【中高生向け】自宅でできる!おすすめの勉強法 をご紹介

普段の自習やテスト勉強、受験の準備などに忙しい学生のみなさんは、学校の授業だけでなく、自宅で勉強する機会も少なくないと思います。

塾に通ってない方や、部活、バイトに忙しい方などが、自宅で効率よく学習を進めていくためのおすすめの勉強法を教科別に紹介したいと思います。 

勉強を始める前に 

この記事を開いてくださっているみなさんの中には、中々勉強するやる気が出ない、ついスマホやゲームに夢中になってしまう、自習を頑張りたいけど何から手を付けたらいいのかわからない…

というような、勉強に対する悩みや疑問を持っている方が多いのではないでしょうか。

「勉強」と聞くと、長時間机に向かって問題を解き続ける姿を想像されるかもしれませんが、大事なポイントはそこではありません。

毎日練習をして逆上がりができるようになる、素振りや走り込みをして、ゲームの攻略本を見る。

というように、今までわからなかったことがわかるようになる、できなかったことができるようになる、ということが大切なのです。

なんのために勉強しているのかわからなくなってしまわないよう、ぜひこのことを意識してほしいです。 

「自宅での勉強法」と一口に言っても、目標やゴールによって必要な勉強はさまざまです。

定期テストで点を取りたい、授業の予習復習を行いたい、受験勉強をしたい、などのご自身の目的に合わせて紹介した勉強法を取り入れていただけたら幸いです。 

国語

まずは知識をつけましょう!

現代文、古文、漢文、そのすべてを解いていくうえで必要不可欠なのが知識です。

漢字や語彙だけでなく、文法もなるべくたくさん覚えましょう。

知っている漢字や部首が増えれば増えるほど、漢字から熟語の意味が推測できたり、部首から読み方がわかったりと、どんどん楽しくなってきます。 

また、国語には暗記は必要ない、と思われている方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、そんな国語こそ予備知識の差が大きく出ます。

特に、古文・漢文の中高までの範囲の8割が暗記です。

古典単語の意味だけでなく、助詞や敬語、表現技法など、覚えることだらけです。

逆に、語彙・文法を理解できていれば大学受験まで古典分野でつまずくことは少ないと思います。

歴史の背景や、時代ごとの風習なども知っておくと読み進めやすくなり、物語や詩としても楽しめるようになると思います。 

単語帳を使って学んでいくのが一番の近道なのはもちろんですが、それではつまらないですよね。

ゲームや漫画、音楽なども知識をつけるのに効果的な道具になります。

最初は意味のわからなかった言葉が、ゲームや漫画が進んでいくうちにわかってくる、という経験をしたことはありませんか?

文章をたくさん読むことは語彙を増やすのに効果抜群です。

自分の好きな作品に出てくる言葉であれば記憶にも定着しやすいです。

普段の勉強とは別に、息抜きをしながら楽しく語彙を増やしていきましょう。 

登場人物の動きを捉えよう

物語は基本的に、出来事→心情→行動→出来事の繰り返しで成り立っています。

これを整理しながら読み進めていけるようにしましょう。

たとえば、「走れメロス」という作品は、「メロスは激怒した。」という文から始まりますが、王が悪政を強いる→メロスが激怒する(行動とも捉えられますが今回は怒りの心情とします)→メロスが王のもとへ直談判しに行く→捕まってしまうという大まかな流れが掴めると思います。 

登場人物がなぜそのような行動をとったのか、どんな気持ちだったのか、といった問題が出された場合、該当箇所の近くに答えとなる記述があることがほとんどです。

現代文では想像力や感受性が必要なイメージを持たれがちですが、書いてある文の中からキーワードとなる表現や心情描写を正しく読み取ることで確実に点数を取ることができます。

ただ読むのではなく、大事なポイントを押さえながら読んでいく訓練をするようにしましょう。

自主勉強をする際には、間違えた問題をかならず確認するようにしましょう。

同じ問題は出題されないからいいや、と思うかもしれませんが、どこが読み取れなかったのか、読み違えたのかを確認することで、問題を解いていくコツを掴んでいってください。 

