【第21回キーンランドカップ2026予想】枠順確定後16頭を徹底精査|Bコース替わり・最終追い切り・最新馬場予測から厳選4頭

【第21回キーンランドカップ2026予想】枠順確定後16頭を徹底精査|Bコース替わり・最終追い切り・最新馬場予測から厳選4頭

2026年8月23日(日)札幌11R、第21回キーンランドカップGⅢ。 芝1200m、16頭立て、発走15時45分です。

今回は枠順確定後の出走16頭について、 前回までの評価をいったん白紙に戻しました。

札幌芝1200mの構造、Bコース替わり初週、最新天気予報、 本人実績、類似条件実績、レース内容、ラップ、失速耐性、 過去コメントから抽出した弱点、その弱点の克服実績、 中間・1週前・最終追い切り、馬体傾向、5代血統、母系、 脚質、スタート、枠順、斤量、ローテーション、夏適性、 騎手、厩舎、相手関係、隊列、3パターンの展開まで再確認しています。

人気・オッズ・知名度・世間の印・SNS評価は選考理由に使用していません。

最終的に残すのは、 「一番強い馬」ではなく、 今回の条件で本来の能力を発揮できる可能性が高く、 凡走に直結する重大な懸念材料が最も少ない馬 です。

札幌芝1200mとBコース替わり

札幌芝1200mは右回り。 2コーナー奥付近からスタートし、 最初の3コーナーまで約400mあります。

高低差は小さく、 3~4コーナーは半径の大きな緩いカーブ。 直線だけの瞬発力勝負というより、 3~4コーナーでスピードを維持しながら 直線へ入る能力が重要です。

今回はBコース替わり初週。 先週までAコースで使用されていた内側の傷みを、 そのまま今回の「内不利」に置き換えることはできません。

Bコースは内柵位置がAコースより外へ移るため、 傷んだ最内部分の一部が使用範囲から外れます。

今回の馬場判断で最も重要なこと

「先週内が傷んでいたから外差し」と決めません。

同時に、 「Bコース替わりだから内前」とも決めません。

現時点では 内~中をロスなく走れることの価値が先週より上がる可能性 を考慮しながら、 最終的には土曜のBコース実測を優先します。

最新天気予報から考える馬場

最新予報では、 日曜日の札幌競馬場周辺は曇り中心。 最高気温は30℃前後まで上がる可能性があります。

現時点では本降りの雨を前提にせず、 良馬場を本線とします。

ただし土曜日には局地的な雷雨・にわか雨の可能性が残っているため、 降雨量によっては日曜朝に水分を残し、 稍重寄りの馬場になるケースを副線とします。

現時点の馬場仮説

本線:良

副線:土曜の降雨量が多かった場合の稍重

重・不良を主シナリオには設定しません。

ただし実際の馬場状態、クッション値、土曜のバイアスはまだ未確定のため、 判定保留です。

今回要求される能力

能力 重要度 凡走へつながる条件
前半追走力 最重要 後方へ置かれ過ぎる
二の脚・位置獲得 重要 内枠で後手を踏み包まれる
3~4角持続力 最重要 コーナーで加速できず置かれる
ラスト1F失速耐性 最重要 前半の負荷で最後に急減速する
洋芝適性 重要 時計以上に脚を取られる
位置取りの自由度 重要 理想展開以外では能力を出せない
馬群耐性 重要 内で包まれ反応できない
暑熱耐性 今回重要 高温による消耗・発汗過多

枠順確定後の隊列と3展開

前列候補

8番ウインカーネリアン、 14番サウンドモリアーナ、 15番エイシンディードが主な前受け候補。

16番ロードフォアエース、 3番パンジャタワーも前との距離を大きく空ける必要はありません。

中団

4番エーティーマクフィ、 6番ジョーメッドヴィン、 13番ロジケープなど。

中団後方~後方

1番ナムラクララ、 2番ルシード、 5番ゾンニッヒ、 10番ダノンマッキンリー、 12番レッドアヴァンティなど。

本線展開

ウインカーネリアンが内外の先行馬を見ながら前へ。 外からエイシンディード、サウンドモリアーナが続き、 極端ではないものの1200m重賞らしい締まった流れを想定します。

