiful in my way(私は私のままで美しいの)
‘Cause God makes no mistakes(だって神様が創るものに間違いは一つもないから)
I’m on the right track, baby (ただしい道を歩んでいるわ)
I was born this way(このように生まれたから→文句あっか?)
いかがでしょうか。なんとなくニュアンス的には遠くないのではないでしょうか。正確な訳ももちろん大切ですが、歌の勢いや自分の気持ちを反映さえせる。すると単語や文法の知識を超えたものが身に着くのです。
このように私は英語を「学ぶ」ではなく、英語で「遊ぶ」ことを意識しています。これも私のやり方です。このやり方にBorn this way?(文句あっか?)
マル秘その2:ことわざなど短いパッセージを読む
ところで、皆さんは世界で一番短い文学というものをご存じですか?それはかの文豪ヘミングウェイが残したものです。
For Sale:Baby shoes, never worn(売り出し中、一度も履かれていない赤ちゃん用の靴)
いかがでしょうか、英語6単語のみですが、文学的な広がりがとても強くないでしょうか?
英語学習、リーディングの練習と思うと、長文を根気よく読んでいかなければいけない。そう思うかもしれませんが、最初は短いセンテンスで全く問題ないです。例えば、ことわざなどはいかがでしょう?日本語でも短い文章で、普遍的な気づきを与えてくれることわざですが、それは英語でも同じです。
- It is no use crying over spilt milk. (覆水盆に返らず)
- Love me, love my dog. (坊主憎けりゃ袈裟まで憎い)
- When in Rome, do as the Roman do. (郷に入っては郷に従え)
いかがでしょうか?そのまま訳しても面白いですが、英語のことわざを見て、対応する日本語のことわざは何かな?と思うだけで少しワクワクしてきませんか?
英語学習も’’What you like, you will do well.’’(好きなものこそ上手なれ)、頑張りましょう!
マル秘その3:映画の見方を変える
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同じ映画を三通りで観る方法です。
- 一巡目:日本語字幕+日本語音声
英語学習も忘れて単純に物語に没頭しましょう。大まかなストーリーを掴むことに気をかけてください。
- 二巡目:英語字幕+英語音声
日本語で観て覚えた流れを、英語でなぞってみましょう。
ここでおすすめなのが、「SCREENPLAY名作映画完全セリフ集」シリーズ。すべてセリフの英訳・邦訳が掲載されている完全セリフ集です。中でも「プラダを着た悪魔(The devil wears PRADA)」編をおすすめします!英語難易度も高くなく、何よりファッション業界と夢を追う女性のキャリアのストーリーがとっても面白い!
音声英語・字幕英語でストーリーが追えなくなったら、SCREENPLAYの該当箇所を読んで確認する、という流れで映画の二巡目をこの段階で繰り返してください。もちろん完璧じゃなくて大丈夫ですよ!
- 三巡目:日本語音声+英語字幕
この段階ともなれば、もうストーリーもセリフ回しも頭にしっかりと入っているはず。英語字幕で正解を見つつ、日本語音声を聞きながら「あ、このセリフこう訳されるんだ~!」と比較できたらこちらのものです。
以上、3つの方法をご紹介しました。
ほかにも
・ミーハー心が強ければ海外ゴシップ誌を読んで、セレブの生活と生きた英語を学んでみる
・ChatGPTに英語で今日あったことや雑談をして、添削をしてもらう
・新宿駅で困っている外国人に声をかけてみる
・もういっそ、恋をする
などもおすすめです。共通しているのは、英語に触れていてテンションが上がる瞬間がなによりも大切ということです。
TOEIC点数アップの実践的な勉強法をご紹介
【TOEIC830点へのロードマップその1:現在位置を知る】
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ここからは実践編です。最短で点を伸ばす手順を示します。
TOEIC限らずですが、あらゆる勉強で最も大切なのが、スタート地点となる現在の学力(=現在位置)を把握するということ。そしてゴール(=目標値)を的確に設定することです。
今回のゴールは、「TOEIC830点取得」と決まっているので、現在位置を知ることが何より先です。
いきなり本番の試験を受けるのは嫌だな・・・、と皆さんお思いでしょう。そこでおすすめなのが、模擬試験を解いてみることです。TOEICには公式問題集というシリーズがあります。
この問題集には、本番試験と同じ難易度、同じ構成の模擬試験が2回分掲載されています。まずは現在の位置を知るために、模擬試験1回分を、本番同様の環境で、同様の時間内で、一度解いてみましょう!
