【第21回キーンランドカップGⅢ】登録馬全頭の中間追い切り診断&騎手・厩舎コメントまで検証

【第21回キーンランドカップGⅢ】登録馬全頭の中間追い切り診断&騎手・厩舎コメントまで検証
2026年8月23日に札幌競馬場芝1200mで行われる第21回キーンランドカップGⅢ。 今回は登録18頭について、中間追い切り・1週前追い切りを、 単純な時計の速い・遅いではなく、 各馬自身の過去好走時・凡走時との縦比較を軸に診断します。
さらに今回は、 「中間追い切り評価」と「今回のレースにおける総合評価」を明確に分けます。
例えば中間追い切りがA評価でも、 今回の斤量、年齢、ローテーション、札幌芝1200m実績、 過去に騎手・厩舎が指摘した弱点まで重ねれば、 最終的な総合順位が下がるケースがあります。
逆に中1週で強い時計を必要としない馬は、 追い切り時計だけなら目立たなくても、 直近の好走状態を維持できていれば総合評価では上位に置けます。
今回の調整過程そのものを、 過去好走時・凡走時と比較して評価します。
総合評価
中間追い切りに加えて、 札幌芝1200m適性、斤量、年齢、ローテーション、 直近能力、過去コメントから分かる弱点、 その弱点が今回再発する可能性まで重ねて順位を決めます。
したがって、 中間追い切り順位と最終的な厳選順位は一致させません。
競馬・ギャンブルに関する注意事項
今回の診断は「今回→過去→変更点」の順に見る
競走馬によって結果につながる調教パターンは違います。 坂路で強く追った方が良い馬もいれば、 ウッドで長く負荷を掛ける馬、 芝で実戦的なスピードを確認した方が走る馬もいます。
したがって全馬を同じ時計基準で比較するのではなく、 その馬自身が好走した時に、どのような過程で本番へ向かったのか を最優先します。
②直近好走時の中間追い切り
③過去の重賞好走時
④凡走時との相違点
⑤今回だけ変更された使用コース・負荷・本数・併せ馬
⑥変更理由について仮説を立てる
⑦本人に同型の調整例があるか確認
⑧不足する場合は同厩舎の調整傾向まで確認
⑨騎手・厩舎コメントと調教内容が一致するか確認
⑩最終追い切りで仮説を再検証
◎パンジャタワー|中間追い切り評価 S
函館W
函館芝
芝刺激の前倒し
最も重要なのは64秒8ではなく「W→芝」
2026年の1週前追い切りは、 佐々木大輔騎手が騎乗して函館芝でアーレムアレスとの併せ馬。 4馬身追走から一杯に追われ、 5F64秒8-ラスト1F11秒6。 最後は約1馬身先着しています。
ただし、この時計だけを理由にS評価にはしません。
最大のポイントは、 前年キーンランドC勝利時に函館Wだった1週前の使用コースを、 今年は函館芝へ変更していることです。
| 比較項目 | 2025年キーンランドC | 2026年キーンランドC | 診断 |
|---|---|---|---|
| 1週前コース | 函館W | 函館芝 | 最大の変更点 |
| 5F | 68秒6 | 64秒8 | コース違いで単純比較不可 |
| 終い1F | 11秒8 | 11秒6 | 今年も高水準 |
| 脚色 | 一杯 | 一杯 | 負荷は共通 |
| 騎乗者 | 佐々木大輔 | 佐々木大輔 | 感触比較が可能 |
| 併せ馬 | 追走→先着 | 追走→先着 | 構成は近い |
| 最終追い切り | 札幌芝61秒5-11秒5 | これから | 仮説の最終確認点 |
2025年は「Wで負荷→芝で仕上げ」で勝った
一杯に追われ、併せ馬を追走して先着。
最終追い切りは札幌芝へ移し、 5F61秒5-48秒0-34秒1-11秒5。
つまり前年は、 「1週前Wで基礎負荷→当週芝で実戦スピード」 という明確な二段階調整でした。
その状態で実際にキーンランドCを勝っています。 したがって、これがパンジャタワーにとって一つの成功パターンです。
成功パターンを変えた今年を、なぜS評価するのか
前年に結果が出ている以上、 今年の「1週前から芝」は本来なら慎重に見るべき変更です。
しかし調べていくと、 「前年と全く別の調整を突然始めた」とは言い切れません。
2025年の北海道滞在中にもパンジャタワーは函館芝を使った調整を経験しています。 つまり函館芝そのものが未知の調教環境ではありません。
今年は1週前から芝を使っています。
