実用英語技能検定2級に一発合格するための完全ガイド

「将来のことも考えて、英検の資格を取っておきたい!」
「英検2級に合格したいけど、どこから勉強すればいいかわからない!」
実用英語技能検定(英検)は、日本で最も認知度の高い英語資格試験の1つです。その中でも英検2級は、大学入試や就職活動で有利になる資格として、多くの人が目指すレベルです。
この記事では、英検2級に一発合格するための情報を、以下の3つのテーマに分けて詳しく解説します。
実用英語技能検定の基本情報

これから英検を受験したいという方は、そもそも英検がどのような試験がしっかりと理解する必要があります。そのため、まずは英検の基本情報と、英検2級の位置づけや試験内容についてご紹介します。
英検とは
英検は、公益財団法人日本英語検定協会が運営する英語能力を測定する試験です。1級から5級までの7段階に分かれており、試験内容はリスニング・リーディング・ライティング(1級~2級)・スピーキングで構成されています。
英検2級の位置づけ
英検2級は、「高校卒業程度」の英語力を証明する資格とされています。このレベルでは、以下のスキルが求められます。
• リスニング:日常会話やニュースなどを正確に理解できる。
• リーディング:一般的な文章や論説を読み取り、要点をつかむ。
• ライティング:テーマに沿った意見文を英語で書ける。
• スピーキング:自分の意見を論理的に話す。
試験の形式
英検2級は以下の形式で実施されます。
【一次試験】
1. リーディング(長文読解・語彙問題)
• 問題数:大問3つ(語彙・文法、内容一致選択、長文穴埋め)
• 時間:75分
2. リスニング(会話文・説明文)
• 問題数:30問
• 時間:25分
3. ライティング(英作文)
• 問題数:1問
• 時間:20分
【二次試験】
1. スピーキング(面接形式)
• 時間:約7分間
• 試験官との対話形式で行い、プレゼンテーションや質疑応答が含まれます。
実用英語技能検定2級の資格の価値

英検2級の取得には、試験を通じた努力や英語学習の積み重ねが必要です。そのため、この資格を持つことには多くのメリットがあります。ここでは、そのメリットについて大きく3点に分けて解説いたします。
就職・進学において有利になる

1.大学入試で活用できる
英検2級以上を取得していると、大学入試で英語の試験が免除されたり、加点の対象になったりする場合があります。多くの私立大学や国公立大学が英検のスコアを評価基準に取り入れています。
2.履歴書の保有資格欄に記載できる
英検2級は「実用的な英語力」を証明する資格として、企業からも高い評価を得られます。特に外資系企業や観光業界では、面接時のアピール材料になります。
英語学習の目標設定に最適

英検2級は中上級者向けの試験であり、取得を目指すことで学習のモチベーションが向上します。試験勉強を通じて、総合的な英語力がバランスよく鍛えられるのも魅力です。
国際的な視野が広がる

2級程度の英語力があれば、海外旅行や留学の際に簡単なコミュニケーションが可能です。また、英語のニュースや記事を読んだり、映画を字幕なしで楽しんだりできるでしょう。
実用英語技能検定2級に一発で合格するためのポイント
英検2級は、多くの受験者が挑戦する人気資格の1つです。一発合格を目指すためには、効率的な学習計画を立て、試験の傾向を正確に理解した上で対策を進めることが重要です。以下では、合格のために押さえておきたい4つのポイントを詳しく解説します。
試験の出題傾向を理解する