この場合、 前を見ながら好位~中団を取れるパンジャタワー、 内で脚をためられるエーティーマクフィ、 中団から持続的に脚を使えるロジケープが走りやすくなります。

ハイペース

外の先行勢が強く主張し、 ウインカーネリアンも譲らないケース。

エーティーマクフィ、 ナムラクララ、 ロジケープなどの差し性能が生きます。

スロー寄り

ウインカーネリアンが単騎に近い形で楽に運ぶケース。

この場合は後方型が大きく不利。 パンジャタワーは自身で前との距離を詰められるため、 今回残した4頭では最も展開耐性が高いと判断します。

全16頭・最終減点判定

馬番 馬名 最も重要な減点 重大度 最終判定
1 ナムラクララ 中1週疲労+最内差しの進路 中程度 残す
2 ルシード ゲート・駐立不安+内で後手を踏むリスク 重大 候補外
3 パンジャタワー 休み明け+内で包まれる可能性 軽微~中程度 残す
4 エーティーマクフィ 暑さ+差し位置 中程度 残す
5 ゾンニッヒ 近走能力水準+後方依存 重大 候補外
6 ジョーメッドヴィン 今年の北海道シリーズで重賞突破を示す上積みが弱い 中~重大 候補外
7 マイネルジェロディ 近走パフォーマンス低下 重大 候補外
8 ウインカーネリアン 9歳+59kg+休み明け+前年57kgで5着 複合重大 候補外
9 イツモニコニコ 重賞での再現性+位置取り不安定 中~重大 候補外
10 ダノンマッキンリー ゲート+後方位置+札幌短直線 複合重大 候補外
11 リラエンブレム 1800mから1200mへの大幅短縮 重大 候補外
12 レッドアヴァンティ 後方依存+近走能力水準 重大 候補外
13 ロジケープ 古馬重賞初挑戦+外寄り枠 中程度 残す
14 サウンドモリアーナ 外から前へ行く負荷+終い失速リスク 中~重大 候補外
15 エイシンディード 暑さ懸念+外枠+古馬重賞初対戦 複合重大 次点
16 ロードフォアエース 大外+近走の詰めの甘さ+中1週 重大 候補外

◎3番パンジャタワー

① 残す根拠

16頭の中で、 今回の条件に対する本人実績が最も直接的で、 全ファクターを重ねても重大な穴が最も少ないと判断します。

② 本人実績

前年2025年キーンランドC勝ち。 今年は高松宮記念4着、 安田記念5着。

札幌芝1200mへの適性と、 現在もGⅠ水準で通用する能力を本人自身が証明しています。

③ ラップ適性

2026年高松宮記念では4番手から1分06秒7。

前半から高いスピードを要求されても、 最後まで大きく崩れず走っています。

また前年札幌では中団から差し切っているため、 一つの位置取りに依存しません。

④ コース適性

前年同レース勝利が最も強い根拠です。

札幌の緩い3~4角でスピードを維持しながら進出し、 短い直線で差し切る競馬をすでに経験しています。

⑤ 距離適性

1200mのGⅠで4着。 札幌1200m重賞勝ち。

距離に対する重大懸念は確認できません。

⑥ 脚質・位置

3番枠でも無理にハナへ行く必要はありません。

内のナムラクララ、ルシードより前、 外のウインカーネリアンなどを見ながら 好位~中団を選べる点を評価します。

⑦ 中間・1週前追い切り

ここは騎手を明確に区別します。

【事実】 今回のレースで騎乗するのは松山弘平騎手です。

一方、1週前追い切りには佐々木大輔騎手が騎乗しました。 佐々木騎手は前年キーンランドC前の調教にも騎乗しており、 今年の1週前追い切り後、 前年より行きっぷりが良くなっているという趣旨の比較コメントを残しています。