しかし内容は軽い馬なりではなく、 一杯+4馬身追走+先着。
したがって、 「Wを使わなかったため負荷を落とした」というより、 必要な負荷を確保しながら、刺激の種類を早い段階から実戦的な芝スピードへ変更した 可能性を第一に考えます。
成長によって馬体・精神面・操縦性が向上していれば、 前年と同じ順番で基礎負荷を掛けなければ仕上がらないとは限りません。
むしろ前年に経験した芝でのスピード刺激を、 今年は1週前から主調教として使える段階へ進んだ可能性があります。
佐々木騎手の「前年より行きっぷりが良い」が重要
今年の評価で価値が高いのは、 前年の1週前にも騎乗した佐々木騎手が今年も跨っていることです。
使用コースが違うため完全な同条件比較ではありません。 それでも前年の本人の感触を知る騎手が、 前年より行きっぷりが良いという趣旨の評価をしている点は、 成長仮説と矛盾しません。
S評価だからこそ反対仮説も残す
今年は1週前から芝一杯。
さらに前進気勢も前年以上。
この組み合わせはプラスに転べば 「完成度が上がり仕上げを進化させた」ですが、 逆に転べば 「1週前の段階で気持ちも身体も出来過ぎている」 可能性があります。
したがって最終追い切りでさらに強い負荷を必要とするなら、 S評価の根拠を再検討します。
・1週前一杯の反動がない
・馬なり~余力残しでも自発的に進む
・前進気勢が力みに変わっていない
・折り合いがつく
・手前替えがスムーズ
・終いだけ自然に反応できる
・馬体の張りとトモの弾みを維持している
前年との違いを調べた結果、 その変更に合理的な説明を付けられるためS評価とします。
前年はWで負荷を掛けてから芝。
今年は1週前から芝。
それでも一杯・追走・先着によって負荷は確保され、 芝追いそのものも本人に経験があります。
さらに前年を知る騎手が前進気勢の良化を感じていることまで重ねれば、 現段階では 「成功パターンを壊した」より「成長に合わせて成功パターンを進化させた」 可能性を上に取ります。
○ロジケープ|中間追い切り評価 A
TVh賞1着
北海道継続
成功状態の維持
ロジケープは今回、劇的な上昇を求める馬ではありません。 比較対象として最も重要なのは、 直近の札幌芝1200m・TVh賞勝利時です。
前走で今回と同じ札幌1200mを55kgで勝利。 したがって今回の調整で最も大切なのは、 前走時の柔らかさ・折り合い・反応を壊さないことです。
折り合い改善はすでに実戦で証明
この馬の場合、 以前の課題だった折り合いについて、 「調教で改善した」という段階ではありません。
実際の札幌1200mで控えて折り合い、 追い出しを待ってから反応し、 勝利までつなげています。
したがって気性面については、 今回の5頭の中でも客観的な改善根拠が強い馬です。
前走より負荷を上げ過ぎない/ 前半で力まない/ 柔らかいフットワーク/ 終いだけ自然に加速/ 前走後の反動がない。
中間状態に大きな減点がなく、 札幌1200m+55kg+折り合い改善という実戦根拠があります。
Sにしない最大の理由は、 調教では証明できない「重賞初挑戦の相手強化」です。
▲ナムラクララ|中間追い切り評価 A
UHB賞1着
中1週
▲3番手
この馬に「強い追い切り」は必要条件ではない
UHB賞1着から中1週。 ナムラクララの場合、 今回さらに強く鍛えて上積みを作る必要はありません。
比較対象はわずか2週間前の勝利状態です。
したがって今回の目的は、 能力を上げることではなく、前走の能力を落とさず本番へ持っていくこと です。
見るべきなのは、 軽い内容でも自発的に動けるか、 脚さばきに硬さがないか、 馬体を維持できているか、 前走の反応を残しているかです。
それでも中1週を完全なプラスにはしない
実戦そのものが最も強い負荷です。 UHB賞で勝ち切った直後だけに、 目に見えない疲労が残っている可能性は消せません。
過去にもUHB賞から中1週でキーンランドCへ向かい、 体調面に大きな不安がないとされながら、 馬体回復を優先した調整で結果につながらなかった例があります。
だからこそナムラクララはA評価でも、 パンジャタワーのSほど状態への確信度を上げません。
それでも総合3番手へ上げる理由
・直近UHB賞1着
・札幌芝1200mで結果を出したばかり
