海外旅行向けクレジットカードの選び方|36カ国経験者が徹底解説

世界36カ国渡航した筆者が教える海外旅行向けクレジットカードの選び方
海外旅行向けのクレジットカード選びは、旅の快適さと安全性を大きく左右します。
筆者はこれまで世界36カ国を旅行し、ヨーロッパや東南アジアでの海外生活も経験してきました。
その中で実感したのは、「海外旅行 クレジットカード」は単なる決済手段ではなく、トラブル回避やコスト削減に直結する必須アイテムだということです。
国や地域によってキャッシュレスの普及度は大きく異なり、カード1枚では対応しきれないケースも少なくありません。
本記事では、実体験をもとに海外旅行向けクレジットカードの選び方を解説します。
海外旅行にクレジットカードは必要?
結論、海外旅行にクレジットカードは必要です。
必要な理由は様々ですが、持っておいて損することはまずありません。
実際に筆者自身も海外36カ国に渡航した経験があり、欧州、東南アジアに合わせて5年住んでいますが、先進国でも発展途上国でもクレジットカードがあった方が圧倒的に便利です。
クレジットカードは防犯対策にもなる
旅行の場合、クレジットカードがないと、ホテルやレンタカー会社への高額な保証金を現金で支払う必要があったり、滞在期間中の食事代、観光費用など現地の通貨で持ち歩かなければいけません。
現金を持ち歩くこと自体が犯罪に巻き込まれるリスクになり、盗まれたり、無くしたりしても一切の保証はありません。
しかし、クレジットカードならキャッシュレスで支払えて、必要な金額だけ現地通貨をキャッシングすることもできるため、防犯対策にもなります。
配車アプリでもクレジットカードが大活躍
アジアでも欧米でも、広い国と地域で配車アプリが普及しており、アプリ内にクレジットカードを登録しておけば、移動するたびに財布を出さなくても支払いが完了します。
また、配車予約時に金額も明記されているため、ぼったくりの心配をすることなく旅行を楽しめます。
もちろん現金での支払いも可能ですが、筆者の経験上、キャッシュレスを好むドライバーが多いため、クレジットカード決済で予約する方が素早く配車される傾向にあります。
海外旅行でクレジットカードを使うメリット
海外旅行でクレジットカードを使うメリットは、防犯や安全性の観点だけではありません。
外貨両替手数料を節約できたり、海外旅行保険が付帯されることで旅行者はよりお得かつ安心して旅行を楽しめます。
両替手数料がかからない
円安が加速して海外旅行のハードルが上がっているにも関わらず、日本円を現地で使える外貨に両替すると、手数料が発生し、さらに円安の影響を受けることになります。
しかし、クレジットカードで決済すると、この現金両替時に発生する外貨両替手数料を抑えられます。
カードによっては実際のレートより不利になることもありますが、クレジットカードのポイント還元を考慮すると、両替手数料を払うよりはお得に決済できます。
カードによっては保険が付帯される
保険付帯のクレジットカードであれば、旅行先で病気や怪我をした際の治療費や盗難被害に遭った時の被害額も保証されます。
万が一に備えて海外旅行保険に加入しておくことは大切です。
クレジットカードがその役割も担ってくれるため、保険加入と出費削減を同時に実現できる場合があります。
しかし、カードによって保証内容は異なるため、必ず事前にチェックが必要です。
クレジットカード保険の利用方法
盗難被害に遭った場合は、必ず最寄りの警察署で被害届を受け取ってください。
カード会社の規約にもよりますが、基本的に被害届と被害に遭った実物を持っていた証拠の提出が必要です。
筆者は過去にヨーロッパ一人旅中に電車内でスリ被害に遭い、一眼レフを盗まれた経験があります。
当時利用していたクレジットカード会社に連絡し、被害届をもらうよう指示されたため、近くの警察署で被害届を受け取り、日本帰国後、被害届と被害に遭う前に撮っていた自分の写真(自分が首から一眼レフを下げている写真)など必要書類をまとめて保険申請を行いました。
