DCプランナー2級に一発合格する為の勉強法を徹底解説します

DCプランナー2級とは

まず最初に、このDCプランナー2級の試験の概要をご紹介します。

出題内容としては「確定拠出年金やその他の年金制度全般に関する基本的事項」、「金融商品や投資等に関する一般的な知識」を問うものであり、確定拠出年金の加入者・受給者、確定拠出年金制度を実施する企業の福利厚生担当者などに対して説明できるレベルに達しているかを試されるものです。

試験の対象者は企業の年金担当者、金融機関の渉外担当者、社会保険労務士、税理士、ファイナンシャル・プランナー、学生などをはじめ、自らの年金資産をより有効に運用したいと考えている個人の方など、幅広い層を対象としており、受験資格は特にありません。

仕事上必要な方に限らず、今後の年金資産運用を効率的におこなうためにも是非多くの方に取得を推奨したい資格です。

出題形式は四答択一式30問、総合問題10題から構成され、合格基準は100点中70点。試験時間は2時間となっています。

なお、細かい試験種目および範囲は以下のとおりです。

年金・退職給付制度等
①公的年金②企業年金と個人年金③退職給付制度④中高齢期における社会保険⑤年金・退職給付制度等の最新の動向


確定拠出年金制度
①確定拠出年金の仕組み②企業型年金の導入および運営③個人型年金に係る手続等④コンプライアンス⑤確定拠出年金制度の最新の動向


老後資産形成マネジメント
①金融商品の仕組みと特徴②資産運用の基礎知識・理論③運用状況の把握と対応策④確定拠出年金制度を含めた老後の生活設計⑤老後資産形成マネジメントの最新の動向

一発合格するための勉強法

試験概要が頭に入ったところで、ここからは肝心要の勉強法についてご紹介します。

なお、私自身が試験を受けたタイミングは前職の金融機関入社後まもなくであり、当時金融知識はまだ身についていなかった中での受験、合格でしたので、これからご紹介する勉強法のコツは、知識ゼロの方にも大いに役立つものと考えます。それでは、早速始めましょう!

合格のためのコツその1「テキストは1冊を熟読、練習問題をひたすら繰り返す」

受験される方の状況は様々であると思いますが、誰しも時間をかけずに効率的に合格を目指したいものです。

ここは最短の王道ルートを取りましょう。

試験対策のテキストは複数ありますが、あれもこれもと欲張ると、知識が身につく前にあっという間に試験日を迎えてお金も時間も無駄にしてしまいます。

いくつかあるテキストの中から選ぶならば、年金問題研究会が刊行している「DCプランナー2級合格対策問題集」をおすすめします。

良質な問題が厳選され、解説の内容も非常に解りやすいことがおすすめする最大の理由です。

また、テキストについては必ず最新版を購入しましょう。

年金制度は変化が激しく、毎年改正が入る可能性が高い分野なので、某フリマアプリ等で出回っている古いテキストを使うと、改正前の内容を学んでしまう場合があり、大変危険です。

