生成AIパスポート資格試験に一発合格する為の勉強法|まず知るべき3つのポイント

生成AIパスポート試験に一発合格するための勉強法

はじめに

AIに仕事を奪われてしまう不安

「AIに仕事を奪われてしまう」
そんな不安を抱く人は少なくありません。

数年後にはできる仕事がなくなっている?
しかしながら、AIを使いこなす自信はない。
さらに、部下から専門用語で説明されてもよくわからない。

理由はさまざまですが、そんな不安を払拭すべく、AIの勉強を始める人が増えています。
そこで、AIの資格試験に挑戦してみようとなった時に、一番手っ取り早いのが「生成AIパスポート試験」なのです。

限りある時間の中で、できるだけ早く資格を取るためには、効率的に学習する必要があります。

3つのポイントを押さえる

結論から言えば、時短で一発合格するためには次の3つのポイントを意識してみて下さい。

  • GUGA最新の公式テキストを3回は読破
  • GUGA公式模擬問題を必ず解く
  • キーワードを完全に覚えること

※GUGA= 一般社団法人生成AI活用普及協会

この記事では、筆者が実際に体験したことや失敗談を元に「生成AIパスポート試験に一発合格する為の勉強法」を、同じ立場の方に向けて整理してお伝えします。
効率的な勉強法が「公式テキストを読破」という、一見当たり前すぎることがなぜ「ポイント」となるのかなどを含めてご説明していきたいと思います。



1. 生成AIパスポート試験とは?

試験概要

試験方式
オンラインで実施されるIBT方式(Internet Based Testing)
試験時間
60分
問題数・方式
60問の四肢択一式
合格ライン
70~80%(2025年実績)
出題範囲
直近の公式シラバスより出題
受験資格
制限はなく、エンジニアに限らず幅広い人が受験している試験です

出題範囲はGUGAが公開する公式シラバスに沿っており、AIの定義、生成AIの歴史と変遷、生成AIの動向、情報リテラシー、基本理念や社会原則、プロンプト制作と実例など、体系的な知識が問われます。合格ラインの目安は総合得点のおよそ70~80%とされてはいますが、決して「なんとなく覚えた知識」で突破できる水準ではありません。

💡 重要ポイント
出題範囲は、多岐に渡り、合格ラインは正答率およそ70~80%。

2. 一発合格のための3つのポイント

筆者自身がさんざん四苦八苦しながら、最終的にたどり着いた結論は、生成AIパスポート試験に一発合格する為には、公式サイトが提供する情報を網羅する、という一見ごく当たり前の事でした。
具体的には次の3つのポイントを押さえることです。

  • 直近のGUGA公式テキストを3回は読破すること (公認テキストとの併用は可)
  • GUGAが提供する模擬問題は必ず解くこと (他の問題集との併用は可)
  • 各章に登場するキーワードを完全に覚えること

これらを押さえておけば、遠回りせずに合格ラインへ到達できる可能性が高まります。
次に、その理由と具体的な進め方を解説していきます。

💡 重要ポイント
合格への近道は「GUGA公式テキスト3回は読破する」「GUGA公式模擬問題は必ず解く」「キーワードを完全に暗記」の3本柱に集約されます。読破も模擬問題も「GUGA公式」と言うところがポイントです。

3. 合格のための具体的な学習ステップ

人の脳は繰り返しインプットすることで、「この情報は重要だ」と認識します。
回数を追うごとに自分にとって重要な事項を中心に記憶されていきますので、苦手分野は何度も何度も繰り返し学習することが重要です。
テキストは3回読むことが望ましいと考えます。各回の読み方は下記のようになります。

3-1. GUGA公式テキストを3回読破

人の脳は繰り返しインプットすることで、「この情報は重要だ」と認識します。
回数を追うごとに自分にとって重要な事項を中心に記憶されていきますので、苦手分野は何度も何度も繰り返し学習することが重要です。
テキストは3回読むことが望ましいと考えます。各回の読み方は下記のようになります。

3-1-1. 各回の読み方

1回目:試験範囲の全体像をつかむ(スピード重視)

