2026年菊花賞予想|ダノンヒストリー徹底診断!2600m圧勝の実力はロブチェンに通用するか

2026年菊花賞予想|ダノンヒストリー徹底診断!2600m圧勝の実力はロブチェンに通用するか

2026年菊花賞で注目したい上がり馬が、ダノンヒストリーです。

この馬は2026年夏、函館の芝2600m戦を2分37秒6で2.3秒差、続く札幌の阿寒湖特別を2分39秒0で1.3秒差の圧勝。2戦とも勝負どころから早めに進出し、長距離戦で自ら動いて押し切る競馬を見せました。

一方、菊花賞で相手になるのは条件戦の出走馬だけではありません。皐月賞と日本ダービーを制し、神戸新聞杯も勝ったロブチェンなど、世代トップクラスの実績馬が待ち受けています。

そこで本記事では、ダノンヒストリーの距離適性を高く評価するだけで終わらせず、走破時計・上がり・ラップ・相手関係・5代血統・ローテーション・過去10年のデータを検証。ロブチェンの重賞実績とも比較し、ダノンヒストリーが菊花賞で馬券内に入るために必要な条件を考察します。

1.ダノンヒストリーの基本情報と全競走成績

ダノンヒストリーは、父エピファネイア、母コーステッド、母の父Tizwayという血統の牡3歳馬です。2026年菊花賞では、芝2600mで連勝した実績を引っ提げ、初めて3000mの舞台に挑みます。

項目内容
馬名ダノンヒストリー
性齢牡3歳
父エピファネイア
母コーステッド
母の父Tizway
調教師堀宣行(美浦)
生産牧場ノーザンファーム
菊花賞の距離京都芝3000m
菊花賞前の通算成績4戦3勝
芝2600mの成績2戦2勝

これまでの全競走成績

日付レース距離・馬場時計上がり3F着順
2026/08/16阿寒湖特別芝2600m・良2:39.035.6秒1着
2026/07/043歳以上1勝クラス芝2600m・良2:37.635.7秒1着
2025/11/24東京スポーツ杯2歳S芝1800m・良1:47.033.5秒7着
2025/06/082歳新馬芝1800m・良1:46.834.8秒1着

競走成績で注目すべきは、芝1800mの重賞で7着に敗れた後、芝2600mへ距離を延ばして連勝したことです。

もちろん、距離だけが成績向上の理由とは断定できません。成長や状態、相手関係など複数の要素が考えられます。それでも、2600mの2戦で異なる競馬場・頭数を経験し、いずれも早めに進出して勝ち切った点は、長距離適性を評価するうえで重要です。

まず評価できるのは「長距離戦で自分から動けること」

ダノンヒストリーは、直線だけに賭ける競馬ではなく、勝負どころからポジションを上げて押し切っています。3000mでも折り合いを保ち、同じように持続力を生かせるなら、距離適性は武器になります。

2.2600mの時計・ラップ・上がりを検証

ダノンヒストリーの評価で最も重要なのは、2600mの圧勝をどこまで菊花賞の能力に結び付けられるかです。着差だけで判断せず、時計、上がり、通過順、レースの格を分けて見ていきます。

函館と札幌の2600m戦を比較

比較項目函館・1勝クラス札幌・阿寒湖特別
開催日2026年7月4日2026年8月16日
距離・馬場芝2600m・良芝2600m・良
頭数7頭14頭
走破時計2分37秒62分39秒0
上がり3F35.7秒35.6秒
通過順3-3-1-14-4-2-1
2着馬との着差2.3秒1.3秒
レースの格1勝クラス2勝クラス

函館戦は7頭立てで、ダノンヒストリーは3番手付近から進出し、勝負どころで先頭へ立ちました。2分37秒6という時計に加え、2着馬に2.3秒差をつけた内容は強烈です。

一方、阿寒湖特別は14頭立て。ダノンヒストリーは4番手付近から運び、3コーナー以降にポジションを上げて4コーナーでは先頭に立ちました。2着ジュンツバメガエシに1.3秒差をつけ、上がり3Fは35.6秒でした。

函館戦より時計が1.4秒遅くなったことだけを理由に、パフォーマンスが低下したとはいえません。競馬場、展開、頭数、相手関係が異なるためです。むしろ、14頭立てでも早めに動いて勝ち切ったことは、長距離戦での競馬の幅を示しています。