他にも、読書をすることで文章に慣れることや物語の展開パターンを知ることは現代文を解くうえですごく有効で、本文を読みやすく、理解しやすくしてくれます。

勉強に行き詰まったら、自分の好きな小説(ライトノベルでも構いません)を手に取ってみるのもおすすめです。 

接続詞をマスターしよう 

国語で安定して点数を取るために、周りと差をつけられるのが接続詞です。

接続詞とは文と文をつなぐ言葉であり、前後の文の関係や文の流れを示すものです。

この接続詞を掴むことで文章の構造や話の流れを理解することができます。

特に、国語に苦手意識がある人こそ力を入れて勉強していってほしいです。

評論など、接続詞をチェックしながら読み進めていくことでキーセンテンスとなる文章を捉えることができます。

自分には国語センスがない…と悩んでいる方でも、接続詞をはじめとした品詞や文法をマスターし、理詰めで丁寧に解いていけば高得点を狙えます。

また、空欄に入る適切な語句を入れる問題等、語彙や知識を問われる問題が出題されることもあります。

感覚で国語を解き進めていくことが得意だと感じている方も、とれたはずの得点を落としてしまわないよう接続詞の意味や用法を勉強しておきましょう。

数学

計算力を身に着けましょう!

算数・数学を学んでいくうえで必ず必要になるのが「計算」です。

問題の解き方はわかっていたのに計算ミスで失点、時間内に間に合わず解ききれなかった…なんてことは避けたいですよね。

こうした取れたはずの点を落としてしまうのを防ぐのが計算力です。

ひたすら計算練習をする、というのは退屈に思えるかもしれませんが、この特訓が数学を楽しくする秘訣です。

単位が大きくなったり、分数を使ったりなど、一見取り掛かり辛く思える複雑な数式を難なくこなせるようになれば、今まで難しく感じていた問題も簡単に解き進められるようになるでしょう。 

公式を理解しよう

みなさんは、授業で教えてもらった公式をそのまま問題に代入していませんか?

家での自主学習や問題演習の際に、教科書や参考書に載っている公式をただ覚えて数字を入れるだけの作業になってしまうと、その場では正解できても力は身に付きません。

たとえば、有名な公式の覚え方のひとつに「きはじ」というものがあります。

皆さんの中にも聞き覚えがある方がいらっしゃるかもしれません。

距離÷速さで時間が、距離÷時間で速さが、速さ×時間で距離が求められるというものです。

これを丸々覚えてしまっている人は要注意です。

この解き方に慣れてしまうと、単位や状況が変わったとき、途端に式を立てることが難しくなってしまいます。

時速2kmの速さで3時間歩いたときに進める距離は?と聞かれれば、すぐに6kmだとわかりますよね。

しかし、時速2kmの速さで1時間30分歩いた時にはどうなるでしょう。

1時間は60分なので、2×1.5することで答えを導き出すことができます。

また、ある店舗のその日一日の売り上げをx、来店者数をy、お客様一人当たりの平均購入額をzとおいたとき、どれが「きはじ」にあてはめられるかわかりますか?

なんでその式になるのか、自分が今どこの数字を使って計算しているのかを見失わないためにも、公式が公式として使われている理屈を理解し、説明できるようになりましょう。

そうすることで、途中式がたくさんあるような計算や複雑な文章問題にも対応できるようになると思います。

公式の原理や解き方の理屈を理解する、ということは方程式だけでなく図形や関数等にも有効ですので、苦手な単元やつまずいた問題がある時には一度基礎に立ち返ってみてください。 

個人的には、何度も教科書を読みこんでから問題集に手を付けるよりも、最初に教科書を読んだら問題集で実際に解きながら確認し、わからない所や納得できないところがあったら教科書に戻る、といったサイクルで学習していくのがおすすめです。 

途中式や図を必ず書こう

受験や定期テスト等で出題されるような応用問題では、求めなければならない数字がいくつもあることが珍しくありません。

慣れてくると途中式を省略したり、頭の中で答えを出してしまいたくなる気持ちはよくわかりますが、それだと間違えてしまったときにどこで間違えてしまったのかがわかりません。

式はあっていたけど途中で計算ミスをしてしまったのか、代入する数字が間違っていたのか、はたまた考え方が違ったのか、この確認が点数アップに直接関係してきます。

どこがわからなかったポイントなのか後から見返せるように、途中式や図は必ず書く癖をつけておきましょう。

イコールの位置を揃えて書いておく、求めた数字を図形に書き込んでおく、ということを意識して解くようにするとテスト中での見直しをスムーズに行うことができると思います。 

英語

単語力をつけましょう!

