法政大学とはどんな大学?法政大学に合格する為の勉強法をご紹介

関東の難関私立大学「MARCH(マーチ)」の一角を担う法政大学。

グローバル教育やキャリア支援制度も充実し、受験生も多い人気大学となっています。

そんな法政大学に入学するために必要な受験対策について、各学部の倍率、試験の難易度に合わせた勉強方法などをご紹介します。

マーチの一角、駅伝や六大学野球も人気!

法政大学は1880年に創立された私立総合大学です。

前身は、1880年4月設立の東京法学校、1886年設立の東京仏学校です。

フランス法系として、自由民権運動が高揚する時代を背景に、近代的な法体系、権利義務などの教育を目的に設立された私立の法律学校です。

現在、法政大学は関東の難関私立大学グループ「MARCH(マーチ)」の一角として人気を誇っており、首都圏の私立大学の中では、早慶上理ICUに続く難関大学として知られています。

メインンキャンパスは、東京都千代田区の市ヶ谷であり、他に多摩キャンパス、小金井キャンパスを展開、学部は文系が11、理系が4つと、学部の多い大学となっています。

朝日新聞出版の刊行物やサイトの記事を配信しているオンラインメディア「AERA dot. (アエラドット)」によると『2023年 私立大学(一般入試)実志願者数ランキング』では、「大学実志願者数」では明治大学に次いで法政大学は全国2位に位置しており、受験生からの人気の高さがうかがえます。

また、早稲田・慶應義塾・明治・法政・東京・立教大学で構成される六大学野球や、1920年にスタートした東京箱根間往復大学駅伝競走をはじめ、サッカー、ラグビー、アメフトなどスポーツも盛んで知られており、多彩な分野で人気と実力を誇る活気のある大学となっています。

どのような人材(学生)を望んでいるのか

「自由な学風と進取の気象」を校風として掲げ、「自由と進歩」の建学の精神を培ってきた法政大学。

学部独自の留学・海外研修制度や国際ボランティア・国際インターンシップ、国際キャリア支援プログラムなど、海外での経験を通じたグローバル人材の育成や海外プログラムでの経験を将来のキャリアにつなげていけるようなプログラムなど、積極的な海外経験プログラムが存在します。

また、資格取得支援としてエクステンションカレッジが設置されています。

各種資格取得講座、TOEFL・TOEICスコアアップ講座、英会話講座、インターンシップガイダンス、公務員試験対策講座など、さまざまな講義が存在しています。

こういったグローバル教育とキャリア支援を通じ、これからの世の中を生き抜ける人材となれるよう、主体的にキャリアを形成していけるような意欲的な学生を求めていると言えるでしょう。

法政大学入試の難易度は?

◎出願者数や合格者数のデータ

「AERA dot.」 の『2023年 私立大学(一般入試)実志願者数ランキング』によると、法政大学の募集人数は4,211人、実志願者数は48,955人、のべ志願者数は99,035人となっています。

2023年度一般選抜 T日程入試の実質倍率は、法学部/法律学科で6.2、文学部/英文学科で7.27、経済学部/経済学科で5.31、社会学部/社会政策科学科で6.15、経営学部/経営学科で7.91、国際文化学部/国際文化学科で6.75、人間環境学部/人間環境学科で5.91、現代福祉学部/福祉コミュニティ学科で5.34、キャリアデザイン学部/キャリアデザイン学科で6.73、スポーツ健康学部/スポーツ健康学科で6.04、情報科学部/コンピュータ科学科で8.36、デザイン工学部/建築学科で7.78、理工学部/電気電子工学科で4.54、生命科学部/生命機能学科で4.26となっています。

各学部の代表的な学科を例として挙げましたが、どの学部も倍率が高くなっています。

特にグローバル教養学部などは早慶レベルの難関となっています。

全国の受験生に非常に人気がある大学と言えるでしょう。

法政大学の入試問題で問われる能力

関東の難関大学「マーチ」の一角として人気を誇る法政大学ですが、高校3年生の時点で成績が届いていない生徒さんは、受験を諦めるしかないのでしょうか?