盗まれたカメラもデータも返ってくることはありませんでしたが、クレジットカード会社から一眼レフの時価(減価償却後の価格)が振り込まれました。
海外旅行向けクレジットカードの選び方
一概にクレジットカードといっても様々なカード会社があり、国際ブランドも複数存在するため、何を選ぶかで内容が異なります。
海外旅行用にクレジットカードを選ぶ基準を、海外経験豊富な筆者が4項目から解説します。
国際ブランドはVisaとMastercardが基本
クレジットカード5大国際ブランドといえば、Visa・Mastercard・JCB・American Express・Diners Clubですが、海外旅行に行くならVisaかMastercardは必須です。
その理由は、利用できる店舗(加盟店)の数が多いことです。
せっかくクレジットカードを持っていても、使えなくては意味がありません。
これまで5大陸を訪れた経験がありますが、VisaもMastercardも使えない場合は、そもそもクレジットカード自体が使えないことが多かったです。
この2つのブランドに比べてJCB・American Express・Diners Clubは使える店舗が少ないため、持つのであればサブカードとしての利用がおすすめです。
海外旅行保険の有無
クレジットカードに付帯される海外旅行保険には大きく2つの種類があります。
● 自動付帯
● 利用付帯
自動付帯の場合、クレジットカードを所有しているだけで、対象の保険内容を受けることができます。
しかし、利用付帯の場合は海外旅行に関する支払い(航空券やツアー代金の支払いなど)をクレジットカードで行った場合のみ保険が適用されます。
利用付帯の保険が適用になる支払いに関してはカードの規約によっても異なるため、必ず事前に自動付帯か利用付帯か、そして保険適用となる支払い条件を確認するようにしてください。
付帯特典に注目
クレジットカードに付帯される特典は保険だけではありません。
自宅から空港、空港から自宅の荷物配送サービスやポイント還元、マイル交換などカードごとに様々な特典が付帯されています。
個人的には世界1000以上の空港ラウンジが利用できるプライオリティパスが付帯されているクレジットカードがおすすめです。
チェックイン後、出発までの時間をラウンジで過ごしながら食事やシャワーを済ませることができるので、快適な空の旅に向けた準備が整います。
タッチ決済対応は意外と重要
クレジットカード選びにおいて意外と重要なのが、タッチ決済対応の可否です。
絶対にあった方が良いというわけではありませんが、あった方が好ましいと感じます。
Visaのタッチ決済で改札を通れる電車があったり、バス乗車時の支払いがタッチ決済1つで簡単に解決したり、特にヨーロッパではタッチ決済があることで小さなストレスを回避できました。
海外旅行にはクレジットカード2〜3枚持参がおすすめ
海外旅行に行く際は最低2〜3枚のクレジットカードを持っておくと、万が一のリスクにも柔軟に対応できます。
特にJCBやAmerican Express、Dinersといったカードをお持ちの方は、合わせてVisaやMastercardを持っておくのがおすすめです。
1枚だけのリスク
万が一カードを無くしてしまったり、不正利用によりカードが停止されてしまった際に、クレジットカードを1枚しか持っていないと支払いも現金を下ろすこともできなくなります。
実際に、筆者も海外滞在中に不正利用をされてしまい、持っていたカードの利用が停止されたことがあります。
別のクレジットカードも持っていたので事なきを得ましたが、1枚だけしか持っていなかった場合、様々な対応が必要になっていたはずです。
複数ブランドを持つメリット
クレジットカードを複数枚持つなら、それぞれ異なる国際ブランドを持っておくのが効率的です。
Visaを持つにしても2枚ともVisaではなく、1枚はMastercardにすると、いずれかのブランドしか使えない店舗でもキャッシュレス決済ができます。