リーディング、リスニング、ライティング、スピーキング、すべての基盤となるのが単語力です。

英語は単語がわからなくては手も足も出ません。

単語帳を使って基本的な単語をおさえることはもちろんですが、わからない単語が出てきたら必ずメモを控えておく、といった工夫をするようにしましょう。

英語の長文読解問題などでは、単語単体だけでなく構文や関係代名詞、接続詞がふんだんに使われています。

ただ単語帳を読んで詰め込むのではなく、文章と一緒に覚えることによって意味を理解しやすく、また、自分で書き留めて調べる、という工程を行うことで記憶に残りやすくなります。 

英語の単語や熟語は、語源やその言葉が持つ意味のイメージを掴むことで格段に覚えやすくなります。

たとえば、「大学」という意味のuniversityはuni「1つの」verse「向きを変える」ity「こと」が語源であり、「複数の学部が一か所に集まる場、教授と学生が一か所に集まる場」と解釈できるとされています。

これを知っていれば、unicorneという単語をパッと見ただけでも、uni=1つのというイメージから「ユニコーン/一角獣」という言葉の意味が推測できると思います。

こうして、単語力が身につけばつくほどわからない言葉や初めて見る単語が出てきたとしても予測することができるようになります。

この単語の意味を丸々覚える、という意識ではなく、語源や例文とまとめて覚えてしまうことが効率よく単語を勉強していくコツです。 

言い換え表現に慣れよう

共通テストや英検などでよく出題されるのが言い換え問題です。

本文に書かれていることがそのまま抜き出されて設問に用意されているのではなく、本文に書かれていることが言い換えられている選択肢を見つけ出して選ぶ必要があります。

こういったタイプの問題を解くためには、本文の内容を把握するだけでなく、言い換えで使われる慣用句や熟語表現を理解する必要があります。

また、一見同じようなことが書かれている問題でも、打消しや否定の意味を持つ単語が1つまぎれていることがあります。

こうした問題はただ長文から語句を抜き出すだけでなく、段落や文章の内容をまとめながら読み進めていく必要があります。

テストなどの限られた時間の中で必要な情報を拾っていく力をつけるには練習あるのみです。

私は言語に必要なものは頭の良さではなく慣れだと考えています。

日本人のほとんどが何の問題もなく日本語を話しているように、時間をかければ必ず極められる教科ですので、焦らず腐らずコツコツと学習を進めていきましょう。 

理科・社会 

基礎知識をつけましょう!

高校生までの理科や社会に必要なのはとにかく暗記です。

理科や社会と一口に言っても化学や生物、地理に歴史などさまざまな分野がありますがどの分野にも共通して言えることが予備知識の大切さです。

物体の性質や人名、歴史的背景などは知らなければ絶対に解けません。

ただ知識を詰め込むのは少しつらいかもしれませんが、自分の興味のある分野や単元と絡めて基本的な知識を身に着けていきましょう。 

理科だったら実際に実験をしてみる、(最近だとyoutube等にもさまざまな実験動画が載っていますよ)社会だったら学習漫画や大河ドラマなどで物語として歴史の流れを掴むのがおすすめです。

少しでも面白そうだな、と思えることがあったら積極的に調べてみてください。 

友達と問題を出し合ってみよう 

「自宅での勉強法」とは少しずれてしまうかもしれませんが、一問一答形式の問題集を使ってお友達とクイズを出し合ってみましょう。

通学時間や授業休みなどにお互いクイズを出し合えば、隙間時間の有効活用にも話のタネにもなります。

友達と競うことでお互いの勉強意欲に火が付いたり、思い出と紐づけられることで思い出しやすくなったりします。

一人でずっと机に向かっているとモチベーションが保てなくなってしまったり、なにをしていいのかわからなくなってしまうことが多々あると思います。

息抜きやコミュニケーションの一環としてぜひお友達と問題を出し合ってみてください。 

まとめ

いかがでしたでしょうか。 

今回は自宅でできる勉強法を紹介させていただきました。 

さまざまな勉強法や意識してほしいことを書かせていただきましたが、人によって合う勉強法はちがいます。

ぜひ、あなたにぴったりの勉強法を模索してみてください。 

将来に向けて、勉強を頑張りたいと考えているみなさんのお役に立てることができたら幸いです。 

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