【誰でも簡単!】2025年夏に飲みたくなる手作り果実酒5選

夏に飲みたい手作り果実酒を紹介しています。

保存容器の消毒方法から、実際の果実酒のレシピまで。

自分の好みで作った果実酒を、好きな割り物で割って楽しめます。

アレンジや漬け込んだ実の活用方法も紹介しています。

はじめに

今年同様来年も全国的に平年より高い気温となることが予想されています。

暑い中、仕事や買い物など、どうしたって外に出る用事はありまりますよね。

そんな汗をかいた日は、キリッと冷たいお酒を呑んで涼を感じたいもの。

ビールや缶チューハイも良いですが、自分好みのお酒を仕込んでみませんか?

暑い日におすすめの手作り果実酒5選をご紹介します。

アレンジの方法なども合わせて紹介していますので、参考にしてみてください。

事前に用意するものと準備すること

①保存容器

プラスチック容器とガラス容器がありますが、それぞれ良い点、悪い点があるので、自分に合う方を選んでください。

プラスチック:

良い点/軽い。割れない。安く手に入る。

悪い点/容器に匂いや色が移りやすい。空気を通しやすく、長期保存には向かない(保存目安は1年程度)

ガラス:

良い点/密閉性が高く長期保存に向いている。匂い移り、色移りがしづらい。 

悪い点/重い。値段が高い。

ー準備ー※仕込む直前に行ってください。

容器はしっかり洗って乾かします。いずれかの方法で容器を消毒します。

・煮沸消毒(容器本体、蓋などの耐熱温度を確認する)

容器よりも大きい鍋などで湯を沸かし、沸騰したまま10分以上、容器を煮沸します。煮沸中は鍋底に布巾などを敷いて、直接鍋と容器が触れないようにしましょう。

・熱湯消毒(容器本体、蓋などの耐熱温度を確認する)

沸騰したお湯を容器や蓋に10秒以上かけて消毒します。

・アルコール消毒1

食器などに使用可能なアルコールスプレー(ドラッグストアなどで購入できます。食品由来のものだと、より安心して使用できます)を容器全体に散布します。

・アルコール消毒2

仕込み用のお酒(分量外)を、容器に少量入れ、蓋をします。全体に行き渡るように容器を振ります。消毒に使用したお酒は捨てます。

保存容器の容量は以下を参考に、作る分量に合わせてサイズを決めてください。梅酒の場合:梅1kg+お酒1.8L+氷砂糖1kg=4L容器

②仕込み用のお酒

ホワイトリカー・本格焼酎・ブランデー・ウイスキーなどお好みのお酒を用意します。

果実酒用のホワイトリカーは無味無臭に近いため、果実の風味を味わうのに適しています。

また、保存性やカビの発生を抑えることを考えると、アルコール度数が35度のホワイトリカーはオススメです。

※酒税法によりアルコール度数20度未満のものは使用することは出来ません。

③氷砂糖/きび砂糖/甜菜糖/はちみつ など

果実をお酒に漬け込む際、糖分も足します。糖分を加える理由は浸透圧によって、果実のエキスをお酒に移すことと、保存性を高めることです。

基本的にレシピでは氷砂糖を使用しています。氷砂糖でゆっくりと濃度を上げていきながらエキスを抽出すると、漬け込んだ果実がしわしわになりにくいためです。

ただ、上白糖でも作れないわけではありませんし、氷砂糖の一部をきび砂糖やはちみつに変更して風味をプラスすることも出来ます。

全量を氷砂糖以外で代用することも、もちろん可能です。その際には、風味だけではなく、甘さも変わってきますので気を付けましょう。

色々と試しながら自分の好みを見つけていくのも、手作り果実酒の醍醐味の一つと言えるのではないでしょうか。

もし、糖分無しの果実酒を作りたい場合は、保存性を高める為に仕込むお酒のアルコール度数が35度よりも高いものを使用します。

さらに、果実からエキスが出るように、梅などの丸ごと漬ける果実は一度凍らせるなどして、エキスが出やすくなるように工夫をしましょう。

④お好みの果実

実際のレシピを参考にしながら、お好みの果実を用意してください。

オススメ果実酒その1 ーレモン酒ー

キリッと爽やかなレモン酒は夏にピッタリ。甘みと酸味とほのかな苦味が美味しいです。

材料

●無農薬レモン(無い場合や分からない場合は、よく洗ってください)800g

●砂糖300〜400g

●ホワイトリカー1.8L

作り方

1.レモンはよく水洗いして、水気を取ります。

2.厚めに皮を剥きます。皮はお好みで使用します。皮を使う場合は、そのまま漬けても良いですし、苦みが気になるようなら、一度茹でこぼします。茹でこぼした皮は、水気がなくなるまで乾かします。実は3枚程度の輪切りにします。