まずは「何がどこに書いてあるか」を把握します。ここでは詳細を理解しようとせず、流し読みします。
コツは、「見出し」と「太字」だけを追い、全体の中で各章がどのような役割を果たしているかを把握することです。この段階で「ここは難しそうだ」「ここは仕事で聞いたことがある」といったアタリをつけておくだけで、2回目以降の吸収率に差が出ます。

2回目:各項目の重要事項を把握する(重要事項はマーカー)

2回目は、公式シラバスの重要ワードを意識しながら精読し、重要事項をマーカーを引きます。
ポイントは、「なぜこれが重要なのか」もメモすることです。
単に重要ワードに線を引くのではなく、自分なりの覚え方まで書き込むことで、記憶に残りやすくなります。
例えば、筆者は「GAN」(敵対的生成ネットワーク)は「ガン(拳銃)で敵と戦う」と覚えました。

3回目:苦手分野を中心に理解する(繰り返しで苦手克服)

最後は、後述する「模擬問題」で間違えた箇所を中心に読み直します。
「問題を解く→テキストの該当箇所に戻る→再確認する」という、繰り返し行為で、単語の羅列が大きな知識としてインプットされてきます。
特に、日ごろのAIの使用では登場しない「倫理・法律」の章などは、AIを使う側が守るべき事柄なので時間を割いて読み込んでください。

3-1-2. 直近の公式テキストを必ず使う理由

公式テキストと公認テキストとは?

生成AIパスポートの対策本は、書店やネット書店に複数出回っています。
「公式テキスト」と書かれているものは、生成AIパスポート試験を主催しているGUGAが発行しているものです。
「公認テキスト」とはGUGAが「試験対策に役立つ教材」として内容を認めた、信頼性の高い教材のことです。

公認テキストは見やすい

公認テキスト(GUGA公認と表記された参考書)はGUGAのシラバスを元に作られた教材であることは間違いありませんが、公式テキストの全内容を完全に網羅しているとは限りません。
とはいえ、イラストや索引が見やすく作られているものも多く、理解を助けてくれる存在です。
実際、索引の使いやすさという点では、公認テキストの方が優れている場合もあります。

公式テキストは詳しい

注意したいのは「公式テキストにしか出てこない用語」が一定数存在するという点です。
公認テキストには、掲載されていない細かい情報が試験問題に登場する場合があります。
GUGA公式サイトが提供するクイズ形式の問題などを解いてみると、公認テキストにはほとんど出てこない内容が登場するケースもあります。

実際に、例を挙げると、2026年のシラバスで追加されたとされる重要項目の一つでもある「RAG(検索拡張生成)」のために割かれているページを比較してみましょう。

教材 RAGに割かれているページ数
某公認テキスト 2ページ
公式テキスト 14ページ

これを見ても、公式テキストを手に入れる必要性は十分にあると思われます。

次に、テキスト購入の際の筆者の失敗談をご紹介します。

【筆者が経験した失敗談】

公式テキストがどこにも売っていない!

実は、筆者は遠回りをしてしまいました。
というのも、GUGA公式テキストが本屋にもオンラインショップにも売っていなかったのです。

テキストは毎年更新されますが、新バージョンが発売されて、何か月かすると売り切れるのかもしれません。
そこで仕方なく、「公式テキスト」ではなく、「公認テキスト」を購入して学習しました。

付属の模擬試験も95%正答することができ、手応えを感じました。

公認テキストだけでは不十分だった理由

テキストの内容やキーワードをほぼマスターしたと思っていたところ、公式サイトが提供している模擬問題を解いてみると、知らないワードがちらほら出てくるのです。
正答率も80%を割ってしまいました。

「これらの単語は一体どこに書かれていたの?」

そこで、ハタと気が付きます。

「公式テキストに書かれているはずだ!」

その時点で初めて、やはり公式テキストを手に入れる必要があることに気が付きました。
やむなく、新品はあきらめて、慌ててフリマサイトで探して無事購入しましたが、その間10日ほどを無駄にしてしまいました。