英検2級の試験内容を把握することは、効率的な対策を進める第一歩です。それぞれのセクションの特徴と対策方法を以下にまとめます。
1.リーディング
• 特徴:長文読解が中心で、文章量が多いのが特徴です。内容一致選択問題や空所補充問題が含まれます。
• 対策:過去問を解く際は、読解スピードを意識することが重要です。また、新聞記事や雑誌の英文を日常的に読む習慣をつけることで、読む力と内容把握能力を鍛えられます。
2.リスニング
• 特徴:会話文や説明文を聞いて正確に理解し、設問に答える形式です。音声が1度しか流れないため、集中力が求められます。
• 対策:公式問題集や専用教材を使い、ディクテーションやシャドーイングを実践しましょう。また、海外ドラマやニュースを聞き取る練習も有効です。
3.ライティング
• 特徴:指定されたトピックについて、自分の意見を英語で書く問題です。内容の一貫性、語彙、文法の正確性が採点基準です。
• 対策:頻出テーマ(環境問題、教育、テクノロジーなど)を事前に調べ、それぞれのテーマについて50~60語程度の短い英作文を練習するのがおすすめです。
4.スピーキング
• 特徴:二次試験で、試験官との面接形式で行われます。カードに書かれた文章を読み上げた後、自分の意見を述べたり、試験官の質問に答えたりします。
• 対策:過去問を使いながら模擬面接を繰り返し練習し、自分の意見を論理的に述べる力を鍛えましょう。
語彙力を強化する

語彙力は、リーディング、リスニング、ライティングすべてのセクションで重要な役割を果たします。英検2級では、高校英語レベル以上の単語が多く出題されるため、効率よく単語を覚えることが必要です。
ここでは、効率的な単語学習のコツを見ていきましょう。
1.頻出単語を優先
「英検2級 でる順パス単」のような英検専用の単語帳を活用しましょう。出題頻度の高い単語から優先的に覚えることで、スコアアップにつながります。
2.スキマ時間を活用
単語帳と連動したアプリを活用し、通勤・通学時間や休憩中にこまめに復習を行いましょう。
3.単語を文脈で覚える
ただ単語を暗記するのではなく、例文を通じて意味や使い方を覚えることで、リーディングやライティングにも応用できます。
過去問を活用した模擬試験
英検2級に一発合格するためには、試験本番を意識した模擬試験の実践が欠かせません。過去問を活用し、本番さながらの形式で練習することで、試験に慣れることができます。
<過去問演習のポイント>
1.時間を測る
本番と同じ制限時間を設けて解くことで、時間配分を身に付けることができます。
2.解き直しを徹底する
間違えた問題は解説を読み、なぜ間違えたのかを分析しましょう。特に語彙問題や読解問題では、間違えた単語や文章をしっかり復習することが重要です。
3.二次試験のシミュレーション
面接形式の練習を繰り返すことで、自信を持って本番に臨むことができます。家族や友人に試験官役を頼むのも効果的です。
4.英作文とスピーキングの練習を徹底する
英検2級の一次試験ではライティング、二次試験ではスピーキングが重要です。これらは対策が不十分になりがちですが、特に重点的に練習することで得点源にすることが可能です。
<ライティング対策>
1.構成を意識する
ライティングでは「導入」「本論」「結論」の構成が明確であることが重要です。シンプルな構成を意識し、意見を論理的に述べましょう。
2.表現の幅を広げる
賛成・反対を表すフレーズ(e.g., I agree/disagree with…)や接続詞(e.g., Therefore, However)を積極的に使い、文章に説得力を持たせます。
<スピーキング対策>
1.流ちょうさより内容を重視
英語が多少つたなくても、論理的な意見を述べることが評価されます。焦らずに自分の意見をしっかり伝えましょう。
2.模範解答を参考にする
過去問のスピーキングセクションで模範解答を確認し、それを参考に自分の答えを準備することで、スムーズに回答できます。
実用英語技能検定2級合格のためのおすすめの本

