カメラ初心者が失敗しやすい実例7選とその解決方法について

1.携帯のカメラと変わらないor携帯の方がよく撮れる

カメラの醍醐味といえば「ボケ感」だと思いますが、ただカメラで撮るだけではボケ感は出せません。

そのため携帯のカメラで撮った方がきれいだし簡単。

という理由でカメラをやめてしまう方も多いのが現実です。

ちなみに筆者は始め初心者モデルのcanon kiss Mのレンズキットを購入しましたが、全くボケ感を作ることができずに「カメラより携帯のカメラの方がきれいに撮れるじゃん」とせっかく購入したカメラをほぼ使っていませんでした。

でもそれはコツを知らなかっただけ。

エントリーモデルの初心者カメラでもすてきなボケ感は作れます。

●ボケ感を作るコツ

ボケ感を作るコツは「被写体に寄ること」

被写体とは撮りたい人やモノ、動物のことで撮りたい被写体を決めたらまず喋る距離くらいに寄ってみてください。

その距離でシャッターの半押しすることでピントを合わせることができます。(タッチでピントも合わせられる機種もあります)

前にピントを合わせるか、後ろに合わせるか自分の意図したボケも作ることが出来ます。

そして一番大事なのがF値!もしボケさせたいなら一番小さな値にしてください。

(F値の説明)

F値小さい(1.4)→ボケやすい、写真が明るくなる

F値大きい(22)→ボケにくい、写真が暗くなる

(撮影例)

F値1.4~2.8 花や寝ている子供を撮るときにおすすめ。ふわっと柔らかい印象になります

F値2.8~7  スナップ写真など日常を撮るときにおすすめ

F値8~11  夜景などシャープに見せたい時におすすめ

2.こどもの動きが速すぎてブレてしまう

こどもって全然ジッとしていないのでカメラを買ってもブレてしまい、良い写真が撮れないことって多いですよね。

運動会など「せっかく1位取ったのにブレブレ」なんてことになったら楽しいイベントも悲しくなってしまいますよね。

●ブレないようにするコツ

ブレないようにするにはシャッタースピードが大事になります。

シャッタースピードを上げることで早く動くものにもピントが合いやすくなります。

運動会などの動く被写体を撮りたい時は1/250~1000を目安にするとブレにくい写真が撮れます。

ただやみくもにシャッタースピードを上げても写真自体が暗くなってしまいますので、1/1000を目安にシャッタースピードを上げてみてください。

そこまで動く被写体でないときは初心者用モデルの場合は1/125くらいで十分です。

100を切ると手ぶれが起きやすくなってしまい、せっかくシャッタースピードを合わせてもいい写真にならなかった、ということが多々あったからです。

100より小さくするときは夜景などの暗い時に三脚を使うのがおすすめです。

(シャッタースピードの説明)

シャッタースピードが遅い→水の流れなどを止めたように撮影できる。ブレやすい

シャッタースピードが速い→走ったり動きが早い被写体を撮影できる

(撮影例)