・55kgで勝利
・前年キーンランドC4着
・今回条件へ直結する重大な未解消弱点が少ない
という実戦根拠があります。
したがって中間追い切りだけならAグループでも、 今回のレース条件まで加えると▲3番手まで上がります。
馬体減/脚さばきの硬さ/ 自発的な前進気勢/ 終いの反応/ テンション/ 前走後の疲労感。
調教で上積みを示したから▲ではありません。
前走の勝利状態を維持できれば、 すでに証明済みの札幌1200m適性と重賞実績をそのまま使える ことを評価します。
☆カルプスペルシュ|中間追い切り評価 A
3着
右モタれ
☆4番手
カルプスペルシュは、 中間状態だけならナムラクララと同じAグループです。
前年キーンランドC3着という成功実績があり、 今回の最大の確認点は、 前走で表面化した右モタれです。
今回の調教では左右差が小さくなり、 モタれる面を見せていないという評価が出ているため、 これは明確なプラス材料です。
一方、 レースの高速走行・他馬との位置関係・コーナーから直線への負荷で再発するタイプなら、 調教だけでは完全解消を証明できません。
なぜ中間Aでもナムラクララより総合順位を下げるのか
ナムラクララの主な不確定要素は「中1週の疲労」です。 これは最終追い切り、馬体、気配によってある程度確認できます。
一方カルプスペルシュの右モタれは、 最終追い切りで出なくても、本番の高負荷で再発する余地があります。
この「弱点の確認可能性」の差によって、 中間A同士でも総合順位はナムラクララを上に取ります。
状態面は高評価。 ただし前走で実際に発生した弱点を、 まだ実戦では再確認できていません。
△ルシード|中間追い切り評価 A-
UHB賞2着から中1週。 状態面だけなら大きく下げる必要はありません。
しかしナムラクララとは決定的に違う部分があります。
最終追い切りで抜群に動いたとしても、 それによって 「本番のゲートも改善した」 とは判断できません。
能力だけなら5番手以上へ上げる余地があります。 しかし今回の記事では、 客観的に解消されていない重大な弱点は残す というルールを優先します。
札幌適性・前走内容は高評価。 ただしゲート・駐立という調教外の不確定要素によって5番手です。
その他13頭|中間追い切り診断
ウインカーネリアン|A
9歳馬だけに若い馬との絶対時計比較ではなく、 本人の前年・近走の調整状態と比較します。
今年の中間については順調さを示す材料があり、 状態そのものは高く評価できます。
したがって中間追い切りはAグループです。
ただし総合評価では9歳・59kgという条件を別途加えます。 これは調教が悪いという意味ではありません。
エーティーマクフィ|A
函館Wで5F69秒4-12秒6。 絶対時計だけなら突出しません。
しかし一度使ったことで上向いているという騎手の感触と、 北海道での調整環境を重ねれば中間状態はA評価が妥当です。
一方、この馬は暑さとの関係を無視できません。 したがって総合順位では当日の気温・発汗・馬体まで確認する必要があります。
エイシンディード|A-
1週前は集中してハミを取り、 必要な負荷を確保。 最終追い切りでもう一段反応が上がればAへ引き上げます。
サウンドモリアーナ|B+
大幅な下降材料はありません。 ただし過去好走時を明確に上回る中間変化まで確認できないため、 現時点ではB+です。
ジョーメッドヴィン|B
中1週。 強い時計より回復を優先。 軽い調整でも自発的に動けるかを確認します。
ゾンニッヒ|B-
8歳休み明け。 単発の時計より乗り込み量・息遣い・馬体の張りを重視します。
ダノンマッキンリー|B+
元々、当週軽めでも能力を出せるタイプ。 時計不足を機械的に減点しません。
それより折り合い・ゲート・テンションの関係を重視します。
ティニア|B+
北海道・洋芝・夏場という条件と陣営評価の整合性は高め。 本人の好走時と同じような活気を維持できているかを確認します。
イツモニコニコ|B
大幅下降材料はありませんが、 過去好走時を上回ったと判断できる中間根拠も現段階では限定的です。
マイネルジェロディ|B
8歳馬だけに時計更新ではなく、 乗り込み量と身体の柔らかさを優先します。
リラエンブレム|B
好走時と現在で調教構成に違いがあり、 今回は1200mへの大幅距離短縮も加わります。