ラップから読み取れること

阿寒湖特別のラップ表示は、前半3Fが36.8秒、後半3Fが36.1秒という構成です。後半3Fの方が0.7秒速く、終盤に向けてペースが上がる流れでした。

ダノンヒストリーはその流れのなかで、4番手付近から2番手、そして先頭へと進出しています。単に最後の直線だけで差をつけたのではなく、勝負どころからポジションを上げて押し切った点が評価材料です。

ただし、ラップ全体の詳細や各馬の走行距離、コース取りまで同一条件で比較しない限り、時計だけから能力を厳密に数値化することはできません。ここで確認できるのは、長距離戦で早めに動き、最後まで勝ち切る持続力を示したということです。

3000mの菊花賞で必要な時計に足りるか

京都芝3000mの菊花賞は、良馬場でも勝ち時計に幅があります。過去の京都開催では、2023年が3分03秒1、2024年が3分04秒1でした。2016年には3分03秒3、2019年には3分06秒0という時計も記録されています。

これらは異なる年のレースであり、馬場やペースも同じではありません。したがって、特定の時計を出せば馬券内が確実になるという基準ではなく、過去のレース水準を把握するための参考値として扱います。

阿寒湖特別の2分39秒0に、残り400m分の時間を単純に足して3000mの時計を算出する方法もあります。しかし、距離延長によって道中のペースや仕掛けのタイミングが変わるため、その計算だけで菊花賞の走破時計を予測することはできません。

時計面の評価

  • 芝2600mで2分37秒6、2分39秒0を記録しており、長距離戦の実績は十分に評価できる。
  • 2戦とも上がり3Fは35秒台で、早めに動きながら勝ち切っている。
  • 一方、条件戦での時計を、そのまま菊花賞のGⅠ水準に置き換えることはできない。
  • 京都芝3000mでの実戦経験はなく、距離延長時のペース配分と終盤の余力は未確認。

結論として、ダノンヒストリーは長距離適性を実戦で示しています。しかし、時計だけを根拠に「菊花賞でも通用する」と断定する段階ではありません。次に必要なのは、実際に対戦してきた相手の水準と、GⅠ級の馬が重賞で示した内容との比較です。

3.圧勝した相手の水準とレース内容

競馬では、何馬身差で勝ったかだけでなく、誰を相手に勝ったかが重要です。条件戦で大差をつけた馬が、GⅠでも同じように走れるとは限りません。

函館1勝クラスの相手関係

2026年7月4日の函館芝2600m戦では、ダノンヒストリーがアスクファイアモアに2.3秒差をつけて勝利しました。着差は非常に大きく、長距離戦での力の違いを示した内容です。

ただし、このレースは7頭立ての1勝クラスでした。2.3秒差という数字は高く評価できますが、出走馬の重賞実績や、その後の成績まで確認しなければ、相手の水準をGⅠ級と評価することはできません。

阿寒湖特別の相手関係

2026年8月16日の阿寒湖特別では、14頭立ての2勝クラスを勝利。2着ジュンツバメガエシに1.3秒差をつけています。

函館戦より頭数が増え、2勝クラスに昇級した後も圧勝したことは、ダノンヒストリーの能力を評価するうえで重要です。少頭数の展開利だけで連勝したとは考えにくく、芝2600mで高いパフォーマンスを再現できた点は強みです。

比較対象確認できる実績能力評価への意味
アスクファイアモア函館1勝クラスで2着2.3秒差は大きい。ただし、この着差だけでGⅠ級の能力差とは判断できない。
ジュンツバメガエシ阿寒湖特別で2着14頭立ての2勝クラスで1.3秒差をつけた点は評価材料。
阿寒湖特別の出走馬全体14頭立ての2勝クラス頭数とクラスが上がっても勝ち切ったが、GⅠ級の相手との比較は別途必要。

相手関係からの結論

ダノンヒストリーは、長距離戦で高いパフォーマンスを発揮できることを示しました。ただし、現時点で確認できる2連勝は1勝クラスと2勝クラスです。皐月賞や日本ダービー、神戸新聞杯といった重賞で世代トップクラスと争った経験はありません。

