失敗しないWEBメディアを作るためにやるべきこと8つ

1.ペルソナを決める

最初にやるべきことは、「誰のために向けて情報を発信していくのか」を決めることです。

WEBメディアの肝となるペルソナ(想定読者)の設定方法は細かければ細かいほど良いので、時間をかけてじっくりと決めていきましょう。

できれば、3〜5人ほどのペルソナプロフィールを作るのがオススメです。

どの程度詳しく設定したら良いのかの例を挙げるとすると、

A子 27歳 女性

・東京都23区内在住を港区在住まで絞る→行動範囲は港区内

・出身地は新潟県→大学進学のタイミングで上京(最初に住んだのは浅草、引越し回数2回)

・SNSマーケティングの会社に正社員として勤めている(月から金まで週5日勤務・土日祝休み)→キラキラした生活に憧れて不動産業界から転職

・親友の数は3人→B子(27歳、大学時代の同期、不動産業界勤務)、C子(25歳、地元新潟の高校時代の後輩、専業主婦)、D子(29歳、飲み会で知り合った飲み仲間、PRマーケティング会社勤務)

・休日はお昼まで寝ていて、夕食のタイミングで外出。お酒が好きで週末はほぼ毎日飲み会。二次会、三次会と遅くなるとD子と合流する率が高い。

・自炊はしない。料理への興味がないわけではないが、自分のために作ることが嫌。

・現在彼氏なし。良い人がいたら結婚を前提にお付き合いしたいと思っている。結婚願望はあり。でも婚活をするほど焦ってはいない。実家の両親からはお見合いを持ちかけられることもしばしば。

・過去の彼氏は年上のみ。最大10個の年齢差があった。年下は論外と思っていたが、年齢を重ねるにつれて年下もありかもしれないと思っている。別れはいつも相手から。尽くすタイプのため重くなりがち。

・マンションがペットNGのため、ペットは飼っていないが好き。親友のB子と猫カフェに行くこともある。

と、ここまで詳しくペルソナプロフィールを作ってもまだ足りないくらい細かく設定して良いです。

なぜこんなにも詳しく設定するのか?

その理由は、大勢へ向けた内容のコンテンツを発信するよりもターゲットを明確に、ピンポイントで刺さるコンテンツを発信しないと、結果として誰にも刺さらないWEBメディアになってしまうから。

すでにあるビジネスの集客ツールとしてWEBメディアを使いたいと考えている場合は、ペルソナプロフィールの設定がしやすいかと思いますが、もし最初のビジネスがWEBメディアの場合は設定に悩むかもしれません。

何も決まっていない、でもWEBメディアを立ち上げたいというざっくりとしたスタートの場合は、ペルソナプロフィールを自分にしても良いでしょう。

2.コンセプトを決める

次に、先ほど決めたペルソナに向けて、WEBメディアでどのようなコンテンツを発信していくかを決めます。

大きなジャンルから決め、そこから更に小さなジャンルへと絞っていくと、他にはない独自の視点でのコンテンツが発信しやすくなるので、コンセプトも出来るだけ細かく設定する方がオススメです。

例えば、「美容」というキーワードは大きすぎます。スキンケア、ボディケア、メイク、コスメ、ダイエット、インナービューティーなど、「美容」という大きなキーワードから紐づくジャンルは無数です。

最初は大きなキーワードではなく、スキンケア、ボディケア、メイク、コスメ、ダイエット、インナービューティーなどの中キーワードをコンセプトの基にする方がコンテンツを作る上で進めやすいです。

とはいえ、「美容」に限らず、中キーワードを選んだとしてもその内容はかなり幅広いのが実際のところ。

そこで先ほど設定したペルソナプロフィールが大きく関わってくるのです。

同じ中キーワードでもペルソナによって内容が変わってきます。年齢やライフスタイルで興味のある内容が異なるからです。

例えば、「美容」から中キーワードのスキンケアを選択した場合、時間に比較的余裕がある先ほど例に挙げたペルソナと、自分の時間が中々取りづらい子育て中のママとで比較した時、重要視するポイントが変わります。