したがって佐々木騎手のコメントは 今回の実戦騎手評価ではなく、 前年と今年の調教感触を直接比較できる騎乗者の証言 として扱います。

⑧ 最終追い切り

最終は札幌芝単走。 5F62秒5-48秒3-34秒1-11秒1。

単に速い時計だから評価するのではありません。

1週前でしっかり負荷を掛け、 最終は単走でも自分から動けていること、 前年との調整比較でも精神面・行きっぷりの成長を示す証言があることを評価します。

⑨ 馬体

高松宮記念486kg、 安田記念488kgで能力を発揮しています。

現時点では当日の馬体重は未確定。 486~488kg前後から大きく外れた場合は、 数字だけではなく張り・腹回り・トモを確認します。

⑩ 血統的裏付け

父タワーオブロンドン、 母クラークスデール、 母父ヴィクトワールピサ。

5代内にはMachiavellian 4×4、 Mr. Prospectorのクロスなどがあります。

ただしこれらを買い材料にはしません。

父タワーオブロンドン自身の短距離能力、 母系のアコースティクス~ソニンク牝系という背景と、 本人が実際に1200~1600mで高いパフォーマンスを示していることが矛盾しない、 という補完材料に留めます。

⑪ 騎手

今回の実戦騎手は松山弘平騎手

前年のキーンランドC勝利時も松山騎手が騎乗しており、 札幌芝1200mにおけるこの馬の反応、 どこから動けばいいかを実戦で経験しています。

ここは佐々木大輔騎手の調教コメントとは完全に別の評価です。

⑫ 厩舎

橋口慎介厩舎。 前年の同レース勝利時の調整過程を把握している厩舎です。

今年は1週前の調教コースなどに変更がありますが、 調教騎乗者の感触と最終追い切りが同じ方向を示しており、 現時点で変更を重大なマイナスとは判断しません。

⑬ 展開

本線、ハイペース、スロー寄りの3パターンすべてに対応しやすい点を高く評価します。

⑭ 馬場・バイアス

良馬場本線なら前年実績から大きな問題はありません。

多少時計が掛かる洋芝も本人が克服済み。

Bコース初週で内~中が使用可能なら3番枠も生かせます。

⑮ 明確な減点材料

休み明け。

前年57kgから58kg。

3番枠で前が壁になる可能性。

⑯ 減点を覆す根拠

58kgでは今年の高松宮記念4着、安田記念5着があります。

休み明けでも中間の本数と負荷は確保。

内枠についても前を取れる脚があり、 完全な追込馬ではありません。

⑰ 好走パターン

4~7番手前後。

内~中でロスを抑え、 3~4角で前との差を縮め、 直線入口までに進路を確保する形。

⑱ 凡走パターン

内で完全に包まれ、 仕掛けが遅れるケース。

または休み明けでテンションが上がり、 前半から力んでラスト1Fの失速幅が増えるケースです。

⑲ 判定保留事項

当日馬体重。

クッション値。

土曜~日曜の内外バイアス。

パドック。

⑳ 当日確認事項

馬体の張り、 腹回り、 トモ、 発汗、 前進気勢が「活気」の範囲か、 「力み」まで進んでいないかを確認します。

○4番エーティーマクフィ

① 残す根拠

2025年京阪杯1着、 2026年函館SS2着。

現在の1200m重賞水準で能力を発揮できており、 今回は57kg。

4番枠から距離ロスを抑えられる可能性も評価します。

② 本人実績

函館SSでは58kgで2着。

京阪杯では57kgで1着。

7歳という年齢一般論より、 現在の本人パフォーマンスを優先します。

③ ラップ適性

1200mで中団から長く脚を維持できるタイプ。

トップスピード一発というより、 最後まで速度を落とし過ぎない形が札幌に合います。

④ コース適性

札幌より函館で直接的な洋芝実績があります。

コース完全一致ではありませんが、 北海道洋芝1200mの重賞2着を類似条件実績として強く扱います。

⑤ 距離適性

現在は1200mが最も能力を発揮しやすい条件と判断します。

⑥ 脚質・位置

無理に位置を取りに行くより、 出たなりで脚をためた方が本人には合います。

4番枠だからといって前を取りに行き過ぎると、 本人の過去コメントと矛盾します。

⑦ 中間追い切り

北海道滞在で調整。

休み明けでも本数を積み、 最終へ向けて状態を整えています。