この違いは重要です。条件戦で大差をつける能力と、GⅠで上位馬と接戦を演じる能力は、必ずしも一致しません。ダノンヒストリーを高く評価するなら、長距離適性とGⅠでの総合能力を分けて考える必要があります。

相手関係の評価

2連勝の内容は高く評価できますが、対戦相手の重賞実績を根拠に「GⅠ級の能力を証明した」とまではいえません。現状では、長距離適性の裏付けはある一方、世代トップクラスとの能力比較では未知の部分が残ります。

4.ロブチェンと能力を比較する

ダノンヒストリーが菊花賞でどこまで通用するかを判断するには、実績上位馬との比較が欠かせません。ここでは、皐月賞と日本ダービーを制し、神戸新聞杯も勝ったロブチェンを基準にします。

ロブチェンは、2歳時にホープフルSを勝利し、2026年には皐月賞と日本ダービーを制覇。さらに、菊花賞前哨戦の神戸新聞杯も勝ち、クラシック三冠を目指す立場です。一方、ダノンヒストリーは芝2600mの条件戦で連勝しており、両馬の実績には明確な違いがあります。

実際の競走成績を並べて比較

比較項目ダノンヒストリーロブチェン
直近の主なレース阿寒湖特別・芝2600m神戸新聞杯・芝2400m
着順1着1着
走破時計2分39秒02分25秒9
上がり3F35.6秒33.8秒
斤量55kg57kg
通過順4-4-2-15-7-8-4
勝ち方早めに先頭へ進出し、2着に1.3秒差中団から進出し、ハナ差で勝利
レースの格2勝クラスGⅡ
クラシック実績提示された成績ではGⅠ実績なし皐月賞・日本ダービーを勝利

まず、時計をそのまま比較することはできません。ダノンヒストリーは2600m、ロブチェンは2400mを走っており、距離もコースも異なります。上がり3Fも、レース全体のペースや位置取り、仕掛けのタイミングが違うため、1.8秒の差をそのまま末脚の能力差とみなすのは不適切です。

そのうえで評価すべきなのは、レースの格と実績です。ロブチェンは神戸新聞杯を勝っただけでなく、皐月賞と日本ダービーも制しています。世代トップクラスの相手とGⅠで結果を出している点は、ダノンヒストリーにはない強みです。

ロブチェンの神戸新聞杯はどこが強かったのか

ロブチェンは神戸新聞杯で中団から運び、勝負どころで進出して2分25秒9、上がり3F33.8秒を記録しました。2着馬とはハナ差でしたが、重賞で勝ち切った事実に加え、終盤に速い脚を使った点も評価できます。

ただし、神戸新聞杯は芝2400mであり、菊花賞と同じ3000mではありません。ロブチェンにも距離延長への対応という課題は残ります。GⅠ実績があることと、3000mでスタミナを十分に発揮できることは、分けて考える必要があります。

ダノンヒストリーはロブチェンを逆転できるのか

現時点での評価を整理すると、次のようになります。

評価軸優位と考えられる馬判断理由
GⅠ実績ロブチェン皐月賞・日本ダービーを制している。
重賞での実績ロブチェン神戸新聞杯も勝ち、強い相手との実戦経験が豊富。
2600mの実戦実績ダノンヒストリー芝2600mで2戦2勝。早めに動いて押し切っている。
3000mの実戦経験両馬とも未確認今回の菊花賞での距離対応が焦点となる。
長距離での持続力ダノンヒストリーに評価材料2600mでの勝ち方は持続力を示すが、GⅠの流れでの再現性は未証明。
総合的な能力の裏付けロブチェン世代上位とのGⅠ・重賞実績があり、現段階では評価しやすい。

現段階では、総合的な実績と相手関係の面でロブチェンが優位です。ダノンヒストリーが2600mで圧勝した事実は高く評価できますが、それだけで二冠馬と同等の能力があると結論付けることはできません。

一方、菊花賞は3000mという特殊な条件です。ロブチェンのGⅠ実績がそのまま長距離適性を保証するわけではなく、ダノンヒストリーには2600mで実際に結果を出している強みがあります。道中で折り合い、スタミナを温存し、早めに動く形を再現できれば、実績差を縮める可能性はあります。