シャッタースピード2秒~3秒 夜景などにおすすめ

シャッタースピード1/2~1秒 滝や電車などにおすすめ

シャッタースピード1/125~  モノ撮りにおすすめ

シャッタースピード1/250   日常を撮るときにおすすめ

シャッタースピード1/1000~ 走ったり動く被写体におすすめ

3.写真が真っ白になる

写真が真っ白になる原因はカメラが自動で被写体の明るさを測光し、被写体より明るい部分が真っ白になってしまうからです。

外で子供を撮ろうとしたときに全体的に真っ白になってしまうことがあります。

●真っ白にならないコツ

コツはカメラの露出補正をマイナスにすることです。

それでも白ければシャッター速度を速くすると暗くなります。

露出補正は-3~+3まであり(中級機以上はもっと細かいです)、プラスにすればするほど明るくなっていきます。

写真が白い場合はマイナスにすることで調節できますよ。

またはシャッター速度を速くすると暗くなりますのでそちらでも調節可能です。

シャッター速度を設定してもまだ白い場合は、F値を大きくするとシャープな写りになりますが、白さを軽減してくれます。

4.写真が真っ黒になる

これも(3)と同じでカメラのセンサーの限界を超えてしまうと真っ黒になってしまいます。

逆光などは明暗さが特に大きいので真っ黒や真っ白になりやすいです。

●真っ黒にならないコツ

先ほどと同じように今度は露出補正をプラスに動かし明るくし、ストロボなどの光を利用することで真っ黒になることを防ぐことができます。

また先ほどの白っぽくなるときと反対で、シャッター速度を遅くすることで光を多く取り入れることが出来ます。

なんだか暗いな、というときはシャッター速度を遅くしてみてください。目安は1/125くらいです。

それでも暗い時はF値を小さくすると写真が明るくなります。

5.画質が悪い(ザラザラしている)

なんだか画質がザラザラしている。

なんてとき原因は2つあります。

1つ目は高感度ノイズと言い、カメラのISO感度という設定を高くしすぎていること。

もう一つは長時間ノイズと言い、シャッタースピードが長くなると発生するノイズです。

気温が高くても長時間ノイズになりやすいので夏の夜空を撮るときには注意が必要です。

●ノイズにならないコツ

【高感度ノイズ】

  • ISO感度を上げすぎない

ISO感度を上げると明るくなりますがザラザラのノイズが入りやすいというデメリットがあります。

ISO感度を上げる前に露出補正やシャッタースピードなどで明るさを調節し、それでも暗いならISO感度をあげることをお勧めします。

  • センサーの大きなカメラを使う

センサーが大きいカメラはその分値段も上がりますが、ノイズが入りずらくきれいな写真を撮ることができます。

  • アプリでノイズを低減させる

写真を撮った後に明るさや彩度などを変更できるアプリや、ノイズ除去ソフトなどがあります。

そちらを使うことでノイズ感はなくなります。

【長時間ノイズ】

  1. シャッタースピードを長くしすぎない

ホタルなどを撮るとどうしても光が欲しいのでシャッタースピードを長くしがちですが、長くする分ノイズは入りますので調節しながら撮ってみてください。

  • 熱がこもらないようにする。この2つを意識するだけで長時間ノイズは防ぐことができます。

またカメラの設定に長時間ノイズ低減というボタンがあるので(カメラによって名称は変わる)オンにすることもおすすめです。

【メーカー別の呼び方】

Cannon→長秒時露光のノイズ低減

Nikon→長秒時ノイズ軽減

Sony→長秒時NR(ノイズリダクション)

フジフィルム→長秒時ノイズ低減

Olympus→長秒時ノイズ低減

Pentax→長秒時NR(ノイズリダクション)

Panasonic→長秒ノイズ除去

6.写真が青っぽく(赤っぽく)なってしまう

写真を撮ると被写体の顔が青っぽくなったり赤っぽくなったりして違和感のある写真が撮れてしまうときがあります。

それはカメラの中のホワイトバランスという設定が原因かもしれません。

もちろん青や赤いことが悪いわけではなく、雰囲気の出る写真にすることもあります。

ですが意図した色ではないとき、ホワイトバランスを変える。

ということを覚えていただきたいです。

●青や赤にならないコツ

先ほども記載した通り、原因はホワイトバランスの設定です。

ホワイトバランスとは撮影の中で光の色の影響を補正してくれる機能。

本来の白の色を白く写してくれる働きがあります。

普段はオートホワイトバランスのままがおすすめです。

(オートホワイトバランスとはカメラが常に周りの光の色を感知し、常に白に補正してくれる機能)