American Expressは還元や特典が良いことで知られており、JCBは日本発の国際ブランドで安心できます。
しかし、いずれもVisaやMastercardに比べると普及率が劣るため、持つのであればVisa・Mastercardとの併用がおすすめです。
海外旅行でクレジットカードを使う際の注意点と対処法
海外旅行でも便利なクレジットカードですが、利用にあたりいくつか注意点もあります。
これを知らないと、気付かぬうちに不正利用のリスクが高まったり、損してしまうことになります。
旅行出発前にクレジットカード公式アプリの登録と連携を完了させ、旅行先では現地通貨決済・タッチ決済を選択してください。
必ずアプリと連携しておく
クレジットカードの公式アプリをダウンロードしてカードと連携させておくことで、使う度に利用通知が届き、決済金額に間違いがないか確認できます。
また、紛失や盗難の被害に遭ってもアプリから瞬時に利用停止手続きができるため、不正利用される前に凍結が可能です。
ぼったくりや不正利用の未然防止にかなり役立つため、アプリの登録は旅行前に済ませておくと安心です。
通貨選択は現地通貨を選択
海外でクレジットカード決済をすると、現地通貨か日本円の選択画面が表示されます。
使い慣れた日本円の方に安心感があるかもしれませんが、これは現地通貨を選択するのが原則です。
日本円を選択すると、店舗側独自のレートで手数料が上乗せされるため、通常より3〜10%割高になる可能性があります。
これは詐欺やぼったくりではなく、自己責任になるため、必ず現地通貨を選択するようにしてください。
できる限りタッチ決済を利用する
タッチ決済することで会計がスピーディになるのもメリットの1つですが、タッチ決済最大のメリットはスキミングの防止です。
店員にカードを渡すことなく、自分の目の前で瞬時に会計が完了するため、カード情報を盗まれるリスクを軽減できます。
特にヨーロッパではタッチ決済が主流になっているため、Apple Payなどに登録しておけばカードそのものを持ち歩く必要すらなくなります。
36カ国旅行して気付いた各国のクレジットカード事情
同じ海外旅行でも行き先によってクレジットカード事情は大きく異なります。
例えば、ヨーロッパではキャッシュレス決済が広く普及しており、VisaもしくはMastercardがあれば多くの場面で不自由はありません。
アメリカでは現金での支払いを受け付けない店舗もあり、欧米ではクレジットカードが必要不可欠になっています。
それに対して東南アジアは現金もしくは現地独自のQRコード決済が多く、クレジットカードが使える場面は限られてしまうことがあります。
また、南米では現金支払いなら10%引きになるケースもあり、まだまだ現金が強い印象です。
行き先によってカード選びも異なる
欧米への海外旅行であれば、タッチ決済機能付きのVisaもしくはMastercardは必ず1枚持っておくことをおすすめします。
それだけで移動や食事、デポジット(保証金)の支払いなどがスムーズになります。
東南アジアへの旅行なら、現金も必要になるため、必要な時に必要な分だけ現金を手に入れられるATMキャッシング対応のカードを持っておくと安心です。
他にも保険やサポートの充実度などを考慮して、年会費がかかるカードでも内容が充実しているクレジットカードを選ぶことが、最終的にお得になります。
クレジットカードで旅の快適さが変わる
クレジットカードは決済手段というイメージを持つ方も多いかもしれませんが、クレジットカード1つで海外旅行はよりお得に、そして快適になります。
こういった小さな積み重ねが帰国時、もしくは帰国後の自分の満足度に大きく影響するため、クレジットカード選びは非常に重要です。
中でもおすすめしたいのが、ラウンジ利用が付帯されているカードです。
国際線の場合、2〜3時間前には空港に到着しておくのが原則ですが、チェックインやセキュリティ、出国審査がスムーズすぎると、搭乗まで意外と時間を持て余してしまいます。