ロブチェンとの比較結論

実績面はロブチェンが明確に優位。ダノンヒストリーは長距離適性と持続力で対抗する構図です。ただし、2600mの条件戦での圧勝だけでは、GⅠ級の相手に対する能力差を埋めたとはいえません。ダノンヒストリーを馬券内候補として評価するには、3000mへの対応に加え、重賞上位馬と戦える終盤の余力が必要です。

5.5代血統から3000m適性を診断

ダノンヒストリーの血統は、父エピファネイア、母コーステッドという組み合わせです。父系だけでなく、母の父Tizwayや母系に含まれる血統も確認し、3000mへの適性を検討します。

父エピファネイアの血統背景

エピファネイアは父シンボリクリスエス、母シーザリオという血統です。父系にはRoberto系の血があり、ダノンヒストリーの距離適性を考えるうえで、持続力を生かす競馬との相性を検討できる構成です。

ただし、血統背景だけで3000m適性を断定することはできません。長距離戦では、スタミナだけでなく、道中で力まず走れるか、折り合いを保てるか、勝負どころから長く脚を使えるかが重要です。

ダノンヒストリーについては、血統的な背景に加え、実際に芝2600mで2連勝していることが評価材料です。血統だけを根拠にするのではなく、実戦の内容と合わせて判断できる点は強みといえます。

母コーステッドと母系の血統

母コーステッドの父はTizwayで、その父はTiznowです。母系にはMalibu Moon、A.P. Indy、Seattle Slewなどの血が含まれています。5代血統表ではSeattle Slewのクロスが5×5で確認され、血量は6.25%です。

血統要素確認できる内容菊花賞での評価
父エピファネイア距離適性を検討する際の重要な材料。
父系シンボリクリスエス、Roberto系長く脚を使う競馬への適性を考える材料となる。
母コーステッド母系も含めた総合判断が必要。
母の父Tizway父系とは異なる母系の特徴を加える要素。
母系の主な血Malibu Moon、A.P. Indy、Seattle Slewなど血統構成の一部として評価するが、距離適性を単独で決める材料ではない。
5代内のクロスSeattle Slew 5×5クロスの存在だけで能力や適性を断定しない。

近親馬の実績はどこまで参考になるか

母コーステッドの産駒には、共同通信杯を勝ち、ドバイターフで2着に入ったダノンベルーガや、重賞で好走しているボンドガールなどがいます。近親に高い競走能力を示した馬がいることは、血統面でのプラス材料です。

ただし、近親馬が重賞で活躍したからといって、ダノンヒストリー自身が3000mで好走できると保証されるわけではありません。近親の実績は潜在能力を考える材料であり、本人の距離適性は実際のレース内容で確認する必要があります。

血統面の結論

父系・母系の構成と芝2600mでの連勝を合わせて考えると、3000mへの挑戦を血統面だけで否定する必要はありません。長距離適性は期待できますが、GⅠで上位に入る能力まで血統から断定することはできません。

6.前走からの間隔とローテーション

ダノンヒストリーの前走は、2026年8月16日の阿寒湖特別です。菊花賞が2026年10月25日に開催されるため、前走からの間隔は70日、約10週間となります。

この間隔は、前走の疲労を回復し、3000mへ向けた調整を行う時間を確保できる一方、実戦から離れる期間でもあります。間隔の長さだけでプラス・マイナスを決めず、追い切りの動きや馬体、当日の気配と合わせて判断する必要があります。

ローテーションで確認したいポイント

  • 芝2600mを2戦続けて使った後、疲労が残っていないか。
  • 追い切りで折り合いと反応が維持されているか。
  • 馬体重や馬体の張りに大きな変化がないか。
  • 3000mを意識した調整ができているか。
  • 長距離戦で早めに動く競馬を想定した仕上がりになっているか。

夏の2連勝で長距離適性を示したことは大きな材料ですが、菊花賞では相手が強化されます。仕上がりの良さだけでなく、GⅠの流れに対応できる状態で出走できるかが重要です。

なお、追い切りの具体的な時計や動きについて、確認できていない情報を推測で補うことは避けます。最終追い切りの内容が確認できた段階で、折り合い、反応、終いの伸びを競走成績と合わせて判断する必要があります。

7.過去10年の菊花賞データとの照合

ここでは、提示された過去10年の統計から、ダノンヒストリーの前走クラス、前走着順、キャリアを検証します。統計は個々の馬の能力を直接示すものではありませんが、過去の好走馬がどのような臨戦過程を歩んでいたかを把握する材料になります。