英検2級に一発合格するためには、効率的な学習計画と信頼できる教材が不可欠です。以下に、目的別に厳選したおすすめの本を紹介します。
総合対策本
『英検2級 でる順パス単』(旺文社)
• 特徴:頻出単語を効率よく覚えられる単語帳です。アプリと連携しているため、通勤・通学中にも活用できます。
• おすすめの使い方:1日20単語を目安に覚え、復習を繰り返すことで語彙力を強化します。
『英検2級 過去6回全問題集』(旺文社)
• 特徴:直近の過去問が収録されており、本番の形式や難易度を知るのに役立ちます。
• おすすめの使い方:模擬試験として本番を想定しながら解き、時間配分や苦手分野を確認します。
リスニング対策本
『英検2級 リスニング問題完全制覇』(ジャパンタイムズ)
• 特徴:リスニングに特化した問題集で、音声データが豊富に付属しています。
• おすすめの使い方:ディクテーションやシャドーイングを取り入れて、リスニング力を鍛えましょう。
ライティング対策本
『英検2級 英作文問題完全制覇』(ジャパンタイムズ)
• 特徴:英検2級の英作文に特化した教材で、採点基準を理解しながら練習できます。
• おすすめの使い方:テーマごとに自分の意見をまとめ、模範解答と比較することで表現の幅を広げます。
スピーキング対策本
『英検2級 面接大特訓』(旺文社)
• 特徴:二次試験対策に特化した本で、実際の面接を想定した練習ができます。
• おすすめの使い方:ロールプレイ形式で練習し、家族や友人に試験官役を頼むと効果的です。
準1級や1級合格までの道のり

現在、英検2級の受験を検討されている方の中には、2級合格の後、さらに上を目指したいと思っている方もいらっしゃると思います。
そこで、将来的に準1級や1級も取得したいという方に向けた合格のためのポイントを見ていきましょう。
準1級や1級は、2級に比べて英語の運用能力をより深く、広く問われる試験です。しかし、試験の難易度が上がる一方で、確実に合格するための方法はあります。
しっかりとした準備を整えれば、合格は決して遠い目標ではありません。ここでは、準1級と1級の受験に向けた具体的な学習方法や心構え、試験対策を詳しくご紹介します。
準1級・1級の試験内容を理解する
まずは、準1級と1級の試験内容を正確に理解し、何が求められているのかを把握することが非常に重要です。
準1級は、2級よりも一段階高いレベルの英語能力が求められます。試験は、筆記試験(語彙・文法、読解、英作文)とリスニングに加え、面接(スピーキング)もあります。具体的な試験の構成は以下の通りです。
<準1級の試験内容>
1.語彙・文法
英検2級以上の知識に加えて、より難解な語彙や文法の理解が問われます。特に難易度が高いのは語彙問題で、語彙力の幅広さが重要です。
2.長文読解:論理的な読解力が求められます。社会的・科学的な内容の文章が多く、内容を深く理解する力が必要です。
3.英作文:与えられたテーマに対して、論理的に自分の意見を英語で表現する能力が試されます。
4.リスニング:内容理解力と、複雑な会話や討論の把握力が求められます。日常的な英語だけでなく、ビジネスやニュースなど、幅広いジャンルの音声を聞き取る必要があります。
スピーキング:自己紹介、カードを使った会話、意見を述べる問題などが出題されます。流暢さと内容の一貫性が重視されます。
<1級の試験内容>
1級は、英語を母国語とする人々が使う英語に近いレベルです。そのため、英検2級や準1級よりもさらに高度な英語力が求められます。試験の構成は以下の通りです。
1.語彙・文法:英検1級では、非常に難解な語彙や表現が出題されます。日常的な会話で使われる語彙だけでなく、学術的、ビジネス的な語彙も含まれます。
2.長文読解:内容が非常に複雑で、複数の視点を理解し、詳細に解析する力が求められます。専門的な内容や抽象的なテーマの文章が多いです。
3.英作文:高度な論理的思考力が必要とされます。自分の意見を英語で説得力を持って表現し、他の意見に対して反論を行う能力も問われます。
4.リスニング:ネイティブスピーカーによる速い会話や討論を理解する力が求められます。多様なアクセントにも対応できる力が必要です。
5.スピーキング:非常に高いレベルで、詳細な意見や議論を行う能力が求められます。流暢さだけでなく、論理的に思考し、明確に自分の考えを表現する力が必要です。
準1級・1級合格のための学習法
次に、準1級や1級の試験に合格するための具体的な学習方法について、ステップごとに解説します。
<語彙力の強化>
準1級や1級では、語彙力が非常に重要な要素です。難解な語彙や表現をいかに覚えるかが合否を分けることがあります。
対例えば、単語帳を活用して準1級や1級の語彙帳を使って、日々の学習に取り入れましょう。特に、意味が似ている単語や使い方が微妙に異なる単語をしっかりと理解することが大切です。
1.コンテクストで学ぶ
単語は単独で覚えるのではなく、文章や例文の中で覚えるようにしましょう。これにより、実際の文脈でその単語をどう使うかが身につきます。
2.リーディングとリスニングを活用
語彙力を伸ばすためには、読む力や聞く力を鍛えることも重要です。英語のニュース記事や学術的な資料を読むことや、英語のポッドキャストやニュースを聞くことで、実際の文脈における語彙の使い方を学べます。
<リーディングの対策>
1級や準1級の長文読解問題では、単に文章を読んで答えるだけでなく、深い理解力が求められます。
1.多読と精読
さまざまなジャンルの文章を読むことが大切です。特に、社会問題、経済、科学技術などのテーマに触れることが効果的です。精読も行い、難解な部分を繰り返し読んで理解を深めましょう。
2.要約力を養う
長文を読んだ後に、その内容を要約できるようになると、試験で求められる理解力が向上します。これには、文章の要点をつかみ、簡潔にまとめる練習が必要です。
<英作文の練習>
英作文は、準1級や1級の試験で高得点を取るためには欠かせない部分です。論理的に、自分の意見をしっかりと表現できる能力が求められます。
1.意見を構築する力を鍛える
自分の意見を論理的に展開できるように、まずは構成をしっかり考えることが大切です。結論、理由、具体例という形で、作文を構成してみましょう。
2.頻出テーマに取り組む
準1級や1級でよく出題されるテーマ(環境問題、社会問題、教育、テクノロジーなど)について、事前に自分の意見を英語で書いてみるとよいです。
3.添削を受ける
書いた英作文を英語のネイティブスピーカーや英語に堪能な先生に添削してもらい、改善点を学びましょう。
<リスニング力の向上>
1級や準1級のリスニング問題では、スピーカーのアクセントや速さに慣れることが必要です。
1.英語のポッドキャストやニュースを聞く
毎日英語で放送されているニュースやポッドキャストを聞くことで、リスニング力が向上します。内容を正確に理解できるようになるまで繰り返し聞きましょう。
2.シャドウイング
ネイティブの話す英語をそのまま真似して話すシャドウイングは、発音やリスニング力を高めるのに非常に効果的です。
<スピーキングの練習>
準1級や1級のスピーキング試験では、自己紹介だけでなく、与えられたテーマに対して意見を述べる力が求められます。
1.模擬面接を繰り返す
実際の面接を意識して、模擬面接を繰り返し行いましょう。特に、自分の意見を論理的に述べる練習が必要です。
2.ネイティブとの会話練習
ネイティブスピーカーとの会話を通じて、リアルな会話の流れに慣れることが大切です。オンライン英会話や語学交換などを積極的に利用しましょう。
実用英語技能検定2級合格者からのアドバイス