・・・はい、どうでしたか?初TOEIC受験は?スコアもさることながら、TOEICの試験時間はリスニング45分、リーディング75分の計120分。
多くの人にとって、2時間英語漬けの環境に身を置かれることは早々ないので、まず最後まで集中を切らさずに向き合えたことだけでも素晴らしいです。
私も最初の2時間終えてあとは頭も心もへとへとでした。2時間英語に集中しきるための「英語体力」も、TOEIC高得点取得には必要な筋肉なのです。
ここで使った公式問題集は、後ほどまた使うのでしっかり取っておいてくださいね!
【TOEIC830点へのロードマップその2:現在位置から分析する】
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模擬試験の結果はいかがでしたでしょうか。ボロボロだった・・・と落ち込む方もいらっしゃるかもしれませんが、あくまでその得点は現在位置。何も落ち込むことはありません。
必要なのは自分の強みと弱みへの冷静な分析です。リスニングパートが弱かったのか、リーディングパートが弱かったのか。
リスニングパートでも、短いパッセージなら意味は取れたのか。会話文になるとからきしなのか。男性の低い声は聞き取れたが、女性の高い声は難しかったのか、またはその逆か。
リーディングパートでも、単語の語彙力や文法力が試されるPart5が弱いのか。長文になると英語酔いしてしまって、からきし英文が頭に入ってこなかったのか。
現在の「赤字だらけで恥ずかしい!」と思われるかもしれないその解答用紙は、あなたがTOEIC力をあげるためのヒントが山積みなのです。ぜひ現在位置の得点に落ち込むことなく、分析してみてください。
【TOEIC830点へのロードマップその3:ひとつ上のランクを目指すことの大切さ】
さて、830点を目指すためには、分析を経てどのような勉強をしていけば良いのでしょうか。世の中にはTOEICで目指すスコア別の参考書シリーズがいくつもあります。
高校入学当時の私の英語力は380点。若き私が380点から830点を目指したいからといって、いきなりスコア800点の参考書を選んだらどうなるでしょうか?
ちょっとバッティングセンターで打てたからと言って、甲子園に出場するようなものです。無謀な挑戦です。
とても歯がゆいかもしれませんが、380点からスタートするならばまず500点を目指す。500点スタートならばまず600点を目指すなど、自分のひとつ上のランクを超えていくことを積み重ねていくことが重要です。
【TOEIC830点へのロードマップその4:私の使った参考書】
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さて、現在位置の確認、現在位置の分析、そしてひとつ上のランクを超えることに集中する大切さをおさえたところで、実際に私がどのような参考書を使って勉強していきたか、ご紹介したいと思います。
- 英文法の辞書、疑問点はなんでもこれに頼れ!:Forest (現evergreen)&Next Stage
Forestは英文法の総まとめのような参考書です。常用せずとも、近くにおいて、「あれ?ここでの形容詞/副詞/前置詞の使い方ってこれであっていたっけ・・・」と疑問に思ったら、まずこの参考書を開いていました。
「なぜ?」に、わかりやすく答えてくれています。Forestで理論づけた英文法の知識を、Next Stageで実用的に身につけていきます。文法・語法・イディオム・英会話表現やアクセント問題まで学習することができるので、大学受験用にもばっちり対策することができます。
Forestで基礎を学び、Next Stageで実際に自分の中に落とし込んでいく。私の英文法の基礎はこの二つで培いました。
- 単語はこれだけ!:キクタンスコア別シリーズ
単語帳は、「色々あってどれがいいか分からない・・・」と悩む方もいるかと思いますが、大切なのは、一つの単語帳を浮気せず使い込むことです。私の場合は、キクタンスコア別シリーズをやりきりました。キクタンシリーズが私に合っていた理由はいくつかあります。
- 耳からも入ってくる
- リズムが良いので、英語を体に速いペースで入れる良い練習になる
- 例文や熟語、類義語・対義語、形容詞・副詞が豊富に記載されている
- Day1,Day2,Day3…と区切られているため、頑張って取り組んだ日が可視化されやすい(あ!今日1日でDay10までやった!など)
最後の理由だけものすごく俗物ではありますが(笑)、私にはそのやり方が非常にモチベーションに繋がりました。使い方としては、「ひと単語をじっくり10分かけて、その場一回で覚えきる!」というやり方はおすすめしません。
同じ10分の使い方なら、「10単語を30秒ずつ」を2回繰り返す。とにかくその単語との直接接触回数を増やしてください。私の場合は、通勤時間の1時間に100単語を2周し、週末に覚えきれない単語をリストアップ。集中的に復習していました。
TOEIC受験対策ですと「金フレ」などが有名ですね。どの単語帳を使っても、結局は「やるかやらないかやりきるか」。ネットで単語帳を購入するのではなく、本屋さんの単語帳コーナーに行ってみましょう。
いくつかパラパラとめくってみて、自分と相性がよさそうな単語帳を選んでみてください。
- 何よりもこれ!:公式問題集を繰り返し解こう!