ここは費用を惜しむところではありませんので、繰り返しますが、必ず最新版を使用してください。

私の当時の同僚で古いテキストを使用して受験勉強をしたがために、合格点に届かなかった人が実際にいたため、ここはしつこくお伝えしました。

上記のテキストは回答と解説がセットになっているため、解説の内容を熟読して最新の制度や動向のポイントを頭にいれながら、ひたすら練習問題を繰り返し解いてください。

厳選された内容を繰り返し反復学習すると、最終的に問題の冒頭部分を読んだだけで回答と解説の概要が頭に浮かんできます。

そうなれば、実際の試験ではクイズの早押し並みの反応で楽々と問題を解くことができ、見直しの時間を十分に確保できるでしょう。

この見直しの作業も、正答確率を上げるうえで非常に大切な点です。

この試験は設問数が少なく、また合格ラインも70%以上と比較的高いため、一問一問の正答確率を上げていくことが合格のポイントとなってきます。

また、問題集の内容を完全に自分のものにすると、出題傾向の分析にもなり、これから受験する試験の問題を大方予想することも可能です。

このレベルになれば、ほぼ合格は目前と考えて良いでしょう。

上記をやりきった上でもし余力があれば、最後に年金の最新動向についてインターネットなどから補足情報を得るのも良いでしょう。

もちろん、テキストを逸脱するような問題は出題されませんが、最新動向について理解を深める上で邪魔となる情報ではありません。

合格のためのコツその2「短期決戦で効率よく勝ちにいく」

勉強方法の具体的内容は上記に集約しましたので、これ以降は、私自身が受験勉強の際に実践し、主に勉強方法の効率化やモチベーションの維持に効果があったものをご紹介したいと思います。

みなさんも忙しい中受験をするのですから、なるべく効率よく合格を目指し、勉強期間は1ヶ月と決めてしまいましょう。

思ったより短いと感じる方もいるかもしれません。大丈夫です。知識ゼロでも、1ヶ月間毎日、30~40分ほどの勉強時間を確保できれば、必ず合格に必要な知識は身につくはずです。