実は、この記事を書いている私も実用英語技能検定2級の資格保持者の1人です。そこで、最後に私の経験をもとに皆様へのアドバイスを残させていただきます。
試験前の準備
試験前は、いかにリラックスして試験に臨むかも重要です。過度に緊張してしまうと、実力を発揮できなくなってしまいます。
試験のスケジュール管理
試験日までにやるべきことを整理し、計画的に勉強を進めましょう。具体的なスケジュールを立て、1日ごとの目標を設定して進めると、効率よく学習できます。
模擬試験で実践
模擬試験を実施し、本番の試験と同じ環境で時間を計って解くことをおすすめします。これにより、試験の流れや時間配分をつかむことができ、本番に臨む自信がつきます。
心の準備
試験当日は、リラックスして臨むことが大切です。あまりプレッシャーを感じず、普段通りの力を発揮できるように心掛けましょう。前日の夜は十分な睡眠をとり、体調を整えて試験に臨むようにしてください。
まとめ
英検2級に一発合格するためには、試験の基本情報を理解し、資格の価値を再確認した上で、自分に合った教材を使って計画的に学習を進めることが重要です。
目標をしっかりと定め、効率的に準備を進めれば、英検2級は決して難しい試験ではありません。
ぜひ、この記事を参考にして合格を目指してください!