そんな時でも、ラウンジが利用できると搭乗前に食事を済ませたり、シャワーを浴びたり、パソコン作業を快適に行うことができます。
以前は時間を持て余すのが嫌で、ギリギリに空港へ行っていた筆者も、ラウンジの良さに気付いてからは4〜5時間前に空港へ行っています。
クレジットカード1つで、今までのストレスが楽しみに変わることもあるため、カード選びは侮れません。
筆者が海外で実際に使っているクレジットカード
これまで世界36カ国を旅してきた筆者が、実際に使っているおすすめのクレジットカードを紹介します。
普段はVisaとMastercardを各1枚ずつ持っていますが、メインはEPOSプラチナカード(Visa)を利用しています。
EPOSプラチナカード
年会費が3万円かかるため、最初は躊躇していましたが、実際に使ってみると年会費以上の特典が受けられ、海外旅行好きには非常に相性の良い1枚だと感じました。
初年度100万円以上の利用で、翌年の年会費が2万円になるのに加え、年間利用額100万円で2万ボーナスポイント(2万円相当)、200万円で3万ボーナスポイント(3万円相当)が決済時のポイント還元とは別で付与されます。
そのため、海外旅行だけでなく日常生活でも利用すれば、年会費を実質的に抑えることが可能です。
さらに海外ラウンジが回数無制限で利用できるプライオリティパスが付帯されるため、この特典だけでも年会費を払う価値があります。
また、海外旅行保険も自動付帯されているため、海外旅行好きなら1枚持っておいて損はありません。
まとめ|目的に合ったクレジットカードで海外旅行を快適に
海外旅行において、クレジットカードは単なる支払い手段ではなく、防犯対策や海外旅行保険、現金管理など、安心して旅行を楽しむための重要なアイテムです。
また、海外旅行保険やラウンジ利用、タッチ決済などの付帯サービスまで考慮して選ぶことで、旅の快適さは大きく変わります。
筆者自身も世界36カ国を旅し、海外で5年間生活してきましたが、クレジットカード選びで「失敗した」と感じることはあっても、「良いカードを持っていて損をした」と感じたことは一度もありません。
これから海外旅行を予定している方は、本記事を参考に自分の旅行スタイルに合ったクレジットカードを選び、安心で快適な海外旅行を楽しんでください。
よくある質問
Q. 海外旅行用のクレジットカードは年会費無料でも問題ありませんか?
はい、問題ありません。
海外旅行の頻度が年に1〜2回程度であれば、VisaまたはMastercardの年会費無料カードでも十分活躍します。
ただし、海外旅行保険や空港ラウンジなどの付帯特典を重視する場合は、有料カードも検討する価値があります。
Q. 海外旅行の際、デビットカードやプリペイドカードだけでも大丈夫ですか?
買い物には利用できますが、ホテルのデポジットやレンタカーの保証金ではクレジットカードが必要になるケースがあります。
デビットカードやプリペイドカードだけでは対応できない場面もあるため、クレジットカードを1枚以上持参することをおすすめします。
Q. 海外でクレジットカードが使えなかった場合はどうすればいいですか?
まずは別の国際ブランドのカードを試してみてください。
それでも利用できない場合は、現金で支払うかATMキャッシングが利用できます。
万が一に備えて、異なるブランドのカードを複数枚持参しておくと安心です。
Q. 海外旅行でクレジットカードを使うと手数料はかかりますか?
海外事務手数料は発生しますが、多くの場合は現地で日本円へ両替するより有利なケースが多いです。
また、店舗で通貨を選択できる場合は、日本円ではなく現地通貨を選択すると余計な手数料を抑えられます。
Q. 初めての海外旅行なら、どんなクレジットカードを選ぶのがおすすめですか?
初めての海外旅行であれば、VisaまたはMastercardを選び、海外旅行保険やタッチ決済に対応しているカードがおすすめです。
さらに、利用明細をすぐ確認できる公式アプリがあるカードなら、不正利用にも素早く対応できます。