筆者自身も学習を進める中で、公認テキストには出てこないのに公式テキストにだけ記載されている用語をいくつか見つけました。

そのため、学習の主体はあくまで公式テキストに置き、公認テキストは「理解を補うための参考書」として併用するのが、効率的な使い分け方だと感じています。

💡 重要ポイント
学習の主体は必ず公式テキストに置く。公認テキストは索引などが見やすい補助教材として併用するのが効率的です。

3-2. GUGA公式模擬問題を必ず解く

模擬問題対策としては、YouTubeの解説動画や市販の問題集など、幅広い教材を利用すること自体は良い方法です。さまざまな角度から問題に触れることで、知識の抜け漏れに気づきやすくなります。

ただし、そのうえで必ず組み込んでほしいのが、GUGAが公式に提供している模擬問題です。理由は大きく2つあります。

GUGA公式の問題を使うべき2つの理由

①GUGA公式問題には、他の教材ではあまり見かけない細かい用語が出題されることがあるという点です。
市販の問題集は出版社独自の解釈で作られている部分もあるため、ここまで細かいワードは不要と判断されて、記載していない場合もありますが、実際に試験に出る場合もあります。

➁ 同じ内容でも表現を変えて出題されるケースがあるという点です。
用語を丸暗記しているだけでは、質問のされ方が変わった瞬間に対応できなくなることがあります。
GUGA公式の問題に触れておくことで、本番特有の「言い回しの引っかけ」に慣れることができます。

YouTubeの対策動画との上手な使い分け

【ちょっと疑問】YouTubeの対策動画を聞くだけではだめなのか?

筆者自身、多くの動画を視聴しました。
家事を行いながら、くつろいでいる時間、電車の中などでの聞き流しにはとても有効でした。
しかしながら、YouTubeだけで学習するには注意するべき点があります。

①必ずしもすべての内容を網羅されているとは限らない。

➁内容が間違っていることがある。
あるいは、話者が言い間違えている場合もあります。

実際に何点かミスを動画投稿者に指摘したことがあります。
これらを踏まえたうえで、隙間時間を有効に使うために聞き流してください。

💡 重要ポイント
市販教材や動画はあくまで補助。本番特有の言い回しに慣れるため、GUGA公式問題は必ず解いておく必要があります。

3-3. 各章のキーワードを完全に覚える

生成AIパスポート試験は、記述式ではなく4択式です。
ですから、各項目とキーワードを覚えておくことが重要です。

出題範囲は、多岐に渡り、登場する専門用語は似ている用語もあり、(例 NSPとNLP/CNNとRNN/ANIとAGI など)略語も多いため、できるだけ、英語全文で覚える方が意味を捉えやすく、どの項目に関する用語なのかを把握しやすいため、効果的です。
上記の例の正式名称や意味は下記の通りとなり、見てわかる様に正式名称を覚えればなんとなく意味が浮かんできます。

略語 正式名称 意味
NSP Next Sentence Prediction 次文予測
NLP Natural Language Processing 自然言語処理
CNN Convolutional Neural Network 畳み込みニューラルネットワーク
RNN Recurrent Neural Network 回帰型ニューラルネットワーク
ANI Artificial Narrow Intelligence 弱いAI(特定タスクに人間並みの性能)
AGI Artificial General Intelligence 強いAI(汎用的なタスクに人間同等以上の性能)

3-3-1. キーワード記憶のコツ

覚えにくいワードは以下のような方法でひたすら繰り返し読む(見る)、聞く、話すことが重要です。

  1. ① 苦手なキーワードにマーカーを引き、書き出して壁の目立つところに貼る
  2. ➁ YouTube動画(特に単語説明の動画)を繰り返し聞き流す
  3. ③ 意味が分かりにくいワードはChatGPTなどに聞くことで記憶に定着させる。
  4. ④ 人に話すことで記憶に残りやすくする
    同じ立場の仲間と覚えにくいワードについて話題にすることや、AIに知見のない友人や家族にあるキーワードについてわかりやすく説明する、などが挙げられます。
  5. ⑤ 公式テキストを見る
    キーワードと該当の項目を紐づけておくことはきわめて重要です。
    これにより、最悪、試験中ワードの意味を忘れた場合でも、「画像生成のところに出てきたワードだ!」などと思い出すだけで問題が解ける場合もあります。
    そのためには、テキストを読むではなく、映像として見るという作業も合わせて試してみて下さい。