⑧ 最終追い切り

函館芝単走5F63秒6-48秒4-36秒1-11秒5。

オーバーワークを避けながら反応を確認する内容。

速さそのものではなく、 現在の本人に合った調整強度との整合を重視します。

⑨ 馬体

函館SS2着474kg、 高松宮記念476kg。

この近辺を一つの参考レンジとします。

大幅減なら暑さとの複合減点を引き上げます。

⑩ 血統的裏付け

父マクフィ、 母テンシンランマン、 母父ハーツクライ。

母テンシンランマン自身は中央2勝。 5代内に明確なクロスを持たない血統構成です。

ただし血統一般論より、 本人の函館SS2着と京阪杯勝ちを優先します。

⑪ 騎手

富田暁騎手が継続騎乗。

この馬について、 位置を取りに行き過ぎると甘くなるタイプであることを実戦で把握している点は重要です。

⑫ 厩舎

武英智厩舎。

過去にあったトモや身体面について、 状態変化を把握しながら使われてきています。

⑬ 展開

本線~ハイペースが合います。

スローで前が完全に残る形では展開依存度が上がります。

⑭ 馬場・バイアス

差しが全く届かないBコース初週なら減点。

一方で稍重程度までなら函館での実績があり、 馬場悪化そのものを大きなマイナスとはしません。

⑮ 明確な減点材料

本人について過去に指摘されている暑さが最大の減点です。

今回も高温予報のため無視できません。

⑯ 減点を覆す根拠

北海道滞在で輸送負荷を抑えられていること。

現在の調教内容に大きな異変がないこと。

15時45分発走で真昼のピーク時間から若干外れること。

ただし暑さの弱点を完全に消せる根拠ではないため、 ◎にはしません。

⑰ 好走パターン

中団内~中目で脚をため、 3~4角で徐々に進出。

直線入口で前が開き、 最後まで脚を維持する形。

⑱ 凡走パターン

暑さで消耗。

または内で包まれ、 直線で進路変更を繰り返す形。

⑲ 判定保留事項

当日の気温。

発汗量。

馬体重。

差しが届く実測馬場か。

⑳ 当日確認事項

過度な発汗、 歩様の硬さ、 活気不足がないかを最優先します。

▲13番ロジケープ

① 残す根拠

今回と同じ札幌芝1200mを55kgで勝利。

さらに近走で折り合いが改善し、 控える競馬でも結果を出しています。

② 本人実績

福島1200m1勝クラス、 東京1400m2勝クラス、 札幌1200m3勝クラスを3連勝。

単なる連勝数ではなく、 異なるコース・距離・位置取りで勝っている点を評価します。

③ ラップ適性

TVh賞では7番手から上がり33秒3。

前半に無理をせず、 後半まで脚を残す形で札幌1200mを勝っています。

④ コース適性

同コース勝ちがあるため、 札幌適性は推測ではありません。

⑤ 距離適性

1200~1400mで連勝中。

距離に関する重大な矛盾はありません。

⑥ 脚質・位置

以前の先行一本から、 現在は中団で折り合えるようになっています。

今回13番枠から無理に前へ行く必要がない点は重要です。

⑦ 中間追い切り

北海道滞在中も調整を継続。

陣営から連戦の疲れを強く懸念するコメントは確認されていません。

⑧ 最終追い切り

函館W5F68秒5-53秒1-38秒9-12秒3。

丹内祐次騎手が騎乗し、 折り合いと動きを確認。

数字より、 本人の過去課題だった折り合いが調教でも悪化していないことを評価します。

⑨ 馬体

前走498kg。

3歳馬で成長期のため、 過去レンジを絶対視しません。

馬体増でもトモや胸前の成長なら問題ありません。

⑩ 血統的裏付け

父ロジユニヴァース、 母ロジアイリッシュ、 母父ハーツクライ。

5代内にはサンデーサイレンス3×3、 Danzig 5×5があります。

母ロジアイリッシュ自身は中央2勝。 ロジケープは現時点で母の初期産駒で、 兄弟実績による強い補強材料はありません。

したがってクロスや父の名前ではなく、 本人が札幌1200mで結果を出している事実を優先します。

⑪ 騎手

丹内祐次騎手が継続騎乗。

近走の折り合い改善後の競馬を最も理解している騎手です。

⑫ 厩舎

尾形和幸厩舎。

北海道滞在を継続し、 輸送による直前の大きな環境変化がない点は状態維持にはプラスです。