この勉強時間であれば、電車に乗る時間や寝る前など、忙しい中でも確保することは現実的ではないでしょうか。

大切なのは、限られた期間にできるだけ毎日、少しでもテキストに目を通すことです。

試験までの時間を漫然と過ごすより、試験直前に効率よく、コンスタントに勉強するほうが確実に知識は身につきます。

また、問題や解説を見慣れることで勉強のスピードも日々あがっていきますので、このやり方で勉強すると、やればやるほど日々の勉強がテンポ良く、楽しくなってきます。

大変なのはエンジンがかかる最初だけです。

ぜひ心地よい勉強の波を作り出し、その波に乗って勉強を楽しんでいただきたいと思います。

また、地味な作業ですが、予定どおり勉強ができた日はカレンダーや手帳などに丸印をつけていくと、モチベーションもあがってきます。

勉強に限ったことではありませんが、習慣にしたり、その記録をマメにつけることで自分自身を鼓舞できる場面は多いと思います。

合格のためのコツその3「一緒にがんばる仲間と励ましあう」

たとえ限られた期間でも勉強はつらいものです。

もういっそのこと受験自体をやめてしまおうか、もしくは次回はスキップしてその次の回の受験にしてしまおうか、などと弱気になることもあるかもしれません。

そんなときは周囲にいる、同じく何かの試験を目指している仲間と励ましあいましょう。

試験に受かったらこんなことに活かしたい、キャリアアップに繋げたいなど、展望を語り合うのもモチベーションを支えます。

そして、併せて勉強の愚痴を言い合うことで、適度な気分のデトックスにもつながります。

また、もし運よく同じ試験を受験する仲間が見つかれば、それぞれの勉強方法の具体的内容について情報交換しつつ、合格を目指して共に切磋琢磨しましょう。

あなたからはぜひ、上記の、合格のためのコツその1の内容をご披露ください。

私自身も、当時配属されていた年金関連の部署での業務を行なううえで、専門性を高めていきたいという目標があり、周囲の同じく受験を控えた仲間と励ましあっていました。

勉強自体は孤独な作業ですが、共に励ましあう仲間がいるのは心強いものです。

ただし、励ましあうなかで話に花が咲いて、肝心なその日の勉強がおろそかにならないようには気をつけましょう。

合格のためのコツその4「時にはリラックスも必要」

遊びたい、休みたいという気持ちを抑えて、自室で一人きりで勉強しているときなど、イライラすることもあるでしょう。

そんな時にはリラックスも大切な要素です。必要なのは緊張と弛緩です。

おすすめのリラックス方法は、視界の端に入るように机の上などに観葉植物を置いたり、お気に入り飲み物を勉強のお供にすることです。

植物のリラックス効果や集中力アップ効果は科学的にも証明されており、安いものは100円ショップでも購入できますので、ぜひ取り入れていただきたいです。

またお気に入りの飲み物の香りもリラックス効果をもたらし、ストレスなく勉強を進められます。

どうせ勉強するのなら、その時間もできるだけ楽しいものにしたいですよね。

植物に関連して、時には静かな公園のベンチなど、周辺に緑の多い環境で勉強してみるのもおすすめです。

無音で勉強するより、自然の気配や周囲の環境音を感じながら勉強するのもなかなかオツなものです。

また、香りで集中力をアップさせる方法もあり、好きなハーブやアロマオイルなど、手軽に入手できるものでリラックスするのも、短時間で出来る気分転換としておすすめです。

勉強を終えたら、一日の終わりにキャンドルのゆれる灯りを見ながら瞑想したり、頭の中でその日の勉強内容を整理するのも良いでしょう。

できればそのまま就寝できると、勉強で得た記憶の定着もばっちりです。

なお、キャンドルの灯りの消し忘れにはくれぐれもご注意ください。

勉強しているときの脳はどちらかというと活性化してストレスのかかる状態になるので、ここではそれを和らげるようなクールダウン系のリラックス法をおすすめしましたが、中にはより気分を活性化させたほうが、勉強がはかどるという方もいるかもしれません。

その場合は、勉強前や途中の休み時間に気分のあがる音楽を聴いたり、スクワットしながらテキストに目を通すのも良いかもしれません。(スクワットについてはややトリッキーではありますが、知り合いで勉強と並行して実践している人がいて、その人いわく、血流が良くなることにより頭の回転も速くなる効果があるとのことでした)

合格のためのコツその5「お気に入りの文房具で気分をあげる」

これはまた地味ですが、勉強の際に使用する文房具について、好きな色やデザインであったり、書き心地などにこだわってみると、思いのほか気分が高揚します。

勉強を始めるにあたり、試験勉強で使用するテキスト専用のマーカーやチェック用のペンなどを購入してみるのもおすすめです。

これは個人的な経験ですが、不思議なことに、専用のペンと決めてしまうと、そのペンを手に取るだけで勉強に向けて気持ちが切り替わり、なんだか少しやる気がわいてくるのです。

これを機会にお気に入りの文房具を探してみませんか。

また、私は試していませんが、当時の同僚に、テキストの表紙に「推し」の写真を貼り、ふきだしに「ファイト!」と書きこんでモチベーションを保っていた人がいました。

やる気スイッチの入れ方は人それぞれです。

このようにテキストを自分好みにカスタマイズしてみるのも楽しそうですよね。

合格のためのコツその6「がんばった自分にはごほうびを」

こちらで最後になりますが、実は自分としては一番効果が大きかったコツです。

人は報酬があるとがんばれる生き物です。勉強をスタートする際に、合格したら自分に与えるごほうびも同時に設定しましょう。

私は「予算1万円内で好きな植物や本を購入する」と決め、合格した後に予定通り園芸店と本屋で買い物をしました。

絵馬に願いを託すように、合格祈願と共に「○○をごほうびに頑張る!」など、自筆で紙に書いて、良く目にする場所に貼っておくこともおすすめです。

また、ごほうびと決めたものの画像を携帯の待ち受けにするのも良いかもしれません。

ごほうびはとにかく自分の大好きなものを設定しましょう。

ささやかなものから、豪華な旅行だって良いかもしれません。

大切なことは、自分が確実に喜ぶものを設定すること、そして合格のあかつきには必ずそれを実行することです。

短期集中で取り組んだ勉強の日々から解放された後のごほうびは、日常の買い物とは異なり、格別の喜びがあります。

勉強中はそれが先々の楽しみとなりモチベーションを上げ、合格後には嬉しさと達成感を倍増させてくれたので、自分へのごほうびは非常におすすめです。

まとめ

以上がDCプランナー2級受験にあたっての勉強法のコツですが、いかがでしょうか。

取り入れられそうなものはありましたでしょうか。

私の経験が、これから試験を受けるみなさんの参考になればとても幸いです。

また、この勉強法やその他のコツは、別の試験にも応用できますので、ぜひ一度この機会に試してみてください。

みなさんもぜひ、短期集中で取組み、勉強の過程も楽しみながら、一発合格を目指してください。

そして、合格したあかつきには自分へのごほうびもお忘れなく!

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