3.保存容器にレモン、砂糖、お好みの量の皮、レモン、砂糖の順に入れ、ホワイトリカーを注ぎ入れます。一日一回、容器を振ります。

4.3週間程度で飲めるようになります。皮は1週間程度で取り出し(消毒したトングや菜箸を使用してください)、実は1〜3ヶ月後に取り出します。飲み頃は1ヶ月〜。1年ほど熟成させたものも美味しいです。直射日光の当たらない冷暗所で保存しましょう。

ーアレンジ色々ー

果実酒作りに慣れてきたら、ハーブを一緒に漬け込んでみるのもオススメです。

オススメのハーブ:ミント、レモンバーム、ローズマリー

量はお好みで入れてください。ローズマリーは風味が強いので、徐々に入れる量を増やして調整するのも手です。

レモン酒に漬けたハーブは1ヶ月程で取り出します。取り出してから2ヶ月程経つと飲み頃です。

オススメの果実酒その2 ーベリー酒ー

とても手軽に作れて、比較的早く飲むことが出来ます。

使用するベリーで味わいが変わるので、少ない分量で配合を変えて、何種類か作ってみるのもオススメです。

材料

●お好みのベリー。一種類でもミックスでも(冷凍のベリーも使用可能)1kg

●レモン(お好みで)2〜4個

●氷砂糖400g〜1kg

●ホワイトリカー1.8L

作り方

1.ベリー類をよく洗います。いちごなど痛みやすいものは優しく洗い、すぐ水気を拭き取ります。ヘタがついているものは取ります。

2.※レモンを入れない場合は3.へ進んでください。

レモンを入れる場合は、皮を厚めに剥き2〜3つの輪切りにします。

3.保存容器にベリー、(レモン)、氷砂糖の順に入れていきます。一番上が氷砂糖になるように入れます。ホワイトリカーを優しく注ぎ入れます。一日一回容器を振ります。

4.氷砂糖が溶けたら飲めるようになります。飲み頃は3週間〜。半年ほど熟成させても美味しいです。ベリーとレモンは2ヶ月ごろで取り出します。直射日光の当たらない冷暗所で保存しましょう。

ーアレンジ色々ー

ベリーの風味はお菓子作りに活用できます。

例1. ナッツやドライフルーツを入れたパウンドケーキを焼きます。まだパウンドケーキが熱い内に刷毛などでベリー酒を塗り、浸透させます。ラップで巻いて冷ましたら出来上がりです。

例2. 取り出したベリーとベリー酒を小鍋に入れ、火にかけます。仕込んだベリー酒の甘さによって、お好みの量の砂糖を入れます。ベリー酒にとろみが出てきたら、ベリーソースの完成です。バニラアイスやホットケーキにかけて食べるのがオススメです。

オススメの果実酒その3 ー梅酒ー

手作り果実酒と言えば、定番中の定番、梅酒です。

梅にはクエン酸が豊富に含まれています。クエン酸の疲労回復効果で、体力を消耗しやすいこの季節を乗り切りましょう。

材料
●梅1kg
※青梅を使用するとスッキリとしたクセのない仕上がりになります。完熟梅は青梅に比べてフルーティーさが増し、香り豊かな梅酒になります。

※多少、虫に食われていたり傷が付いていても使えます。傷がある分、梅酒が濁りやすくなります。

●氷砂糖1kg

●ホワイトリカー1.8L


作り方
1.梅は軽く洗います。アク抜きと虫出しを兼ねて、一晩から一日程度、水に漬けて置いておきます。

※アク抜きは必ずしなければいけない事ではありません。産地や品種によって、アク抜きを推奨していないものもあります。産地や品種が分かるなら、アク抜きをする前に調べてみると良いでしょう。

2.竹串などを使ってヘタを取ります。布巾などで水気を拭き取ります。実を傷つけないように注意しましょう。こすらないでないで押さえるように拭くのがポイントです。木製のざるなどで、広げて乾かせるなら、無理して拭く必要はありません。

3.梅、氷砂糖の順に容器へ入れます。一番上が氷砂糖になるように入れましょう。ホワイトリカーを注ぎ入れます。一日一回容器を振ります。

4.氷砂糖が溶けたら飲めますが、飲み頃は6ヶ月〜。長期熟成も可能です。その場合は、1年程で梅を取り出します。長期熟成を成功させるために、梅を取り出すのに使うトングなどは、清潔で消毒済みのものを使用しましょう。