何も設定を変えていなければオートモードになっているはずです。

基本的には白く写してくれますが、日陰と日向では光の色が違うためカメラが調節して赤くしたり青くしたりしてくれます。

そのときにホワイトバランスを調節してください。

設定は簡単です。

青っぽいなと感じたらケルビン値の高い日陰や曇りを選び、逆に赤っぽいなと感じたらケルビン値の低い白熱電球を選ぶと色補正ができます。

ケルビン値目安(cannon)

日陰 7000k

くもり 6000k

太陽光 5200k

白色蛍光灯 4000k

白熱電球 3200k

太陽光が一番自然な白色になりそこから離れていくにつれて赤になったり青になったり色が変化します。

7.なにが主役かわからない。構図が意識できてない

色味もボケも出来たけどなぜか普通の写真になってしまう。

そんな時は素敵な写真に見える構図ではないのかもしれません。

構図を意識するということは何をどう撮りたいかを考え、見る人になにを写したいかをぼんやりと考えます。

被写体を決めるとそれに寄って撮るのか、定位置から見上げて撮るかなど様々な撮り方が出てくると思います。

その中でも初心者におすすめしたい構図を7選ご紹介します。

①三分割構図

三分割構図は写真を縦と横に三分割する構図です。

その三分割した線が交わるところを分割点と呼び、被写体をどこかの分割線上に配置するとバランスの良い写真になります。

②日の丸構図

日の丸構図はその名の通り、日の丸のように写真の中央に被写体を配置する構図。

有名な日の丸構図は結婚式のブーケを持った写真などがありますよね。

ただ真ん中に配置するだけでなく、余白が大事な構図になります。

被写体を引き立てるときによく使う構図ですので、周りがごちゃごちゃしていると、もったいない写真になりがちです。

周りをボケさせるか被写体にぐいっと寄って撮りましょう。

③C字構図

料理などを撮るときによく使われる構図です。

画面にCのようなカーブを作るイメージで撮ります。

料理のお皿やコーヒーカップなどの一部を切り取る形にするときれいなC字構図ができます。

比較的カメラ初心者でも簡単にできる構図ですので、ぜひカフェに行ったときなどは使ってみてください。

④対角線構図

メインの被写体とサブの被写体を決め、対角線上に配置する構図。

細長いお皿などを対角線上に置くとバランスの良い写真になり、奥と手前の被写体のメインとサブが決めやすく、比較的扱いやすい構図です。

⑤放射線構図

1点から伸びる放射線で構成するときの構図。

空間の奥行などを強調できます。

街並みや電車など奥行きのあるスポットでの撮影におすすめの構図です。

スナップ写真を好まれる方はぜひこの構図を使っていただきたいです。

⑥S字型構図

S字のようなカーブをいれることで奥行きのある写真になる構図。

直線よりも柔らかい印象になり空間に流れができるのでより親しみやすい写真になります。

川の湾曲や料理のお皿を2枚並べてみるなど自然なS字や自分で作るS字など様々でいろいろな撮影で使用できる構図です。

曲線は何個あっても大丈夫で2個以上あればS字型構図となります。

⑦二分割構図

上下左右均等に二つにする構図。

地平線や水平線などを撮影するときにダイナミックに撮影できる構図。

●注意!初心者カメラマンがやりがちなNG構図

  • 首切り構図

2分割構図の時に多い構図ですが、地平線や水平線の境目に首の位置があることを首切り構図と言います。首切りにならないように背景には気を付けて撮影してください。

  • 串刺し構図

大木や柱などがちょうど頭の上に着て串刺しになっているように見える構図。頭の上から木や枝が生えているように見える構図も注意。

  • 目刺し構図

目の位置に横切るものが来てしまい、目に刺さっているように見える構図です。 目から何かが飛び出して見える構図も目刺し構図になります。

まとめ

初心者が失敗しやすい7選ご紹介させていただきました。

うまく使えず倉庫の中に眠ったカメラはありませんか?

ぜひこの7つの失敗を生かしながら楽しいカメラライフを過ごして頂けるとうれしいです。

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