スプリント仕様への意図的変更なのか、 従来の調整を行えない結果なのかを最終まで見極めます。
レッドアヴァンティ|B-
必要な負荷は確保。 ただし過去の良かった時と比較して、 追ってもう一段反応できるかを確認したい段階です。
ロードフォアエース|B+
必要な負荷を確保し、 過去好走時の調整構成から大きく外れてはいません。
大型馬だけに時計より、 手応え・反応・馬体の重さを最終確認します。
中間追い切り全頭評価
ここではあえて「1位、2位、3位……」とA評価馬を無理に細分化しません。 同じAでもローテーションと調教目的が異なるためです。
| 評価 | 馬名 | 中間の核心 | 過去との比較 | 最終確認 |
|---|---|---|---|---|
| S | パンジャタワー | 1週前W→芝 | 成功パターンを進化させた可能性 | 反動・力み |
| A | ロジケープ | 成功状態維持 | TVh賞勝利時を基準 | 柔らかさ・折り合い |
| A | ナムラクララ | 中1週の状態維持 | UHB賞勝利時を基準 | 疲労・馬体 |
| A | カルプスペルシュ | 右モタれ改善 | 前年3着+前走課題との比較 | 左右差 |
| A | ウインカーネリアン | 高齢でも順調 | 本人の近年状態と比較 | 反動・テンション |
| A | エーティーマクフィ | 一度使って上向き | 北海道好走時との比較 | 暑さ・発汗 |
| A- | ルシード | 前走状態維持 | UHB賞2着時との比較 | 疲労+ゲート |
| A- | エイシンディード | ひと追い後の上昇待ち | 反応の変化 | 最終の反応 |
| B+ | サウンドモリアーナ | 下降なし | 上昇根拠待ち | 終い |
| B+ | ティニア | 夏・北海道 | 条件との整合 | 活気 |
| B+ | ダノンマッキンリー | 軽め許容型 | 本人の調整パターン | 折り合い |
| B+ | ロードフォアエース | 必要負荷確保 | 好走時から大幅逸脱なし | 反応 |
| B | ジョーメッドヴィン | 回復優先 | 中1週 | 疲労 |
| B | イツモニコニコ | 下降なし | 上昇根拠待ち | 最終 |
| B | マイネルジェロディ | 状態維持 | 高齢馬として比較 | 硬さ |
| B | リラエンブレム | 調教構成変更 | 好走時との差 | 変更の成否 |
| B- | ゾンニッヒ | 休み明け | 乗り込み量 | 息 |
| B- | レッドアヴァンティ | 負荷確保 | 好調時との反応差 | 追っての伸び |
なぜ中間Aのウインカーネリアン、エーティーマクフィよりナムラクララを総合上位にするのか
中間Aは、 「今回の調整状態を高く評価できる」という意味です。
しかし本番では、 その状態で今回の条件をどれだけ高い確率で走れるかを考える必要があります。
ウインカーネリアン
中間状態そのものはA。 ここを年齢だけでBへ落とす必要はありません。
ただし本番では9歳+59kg。 これは中間追い切りとは別の負荷です。
したがって 「状態A」と「総合上位5頭入り」は別問題 として扱います。
エーティーマクフィ
一度使って上向いている中間状態はA評価。
しかし過去から暑さとの関係を確認する必要があり、 北海道で弱点が軽減される可能性がある一方、 当日の気象・発汗まで含めると現時点では総合5頭へ固定しません。
ナムラクララ
中間だけなら同じAグループです。
しかし本番条件まで加えると、 直近札幌1200m勝利+55kg+前年キーンランドC4着 という非常に直接的な根拠があります。
最大の不確定要素も「中1週の疲労」であり、 最終追い切り・馬体・気配によって一定範囲まで確認可能です。
騎手・厩舎コメントから再発リスクを分離する
| 馬名 | 主な不確定要素 | 追い切りで確認可能か | 総合評価への影響 |
|---|---|---|---|
| パンジャタワー | 1週前芝への変更・仕上がり過ぎ | 最終でかなり確認可能 | 現状小 |
| ロジケープ | 重賞相手強化 | 困難 | 中 |
| ナムラクララ | 中1週疲労 | ある程度可能 | 中 |
| カルプスペルシュ | 右モタれ再発 | 部分的 | 中 |