4. 学習スケジュールの組み立て方

学業や仕事と併用しながらの受験になる方も多いと思います。
隙間時間を活用しながら次のようなステップで学習を進めていくのが効果的です。

  • 1週目:公式テキストを3回読破し、全体像をつかむ
    併用:隙間時間にはYouTube動画を聞き流す。
  • 2~3週目:各章のキーワードを完全に理解する。
  • 4週目:GUGA公式問題と市販やYouTubeの模擬問題を並行して解き、間違えた分野を公式テキストに戻って復習する
  • 直前数日間:シラバス改訂で追加された最新論点(GPTの経緯、RAG、AIエージェント、AI新法など)を重点的に見直す

このように「インプット→キーワード整理→アウトプット→復習」というサイクルを繰り返すことで、記憶の定着度が大きく変わってきます。

💡 重要ポイント
「インプット→キーワード整理→アウトプット→復習」のサイクルを4週間で回すことが、働きながらでも無理なく合格ラインに届く鍵です。

5. 試験前の注意事項

試験はIBT方式のオンラインによる試験ですから、遅刻したり受験票をなくしたり、というリスクはあまりないかもしれませんが、油断をしてはいけません。
自分のパソコンで受験するからこその注意事項をご説明します。

5-1. 試験前日まで

オンラインによる試験は、自宅から受験できる手軽さがある一方で、ネット環境やデバイスのトラブルにも注意が必要です。

どれほど勉強しても当日に失敗しては意味がありません。
試験当日に慌てないよう、パソコン(スマートフォン)の推奨環境、動作確認、禁止事項のチェックなどを事前に済ませておきます。
※パソコン(スマートフォン)の動作確認やWI-FIの状況は、試験直前にも必ず確認してください。

チェック項目

  • 学習については苦手項目を中心に再度確認すること
  • 公式サイトにて、パソコンの推奨環境をチェックしておくこと
  • 禁止事項を必ずすべて読み込んでおくこと

特に、自宅で受験する場合、メモ書きや試験用の機器とは別の機器によって、カンニングが簡単出来てしまうと思われがちですが、そこはGUGAの方でも対策を講じているようです。
ですから、正真正銘実力だけで勝負してください。

5-2. 試験当日

前提としてカフェや公園、レストランなど公共のスペースでの受験は不可となります。

受験日時は指定月内なら自由に設定できますので、体調、都合の良い時間帯にしてください。

集中力が途切れないように、自宅で受験する場合は宅配便が来そうな時間、外から電話が入りそうな時間帯を避けることをおすすめします。

チェック項目

  • パソコン(スマートフォン)など試験利用機器の動作再確認 (それ以外の機器は遠ざけておき、スマートフォンを使わない場合は電源を切っておくとよいでしょう。)
  • ネットワーク状況の確認 (Wi-Fiが不安定になっていないか確認)
  • デュアルモニターを使っている場合は片方をオフにしておく
  • 机上にはハンカチ、ティッシュ、目薬など配慮が必要なもの以外は置かない (筆記用具は禁止です)

<見落としがちな項目>

筆者は普段、デュアルモニターを使っています。
デュアルモニターや複数モニターの使用は禁止されていますので、あらかじめ片方をオフにしておくことを忘れないでください。
こうした細かい注意点もしっかり把握しておきます。

💡 重要ポイント
IBT方式ならではの通信・機材トラブルを防ぐため、前日までに動作確認、禁止事項などを確認しておきます。パソコン(スマートフォン)やWi-Fiの動作確認は当日にも再度行いましょう。

6. まとめ:今日からできること

生成AIパスポート試験に一発合格する為の勉強法を整理すると、以下の3点に集約されます。

  • ・学習の主体はGUGA公式テキストに置き、公認テキストは補助教材として併用する
  • ・模擬問題は幅広く解きつつも、GUGA公式の問題は必ず取り組む
  • ・各章のキーワードは完全に覚える

生成AIを日常的に使いこなしている方であれば、決して手の届かない試験ではありません。
大切なのは、実務感覚だけに頼らず、公式テキストに基づいた体系的な知識を積み上げることです。

今日からできる最初の一歩として、まずは公式テキストの最新版を手元に用意すること、シラバスを確認することから始めてみてください。

この一歩が、合格への確実なスタートラインになるはずです。
そして最後に、受験目的だけでなく、AIについて知ることを楽しんでください。

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