ーアレンジ色々ー

取り出した梅は、梅ジャムにすることが出来ます。火を入れるので、アルコール臭さはなくなります。パンやヨーグルトにかけたり、ステーキのソースとしても使えます。

1.取り出した梅の実とかぶるくらいの水を鍋に入れ、中火にかけます。沸騰したら数分弱火で茹で、ザルにあけます。

2.粗熱が取れたら、種を取り除きます。実が柔らかいようならザルで濾し取ります。実が硬いときは包丁で切って取り除きます。実は粗みじん切りにします。

3.鍋に実を戻し、水又は漬けていた梅酒を実が半分浸かる程度入れます。梅の重量の1/4〜半量の砂糖も入れたら中火にかけます。フツフツとし始めたら、弱火にし、時折、底から掬うようにかき混ぜながら15分ほど煮詰めます。ボテッとした感触になったら出来上がりです。15分経っても水気が多いようなら、追加で煮詰めます。

4.煮沸消毒した瓶などに熱い内に入れます。粗熱が取れたら、冷蔵庫で保存しましょう。

オススメの果実酒その4 ーサクランボ酒ー

うっすら赤色の可愛らしいお酒です。軽やかな風味で、クセもなく飲めます。

材料

●さくらんぼ(国産でもアメリカンチェリーでもどちらでも可)1kg

●レモン(お好みで)2〜5個

●氷砂糖300〜800g

●ホワイトリカー1.8L

作り方

1.サクランボは軸を取り、優しく水洗いします。ザルなどで水気を切るか、実が傷つかないように布巾などで拭きます。

2. ※レモンを入れない場合は3.へ進んでください。

レモンを入れる場合は、皮を厚めに剥き2〜3枚の輪切りにします。皮も入れるなら、よく水洗いしましょう。

3.サクランボ、(レモン)、氷砂糖の順に容器に入れます。氷砂糖が一番上になるようにします。ホワイトリカーを注ぎ入れます。一日一回容器を振ります。

4.氷砂糖が溶けたら飲めますが、飲み頃は1ヶ月〜。実が沈んだら穴開きお玉などで取り出します。取り出すのに使用する道具はよく洗い、消毒してから使いましょう。直射日光のあたらない冷暗所で保存します。

ーアレンジ色々ー

漬け込んだサクランボで、ボンボン風のチョコレートが作れます。

サクランボ酒からサクランボを取り出します。

お好みのチョコレート(ダークチョコレートやミルクチョコレートなど)を湯煎で溶かし、取り出したサクランボをコーティングします。

チョコレートが固まったら完成です。

オススメの果実酒その5 ーパイナップル酒ー

今や1年中手に入るパイナップル。こっくりとした甘さと南国らしい風味が夏に飲みたくなるお酒です。お好みでレモンを入れると、スッキリとした酸味が得られます。

材料

●パイナップル(皮と芯を除いた重さ)1kg

●氷砂糖250g〜500g

●レモン(お好みで)5個前後

●ホワイトリカー1.8L

作り方

1.パイナップルの葉を落とし、皮を剥きます。中の芯も取り除きます。実は一口サイズに切ります。

2.※レモンを入れない場合は3.へ進んでください。

レモンを入れる場合は、皮を厚めに剥きます。2〜3枚の輪切りにします。

3.パイナップル、(レモン)、氷砂糖の順で容器に入れます。氷砂糖が一番上になるように入れます。ホワイトリカーを注ぎ入れます。一日一回容器を振ります。

4.氷砂糖が溶けたら飲めますが、飲み頃は2ヶ月〜。漬け込み始めて2ヶ月が経ったら、パイナップルとレモンを取り出します。トングなどは、よく洗い消毒したものを使いましょう。ここから更に2ヶ月ほど熟成させるとよりまろやかな口当たりとなり美味しくなります。

ーアレンジ色々ー

アレンジ次第で食事にも、おやつにもなります。

例1. アルコールの匂いを飛ばすため、取り出したパイナップルを沸騰したお湯に入れ、さっと茹でます。又は、テフロン加工のフライパンで油を引かずに、さっと炒めます。水気を軽く切り、6枚切りの食パンに乗せ、スライスチーズも上に乗せて、トースターで3分程焼いて、完成です。

例2. ホットケーキミックスの生地を袋の記載通りに作ります。焼く前に、パイナップルも入れてさっくりと混ぜます。焼き上がれば、完成です。

例3. 取り出したパイナップルを粗みじん切りにします。市販のバニラアイスをボウルに移し、そこへ刻んだパイナップルも入れます。アイスが溶け切らないように、素早く、かつ空気を含ませるように混ぜ合わせます。大人なアイスの出来上がりです。

まとめ

夏に飲みたくなる果実酒5選をご紹介しました。

今のうちに来年の夏に向けて仕込むのも良いと思います。

果実酒づくりに慣れたら、何種類か作って、ブレンドしてみるのも良いでしょう。

是非、手作り果実酒を楽しんでくださいね。

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