いえいえ、そんなことはありません。

狙いを絞り、合格に向けて正しいアプローチのもとで受験勉強を進めることができるなら、偏差値が届かない状況からでも大学に合格できる可能性があると考えています。

そのために必要なのは入試制度を知ること、そして法政大学の入試問題の特徴を知り、対策を練ることが必要です。

試験は学部によって傾向が異なるので、学部ごとの出題傾向や必要な得点率などを踏まえて勉強に取り組みましょう。

後述しますが、入試問題に大きなクセがないので、コツコツ基礎学力を身につけることが大切です。

英語外部試験を利用した1教科での受験など、特殊な受験を狙うのでなければ苦手科目をなくし、満遍なく得点できるようになることが合格への近道です。

法政大学入試の特徴

法政大学の入試問題は比較的素直な出題と言えるでしょう。

素直な勉強で点数を取りやすい分、合格最低点が高くなる傾向があります。

例えば、法学部法律学科のA方式では得点率は60%~65%ほど、統一入試のT日程だと58%~65%ほどとなっています。

学部によっても異なりますが、概ね60%~70%前後と高い得点率が求められています。

この場合、大切なのは苦手科目を作らないこと。

他の科目で挽回を狙うのはリスクも高く困難であることは間違いないので、苦手科目を克服することを目標に、すべての科目で安定的に7割の得点を狙えることを目指しましょう。