前走クラス別の成績

前走クラス成績3着内率
GⅠ0-1-0-233.3%
GⅡ7-7-5-8717.9%
GⅢ2-0-1-925.0%
3勝クラス1-1-0-722.2%
2勝クラス0-1-4-3612.2%
1勝クラス0-0-0-80%

ダノンヒストリーの前走は2勝クラスの阿寒湖特別です。提示された統計では、前走2勝クラス組の3着内率は12.2%となっています。

この数字は、臨戦過程という観点では強調しにくい材料です。GⅡやGⅢを経由する馬と比べると、前走で対戦した相手の水準が異なる可能性があります。

ただし、2勝クラスからの出走馬でも馬券内に入った例はあります。前走クラスだけで消しとするのではなく、ダノンヒストリー自身の能力、距離適性、追い切り、相手関係を総合して判断する必要があります。

前走着順別の成績

前走着順成績3着内率
1着4-4-6-5520.3%
2着4-2-3-1537.5%
3着1-3-0-1719.0%
4着0-0-0-90%
5着0-0-1-137.1%
6〜10着0-1-0-293.3%
11着以下1-0-0-118.3%

前走1着という点はプラス材料です。ダノンヒストリーは阿寒湖特別を勝っており、勢いを持って菊花賞へ向かいます。

一方、前走1着馬の3着内率は20.3%です。前走を勝った馬でも、菊花賞で必ず好走するわけではありません。着順だけでなく、前走のクラスと相手関係を合わせて評価する必要があります。

キャリアと前走クラスの組み合わせ

提示された過去10年の傾向では、優勝馬はいずれも通算出走数が8戦以内でした。ダノンヒストリーは菊花賞前の時点で4戦のため、キャリア面ではこの傾向に合致します。

一方、提示された集計では過去10年の優勝馬は前走が3勝クラス以上でした。前走が2勝クラスのダノンヒストリーは、この点では合致していません。

確認項目ダノンヒストリー判定
通算出走数4戦キャリア面は合致
前走着順1着好材料
前走クラス2勝クラス傾向面では課題
前走からの間隔70日仕上がりの確認が必要
芝2600mの実績2戦2勝距離適性の裏付け
芝3000mの実績なし距離延長への対応が焦点

データ面では、キャリアの浅さと前走1着がプラス。一方、前走2勝クラスという点は、過去の優勝馬の傾向から外れています。

つまり、ダノンヒストリーは「過去の好走パターンに全面的に合致する馬」ではありません。条件戦での圧勝と距離適性という個別の強みが、前走クラスの傾向をどこまで補えるかが評価のポイントです。

※統計は提示された過去10年の集計値に基づきます。集計条件によって数値が変わる可能性があり、個々の馬の好走を保証するものではありません。

8.ダノンヒストリーが馬券内に入る条件

ここまでの検証を踏まえると、ダノンヒストリーには長距離適性を示す明確な材料がある一方、GⅠ級の相手に対する能力の裏付けには課題が残ります。馬券内に入る可能性を考えるうえでは、どのような展開なら強みを発揮できるかを具体的に整理する必要があります。

好走につながる条件

  • 道中で折り合えること。3000mでは、序盤から力んで走ると終盤のスタミナを失いやすくなります。2600mで示した持続力を生かすためにも、道中で無駄な消耗を抑えることが重要です。
  • 勝負どころから自分のリズムで進出できること。2戦続けて早めに動いて勝っているため、仕掛けのタイミングを自分で選べる展開は強みを生かしやすいと考えられます。
  • 長く脚を使う展開になること。直線だけの瞬発力勝負より、早めにペースが上がり、持続力を問われる展開の方が、これまでの競馬内容を生かせる可能性があります。
  • 重賞実績馬が距離延長でスタミナを消耗すること。ロブチェンなどの実績馬が3000mで能力を十分に発揮できない場合、ダノンヒストリーが距離適性を生かして差を詰める余地が生まれます。
  • 最終追い切りと当日の気配が良好であること。夏の連勝時の状態を維持し、3000mを走るための折り合いと余力が確保されているかが重要です。