| ルシード | ゲート・駐立 | 困難 | 大 |
| ウインカーネリアン | 9歳・59kg | 調教とは別問題 | 中~大 |
| エーティーマクフィ | 暑さ | 間接的 | 当日条件次第 |
| ダノンマッキンリー | 折り合い・ゲート | 限定的 | 大 |
| リラエンブレム | 折り合い・精神面・1200m | 限定的 | 大 |
現時点の総合結論
ここまでの中間追い切り、本人の過去好走時との比較、 今回変更された調整内容、 騎手・厩舎コメント、 そして追い切りでは解消を証明できない弱点まで重ねると、 現時点の厳選5頭は以下の順番とします。
今回の中間診断で唯一のS評価。
前年キーンランドC勝利時の 「1週前函館W→最終札幌芝」から、 今年は「1週前函館芝」へ変更。
一見すると成功パターンから外れますが、 芝追い自体は本人に経験があり、 今年は一杯+追走+先着で必要負荷も確保。
前年を知る佐々木騎手の感触、 4歳になった完成度まで重ねると、 現時点では 成功パターンを崩したのではなく、 成長に合わせて芝刺激を前倒しした可能性 を高く取ります。
最終で余力を残せればS維持。 中間・総合とも現時点1位です。
○ ロジケープ 中間A
直近の札幌芝1200m勝利状態を維持する調整。
折り合い改善についても、 調教コメントだけではなく実戦で結果まで出しています。
55kg、札幌1200m勝利という今回への直接的な根拠も強い。
最大の未知は 重賞初挑戦による相手強化。
状態面の減点が少ないため総合2番手。
▲ ナムラクララ 中間A
UHB賞1着から中1週なので、 強い追い切りを要求する馬ではありません。
中間Aグループの中でも、 直近札幌1200m勝利、 55kg、 前年キーンランドC4着という 今回へ直接つながる実戦根拠が強い馬です。
唯一大きく残るのは中1週の疲労。
そこを最終で確認できれば、 中間追い切り順位以上に総合評価を上げられます。
総合3番手。
☆ カルプスペルシュ 中間A
前年キーンランドC3着。
さらに前走で問題となった右モタれについて、 今回の中間では改善方向の材料があります。
中間状態だけならナムラクララと同じAグループ。
ただし、 調教でモタれなかったことと、 重賞の実戦負荷でも再発しないことは同義ではありません。
この差で総合4番手。
△ ルシード 中間A-
UHB賞2着の能力と札幌適性は高評価。
しかしゲート・駐立問題が最新実戦でも発生しています。
これは最終追い切りが良くても、 直接的な解消根拠にはなりません。
5頭の中で最も「調教では消せない弱点」が明確なため総合5番手。
S=パンジャタワー
A=ロジケープ、ナムラクララ、カルプスペルシュ、 ウインカーネリアン、エーティーマクフィ
A-=ルシード、エイシンディード
この段階ではA評価馬を無理に2位~6位へ並べません。
調整目的、ローテーション、年齢が違うからです。
【今回条件まで含めた総合順位】
◎ パンジャタワー
○ ロジケープ
▲ ナムラクララ
☆ カルプスペルシュ
△ ルシード
ウインカーネリアンとエーティーマクフィをA評価にしながら 厳選5頭へ入れないことは矛盾ではありません。
ウインカーネリアンは9歳・59kg、 エーティーマクフィは暑さという 「中間状態とは別の本番リスク」 を残しています。
一方ナムラクララは中1週の疲労こそ確認が必要ですが、 直近札幌1200m勝利+前年キーンランドC4着+55kgという 今回への直接的な実戦根拠があります。
したがって現時点では、 「中間追い切りは評価帯で比較し、 最終的な印は今回のレース条件と未解消リスクまで加えて決める」 という二段階評価を採用します。
1週前芝一杯の反動なし+余力残しならS維持。 最終でも強く追わなければ動かない場合は再検討。
○ロジケープ
前走時の柔らかさと折り合いを維持できれば○維持。 力みが強くなれば評価を下げる。
▲ナムラクララ
中1週でも馬体・脚さばき・反応に疲労がなければ▲維持。 むしろ回復力を確認できれば○との差は縮まる。
☆カルプスペルシュ
最終でも左右差・右モタれが完全に見られなければ▲候補。 再び右へモタれるなら明確に下げる。
△ルシード
状態面がさらに上向いても、 追い切りだけでゲート問題を解消扱いにはしない。