⑬ 展開

本線~ハイペースで最も走りやすいと判断します。

スローで前残りになると、 外枠から距離を詰める際に余計な脚を使います。

⑭ 馬場・バイアス

外差しが普通に届くなら13番は大きな問題ではありません。

Bコース初週で極端に内前優勢なら減点を引き上げます。

⑮ 明確な減点材料

最大の未知は古馬重賞初挑戦

これまでの勝ち上がりと、 GⅠ級を含む今回メンバー相手の能力比較にはまだ証明不足があります。

さらに13番枠から外を回す距離ロスもあります。

⑯ 減点を覆す根拠

55kg。

同コース・同斤量での勝利。

近走で折り合い改善を実戦証明。

これらから、 「古馬重賞だから能力不足」と断定する根拠も不足しています。

⑰ 好走パターン

7~9番手前後で折り合い、 外へ振られ過ぎず3~4角へ。

直線で前走と同じように長く脚を使う形。

⑱ 凡走パターン

13番枠から終始外を回り、 初重賞の速い流れで最後に脚が鈍るケース。

⑲ 判定保留事項

古馬重賞での絶対能力。

当日の外差し可否。

3歳夏の馬体成長。

⑳ 当日確認事項

馬体が細化していないか。

テンションが高く、 以前の折り合い不安が戻っていないかを確認します。

☆1番ナムラクララ

① 残す根拠

直近UHB賞を今回と同じ札幌芝1200m・55kgで勝利。

前年キーンランドC4着もあり、 今回条件への本人適性は極めて高い馬です。

② 本人実績

青函S2着、 UHB賞1着。

北海道芝1200mで連続して能力を発揮しています。

③ ラップ適性

近2走は後方寄りから脚を使い、 最後まで伸びています。

洋芝でラストまで脚を維持できる点を評価します。

④ コース適性

札幌芝1200m直近勝利。 前年同レース4着。

推測する必要はありません。

⑤ 距離適性

近走内容から、 1400mより1200mの方が能力を発揮しやすい可能性があります。

⑥ 脚質・位置

最大の問題は1番枠そのものではありません。

1番枠から中団後方まで下げた場合、 どこで進路を作るかです。

⑦ 中間追い切り

中1週のため強い負荷を重ねず、 回復を優先した調整です。

⑧ 最終追い切り

札幌芝5F66秒9-50秒3-35秒8-11秒7。 併せ馬に先着。

中1週馬として動きに大きな異常は確認できません。

⑨ 馬体

青函S472kg、 UHB賞478kg。

中1週なので数字だけでなく、 腹回り、トモ、張りが重要です。

⑩ 血統的裏付け

父アドマイヤマーズ、 母サンクイーンⅡ、 母父Storm Cat。

5代血統にはStorm Bird、 Halo、 Northern Dancer、 Mr. Prospectorなど複数のクロスがあります。

また同じサンクイーンⅡの牝系からはナムラクレアも出ています。

ただし、 「短距離実績馬の近親だから買い」とはしません。

ナムラクララ自身がすでに札幌・函館1200mで結果を出しているため、 血統は本人実績を補強する材料に留めます。

⑪ 騎手

浜中俊騎手が継続騎乗。

青函S2着、UHB賞1着と、 現在の差す形を本人と一緒に作っています。

⑫ 厩舎

長谷川浩大厩舎。

中1週のため、 攻めを強めるより疲労を残さない調整を優先しています。

⑬ 展開

ハイペースなら最も評価が上がります。

スローになれば4頭の中で最も苦しくなる可能性があります。

⑭ 馬場・バイアス

差しが届く馬場なら高評価。

Bコース初週で前が止まらないなら、 1番枠で後ろへ下がること自体が大きなリスクになります。

⑮ 明確な減点材料

中1週。

前走後に多少の疲れがあったとされる点。

1番枠から差す際の進路。

この3つを複合的に見ます。

⑯ 減点を覆す根拠

最終追い切りで明確な状態悪化は見られないこと。

北海道滞在で長距離輸送がないこと。

本人が前年同レースでも4着していること。

⑰ 好走パターン

内で距離を稼ぎながら脚をため、 3~4角から前との差を詰め、 直線入口までに外または前の進路を確保する形。

⑱ 凡走パターン

中1週の反動で反応が鈍る。

または内で包まれたまま、 直線半ばまで追い出せないケースです。

⑲ 判定保留事項