馬券内を判断するうえでの懸念点

  • 3000mの実戦経験がなく、距離延長への対応は未証明。
  • 前走は2勝クラスで、皐月賞・日本ダービー・神戸新聞杯を経験した馬とは対戦相手の水準が異なる。
  • ロブチェンはGⅠを2勝し、神戸新聞杯も勝利しているため、実績面では明確な差がある。
  • 芝2600mの上がり35秒台が、菊花賞で想定される展開に対して十分かは断定できない。
  • 前走2勝クラスという点は、提示された過去10年の優勝馬の傾向と一致しない。

馬券内の可能性を判断するポイント

ダノンヒストリーを評価する最大の根拠は、芝2600mで2連勝した実績と、早めに動いて押し切る持続力です。一方、ロブチェンに代表される重賞実績馬との比較では、現時点の実績は劣ります。長距離適性だけを理由に能力差を埋めたと判断せず、展開・折り合い・最終追い切り・馬場状態を合わせて評価する必要があります。

9.最終評価と結論

評価項目評価根拠
芝2600m適性高評価2戦2勝。異なる頭数のレースで早めに動いて勝ち切った。
芝3000m適性期待はできるが未証明2600m実績と血統は材料になるが、3000mの実戦経験はない。
持続力評価できる勝負どころから進出し、最後まで勝ち切っている。
瞬発力比較材料が不足GⅠ上位馬と同条件で比較できる実績がない。
相手関係慎重評価条件戦での圧勝をGⅠ級の能力に直結させることはできない。
血統プラス材料父系・母系と2600mの実戦実績を合わせて評価できる。
ローテーション状態確認が必要前走から70日。追い切りと当日の気配を確認したい。
過去10年の傾向一部合致キャリアと前走1着は好材料だが、前走クラスは課題。
ロブチェンとの比較実績面では劣勢ロブチェンは皐月賞・日本ダービー・神戸新聞杯を勝利。

最終結論:距離適性は魅力。ただしGⅠでの能力比較ではロブチェンが優位

ダノンヒストリーは、長距離適性を評価して注目したい一頭です。しかし、現段階で馬券内を確信できるだけの根拠がそろっているとはいえません。

函館の芝2600m戦では2分37秒6で2着に2.3秒差、札幌の阿寒湖特別では2分39秒0で2着に1.3秒差をつけました。2戦とも早めに進出して押し切っており、長距離戦で持続力を発揮できることは、実戦によって裏付けられています。

血統面でも、父エピファネイアの系統と母系の構成を踏まえれば、3000mへの挑戦を血統だけで否定する必要はありません。芝2600mで連勝した実績と合わせて考えると、距離適性には期待できます。

ただし、ロブチェンとの比較では、実績面に明確な差があります。ロブチェンは皐月賞と日本ダービーを制し、神戸新聞杯も勝利しました。ダノンヒストリーが条件戦で圧勝したことは評価できますが、その着差だけでGⅠ級の能力差を埋めたと判断することはできません。

時計についても、ダノンヒストリーの2600m戦とロブチェンの2400m戦は距離・コース・ペースが異なるため、走破時計や上がりだけで能力差を数値化するのは不適切です。比較すべきなのは、実績の格、レース内容、終盤の脚、そして3000mでのスタミナをどこまで発揮できるかです。

過去10年のデータでは、ダノンヒストリーのキャリアの浅さと前走1着はプラス材料です。一方、前走2勝クラスという点は、提示された優勝馬の傾向に合致していません。この点も、条件戦の圧勝を過大評価しないために押さえておく必要があります。

結論として、ダノンヒストリーは「長距離適性を武器に上位進出を狙う馬」と評価します。現段階では、総合的な実績でロブチェンが優位です。ダノンヒストリーが馬券内に入るには、3000mで折り合いを保ち、持続力を生かせる展開に持ち込み、GⅠ級の相手に対しても終盤まで余力を残すことが重要になります。

最終的な評価は、追い切りの動き、枠順、当日の馬場状態を確認して判断したいところです。距離適性の高さだけで買い材料を積み上げるのではなく、実績馬との能力差を踏まえたうえで、馬券に組み込む価値があるかを見極めます。

※本記事は、確認できた競走成績、血統情報、提示された過去10年の統計に基づく分析です。異なる距離・競馬場・ペースの走破時計や上がりを単純比較して能力差を断定することは避けています。追い切り、枠順、馬場状態などを確認したうえで最終判断を行ってください。

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