先ほど解いた模擬試験の公式問題集。なによりもこの問題集が一番の参考書です。模試だから一度使ったら終わり・・・と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、それはとってももったいない使い方。むしろ公式問題集は解き終わってからこそが始まりなのです。
ここだけの話ですが、TOEICで求められる英語は、癖のあるTOEIC英語という「競技」なのです。だからこそ、TOEIC英語力を上げたいのであれば、TOEICの問題集を繰り返し解くのが一番の近道です。
私は、公式問題集をリーディングパートで三巡すべきだと思っています。(リスニングパートは後述します)。
一巡目は現在位置を知るために、本番と同様の環境と設定で解いてみる。
二巡目は、辞書・参考書なんでも使います。疑問点が一つも出ない状態になるまで時間をかけます。ここで時間制限はありません。100パーセント理解するまで徹底的に。
三巡目は、再び辞書や参考書なしで、解いていきます。正解できていたら、その知識はもうあなたのもの。まだ不正解でしたら、それはあなたの弱点です。
【TOEIC830点へのロードマップその5:最も効く勉強法≪シャドーイング≫】
ここまでどちらかというと、リーディングパートの得点力アップを狙った勉強法に集中していましたね。皆さんがTOEIC勉強でよく言われるのが、「リスニングで何も理解できない」というものです。
私もリスニングは昔から大の苦手。母国語である日本語ですら人の話を聞くのが苦手なのに、英語でそれできるかーい!とよく思っていました。
大学を卒業するまで、リーディングパートで稼いだ点数をリスニングパートで足を引っ張るというのがおなじみ。こんな速い英語、理解できないよ、と半べそかいていました。
しかし、前述したとおり、社会人になるにあたって英語にしっかりと向き合おうと決意。そんなときに出会った勉強法が「シャドーイング」だったのです。
シャドーイングとは、聞こえてくる英語の音声をマネしながら、声に出して繰り返していく訓練法です。おおむね2、3語遅れて読み上げていくのですが、影(シャドー)のように付いていくような様子からそう呼ばれています。
シャドーイングは原稿を見ずに行うため、聞こえてくる音をまず聞き取れることが絶対条件。聞き取ることのできない単語をマネすることはできないので、まず単語力が必要とされます。
その上で、音として英語を聞き取りつつ、その英語がどのような意味を表しているのか語順通りに理解していないとシャドーイングは不可能です。
シャドーイングができること、それは単語力+文法知識+英語理解という、英語の総合力を鍛えることに繋がります。そして実際の英語音声をマネすることでスピーキング力も上がるという嬉しいおまけもついてきます。
苦手なリスニングパートを改善するために、私は徹底的に公式問題集の音声をシャドーイングしていました。
最初は、公式問題集の文字起こし回答の助けを借りながら繰り返しました。少し慣れてきたら問題集を閉じて、目も閉じて、ひたすら耳から入ってくる英語音声に集中しました。
音声にすがりつくように必死になって繰り返していく日々を過ごすうちに、「あれ?なんかいつもよりゆっくり聞こえる」と感じた瞬間がありました。
気づくと耳に入ってくる英語音声に、慌てることなく焦ることなく、「聞く」ということができるようになったのです。いつの間にか、リスニングパートはリーディングパートより高い得点率を誇るようになりました。
そして、私はTOEIC830点を取得できたのです。
【おわりに~TOEIC偏重社会から逃れられないのならば~】
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中学校で初めて英語勉強を始めてから18年経ちました。
得意だった中学生、英語を猛勉強して入ったはずなのに英語コンプレックスを拗らせた高校生、やっと誇れるかも?と思ったのに語学モンスターに引け目を感じた大学生、ちゃんと向き合おうと思って800点越えを達成した社会人・・・・。
好きと思った時期もあれば、嫌いと思った時期もあって、得意かもと思った時期もあれば、苦手すぎると思った時期もあって。現代日本にいる限り、TOEIC能力は重視されますし、おそらく逃れられません。
どうせ、逃れられないのならば、日本で働く以上、TOEICからは逃げられません。ならば苦しむより、笑いながら向き合ったほうが得ですよね。
この記事が、明日からのあなたの英語ライフに少しでも役に立つことをお祈りしています!ご拝読ありがとうございました!