疲労の残存度。

馬体重。

土曜・当日の内差し可否。

⑳ 当日確認事項

馬体減。

腹の巻き上がり。

トモの張り。

歩様の硬さ。

発汗。

最後に候補外とした馬

15番エイシンディード

能力不足だけで外したわけではありません。

函館2歳S勝ちがあり、 洋芝1200m実績があります。

1週前、最終追い切りも大きく崩れていません。

しかし前走葵Sで伸び切れなかった要因について、 川又賢治騎手は暑さの影響を疑う趣旨のコメントをしています。

今回も高温予報。

さらに15番枠、 前へ位置を取りたい脚質、 古馬重賞初対戦が重なります。

暑さ+外枠+位置取り負荷+古馬初対戦 という同方向の複合減点を重大まで引き上げ、 最終4頭から外しました。

ただし当日が予想より涼しく、 外差しが明確に届く馬場なら再評価可能です。

8番ウインカーネリアン

絶対能力は高く、 昨年スプリンターズS1着、 今年高松宮記念3着。

しかし今回の選考は能力ランキングではありません。

9歳、 59kg、 5か月近い間隔、 前年同レースを57kgで5着。

一つずつなら即消しではありませんが、 同方向へ重なるため複合減点を重大としました。

10番ダノンマッキンリー

前走UHB賞は60kgで4着。 今回は57kgとなり条件は改善します。

ただしゲート、 後方位置、 札幌の短い直線という能力発揮阻害要因が残っています。

Bコース初週で前が止まりにくければ、 能力があっても使い切れない可能性があります。

最終結論

◎ 3番 パンジャタワー
○ 4番 エーティーマクフィ
▲ 13番 ロジケープ
☆ 1番 ナムラクララ

16頭をゼロベースから再減点した結果、 現時点では4頭を残します。

◎3番パンジャタワーは、 前年同レース勝利、 今年のGⅠでの能力維持、 位置取りの自由度、 調教の縦比較、 3番枠、 想定馬場を統合しても、 能力発揮を阻害する重大な穴が最も少ないと判断しました。

なお調教評価については、 佐々木大輔騎手は1週前追い切りで前年との感触を比較した騎乗者松山弘平騎手は今回の実戦騎手 として明確に分けています。

○4番エーティーマクフィは、 暑さという本人固有の弱点を残します。

しかし函館SS2着、 京阪杯勝ち、 57kg、 4番枠、 現在の調整状態から、 現時点では重大減点まで引き上げません。

▲13番ロジケープは、 古馬重賞初挑戦が最大の未知。

それでも同じ札幌1200mを55kgで勝ち、 折り合い改善を実戦で証明しているため残します。

☆1番ナムラクララは、 コース適性だけなら上位評価できます。

しかし中1週疲労と最内差しの進路という、 今回だけの能力発揮阻害要因を重く見て4番手としました。

今回の結論で最も重要な点

パンジャタワーを 「GⅠ馬だから」 「前年勝ちだから」 だけで◎にしているわけではありません。

前年勝利という本人実績を起点に、 今年の能力維持、 ラップ、 位置取り、 調教縦比較、 馬場、 枠、 騎手、 展開まで確認しても、 重大な矛盾が最も少ないため残しています。

逆にウインカーネリアンのように絶対能力が高くても、 今回だけの複合減点が大きい馬は候補外とします。

当日まで判定保留

まだ存在しない情報は、 絶対に「問題なし」とは処理しません。

以下はすべて判定保留です。

① 土曜日のBコース実測バイアス
② 土曜日の実際の降雨量
③ 日曜日朝の馬場状態
④ クッション値
⑤ 芝の含水状態
⑥ 内外の伸び差
⑦ 日曜序盤の芝時計
⑧ 前後の脚質バイアス
⑨ 馬体重
⑩ 馬体の張り
⑪ パドック
⑫ 歩様
⑬ 発汗
⑭ テンション

◎パンジャタワーを当日下げる条件

大幅馬体減、 過度な発汗、 テンション過多、 内が明確に伸びない実測馬場。

○エーティーマクフィを当日下げる条件

高温下で発汗が強い、 活気不足、 差しが全く届かない前残り馬場。

▲ロジケープを当日下げる条件

極端な内前優勢、 馬体細化、 折り合い不安の再発。

☆ナムラクララを当日下げる条件

馬体減、 腹の巻き上がり、 トモの張り不足、 歩様の硬さ、 内差しが機能していない馬場。

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