そのために大切なのは基礎学力の定着です。

苦手な科目ほど、焦らずじっくりミスをなくすことを目標に取り組んでください。

法政大学に合格するための勉強方法

◎学生生活、受験期の過ごし方

もし、あなたが高校1年生や2年生なら、今の時点で進学か就職か進路をはっきり決められていないかもしれません。

それは珍しいことではないので安心してください。

進路選びは後からでも修正や変更が可能です。

そして「とりあえず大学に進学しよう」と決めたなら、受験生として受験の準備をはじめましょう。

将来なりたい職業や、興味のあることから、まずは受験大学を選びましょう。

大学には多くの選択肢があり、可能性に満ちています。

挑戦してみたいことが見つかったなら、それは受験に向けての大きな原動力となって、つらい受験期を支えてくれることでしょう。

また、推薦入試を狙うなら、そこに焦点をあてた活動も必要でしょう。

決断が早いほど、選択肢も多く提示されるので、自分に合った方法で進路を実現していきましょう。

もし、あなたが高校3年生で、今から進学を決めたなら、この受験期をどう過ごすかが合格にかかわる大切なポイントになります。

まずは志望大学を決め、志望大学に合格する可能性の高い受験方法を決めていきましょう。

そして、学力試験に向けた本格的な受験勉強をスタートさせましょう。

狙い目な受験方法を選ぼう

法制大学は、一般選抜で「A方式入試(個別日程)」「T日程入試(統一日程)」「英語外部試験利用入試」「大学入学共通テスト利用入試」の4種類に分けられます。

高校での成績、活動状況などを考慮して、一番適した選考方法を決めましょう。

例えば、「T日程(統一日程)」は2教科で受験ができますし、「A方式入試(個別日程)」の国語は現代文のみの学部もあるので狙い目と言えます。

また、英語外部試験を利用することで、1教科での受験が可能な学部もあります。

共通テスト利用入試なら、国語が現代文のみになる学部・学科もありますので、自分に有利な受験方法を選ぶのは大切です。

受験勉強のポイント

春:基礎学力の定着を目指しましょう

夏:苦手分野の克服で、夏以降の大学別の勉強に備えましょう

秋:これまでの知識を活かして大学別の勉強に取り組みましょう

冬:過去問を試験時間通りに解いて本番に向けての力を養いましょう

限られた受験時期を効率的に過ごすことが大切です。

スケジュール感をもって、限られた時間を最大限有効に活用していきましょう。

迷ったときは学校の先生や塾の講師などに相談するのも良いでしょうし、ネットで情報収集するのも効果的でしょう。

一人で悩まず、時には周囲を頼りながら前向きな姿勢で取り組んでいきましょう。

本気で取り組むなら受験学部の傾向を知って対策しよう

法政大学は学部により、受験科目・配点・問題の傾向など、入試内容が異なります。

遅くとも高校3年生の秋からは、受験学科の傾向に合わせた勉強を意識して、実践力を身につけましょう。

基本的には、教科書を中心に基礎学力をしっかり身に着けることでミスを減らし、時間配分に配慮して問題を解くことが大切です。

基礎が身についた後は、繰り返し過去問を解くことで実践的な力を養っていきましょう。

すべての科目において、法政大学の出題傾向は基礎学力を重視したものとなっているので、高校3年生からの取り組みでも間に合わないことはありません。

最初は期待する結果が出ていなくても、あきらめないで取り組むことで、冬の本番前には手ごたえを感じられるほど成長していることでしょう。

苦手科目にも焦らずじっくり取り組んでいきましょう。

英語:英語の基礎固めは、単語と文法です。入試問題は問題量が多いので、時間が足りないと感じる人も多いはず。過去問を中心に時間配分に注意して取り組みましょう。配点は学部・学科によって異なるので事前の確認が大切です。

国語:現代文は読解力の強化、古文は単語と文法、漢文は漢字と句法の理解が国語の基礎となります。入試の現代文には必ず評論分が出題されますので、苦手な方はしっかり対策を練りましょう。日本文学科だけは試験時間が90分となっています。

社会:社会は地歴公民に共通して言えるのは暗記の大切さです。入試では標準レベルの出題となります。ミスを最小限に抑えるベーシックな勉強が一番効果的となります。地理は、文学部地理学科のみ受験可能となっています。

数学:基礎固めには、教科書の公式や定理の定着です。特に文系学部の出題は教科書レベルの問題です。理系学部は教科書を中心にしっかり基礎から応用まで身につけておきましょう。文系学部と理系学部で出題範囲が異なるので注意しましょう。

理科:生物は暗記が中心ですが、物理や化学は具体的な計算が解けるようにしておきましょう。入試は標準レベルの出題となりますが、学部によって難易度に大きく差が出ますので、正しく出題範囲をマスターしておきましょう。

困った時こそ周囲に頼ろう

苦手科目の伸ばし方が分からない、志望校対策の方法が分からない。

そんな学習面の伸び悩みや受験勉強の進め方が分からないという悩みが生まれたら、遠慮なく周囲の教師や両親、友人などに相談してみましょう。

相談することで自分の状況を客観視できますし、先生から有効なアドバイスがもらえるかもしれません。

特に苦手な教科では、問題を考えているうちに時間がなくなってしまった、なんてことも多いはずです。

時間配分のコツや得点比率の高い問題への取り組み方など、新しい視点からのヒントを得られる可能性があります。

誰でも一度は勉強に行き詰るもの。

スランプや壁にぶつかったときは、上手にストレスを解消していきましょう。

例えば、無理せず睡眠をとったり、軽く運動をしてみたり。

自分なりのリフレッシュ方法を取り入れながら、今しかない受験期を乗り切ってほしいと思います。

まとめ

法政大学合格に向けた勉強は、どの学部にも共通して言えるのが教科書を中心とした基礎学力の充実です。

合格に必要な得点率も6割以上は必要となりますので、苦手科目を作らないことも大切となります。

入試問題に独特なクセがないので、対策が立てやすいと言えます。

「マーチに進学したい」と考える受験生におススメです。

受験勉強に迷ったときはまず教科書、そして周囲の教師や仲間たちを頼りながら地道に勉強に取り組みましょう。

正確な知識と正しい時間配分が求められるので、過去問で実際のスピード感を養っておくことが大切です。

その上で、受験科目に即した勉強範囲を強化していきましょう。

一見地道な方法ですが、これが合格への最短ルートとなるはずです。

高校3年生からでも大丈夫、時間を大切に目的意識と共に取り組めば十分冬の受験に間に合うでしょう。

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