このように、後々コンセプトを決める際にもペルソナプロフィールは大きく関わってくるため、いかに最初のペルソナ設定が重要かを理解し、進めていきましょう。

3.類似のWEBメディアを参考にする

この世にたくさんあるWEBメディア。いくらコアなコンセプト設定をしたとしても、すでにそのコンセプトで運営されているWEBメディアは必ずあります。

類似のWEBメディアを参考にすることはとても大切。 カテゴリーはどのように分かれているか、どのキーワードを狙ってコンテンツ作成をしているか、マネタイズ方法は何なのか、などあらゆる目線で類似のWEBメディアをチェックしましょう。

そうすると、良いなと思うところと、これは良くないなと思うところが出てくるはずです。良いと思ったところは自身のWEBメディアにも反映させていく、しかし、大切なのは良くないなと思ったところです。

なぜ良くないと思ったのか、そこを深掘りしていきましょう。類似のWEBメディアをチェックする際に、WEBメディアを作る側の視点で見てしまいがちですが、1人のユーザーとしてフラットな気持ちで見ることもとても大切です。

ユーザーの気持ちに寄り添い、ユーザーが何を求めているのかを把握するためには一旦ビジネスの思考は置いた状態でチェックすることも忘れないようにしましょう。

また、類似のWEBメディアだけでなく、全く異なるジャンルのWEBメディアも見ておくこともオススメします。そうする事で、また違った発見があります。

4.WEBメディアのイメージカラーを決める

ここまでに決めたペルソナプロフィール、そしてキーワードを元にWEBメディアのイメージカラーを決めましょう。パッと見た時にコンセプトに合うデザインになっているかというのはとても大切なポイントです。

WEBメディアのブランディングのひとつとしても、イメージカラーは重要です。決めるポイントとしては、WEBメディアのコンセプトに合う事はもちろん、ユーザーにどんなイメージを与えたいかも一緒に考えると決めやすいです。

イメージカラーを決めることにより、WEBメディア全体の統一感も出ます。 今はWEBメディアに紐づいたSNSも同時に運営していくパターンも多くあります。

その際にも、このカラー=「◯◯メディア」という認識が広まる事でWEBメディアの認知度も上げやすくなるでしょう。

5.コンテンツの事前準備をする

いざ、WEBメディアのコンセプトやデザインなどの準備が整っても、コンテンツがあまりに少ない状態でのスタートはオススメしません。

ある程度、まとまった数のコンテンツを準備しておき、スタートした際には30記事程度のストックを用意しておくのがベストです。最初から30記事公開しなくても良いですが、コンスタントに更新していけるようにコンテンツの事前準備は欠かせません。

スタート時点のリピートユーザーが獲得できていない状態で、あまりに更新頻度が低いとなるとリピート率が下がるからです。

念入りに準備してスタートしたとしても、やはり最初はトラブルが起きやすいため、もしもの時のため、コンテンツ作成の時間が取れなかったとしてもコンテンツのストックがあると安心できます。

6.運用ルールを決め、体制を整える

1人で運用する場合、複数人で運用する場合、どちらの場合でも事前に運用体制を整えておくことは大切です。1人で運用する場合は、その言葉通り1から10まで自身で行わなければなりません。

最初にコンテンツのストックを用意しておいたとしても毎日何記事か更新していくとすぐにストックは底を尽きます。キーワード選定からコンテンツ作成、画像の選定まで、ざっとコンテンツの作成項数だけ挙げても1記事にかかる時間は少なくありません。

1人で運用する場合は特に、スタート前のコンテンツストックと合わせてキーワード選定リストもある程度の数を用意しておくと、よりスムーズに運用できます。

1日の中でどのくらいの時間をWEBメディア運用に割けるか、そこからルーティン化して毎日コツコツと更新していくことが大切です。複数人で運用する場合は、担当する範囲をしっかりと決めておかないとトラブルになりかねません。

誰がどこまでの業務を担当するかを明確に分けておくことが重要なポイントになります。もし余力がある場合は、公開する前にコンテンツの最終確認、Wチェックをする担当も決めておくとよりスムーズに業務が進行するのでオススメです。

1人での運用よりももちろん複数人で運用した方がコンテンツ更新頻度は高くなり、より充実したWEBメディアになりますが、そこで注意すべき点は全員が同じ方向を向いてコンテンツ作成が出来ているかということ。

どうしても複数人になるとそれぞれの捉え方によって、ズレが生じることがあります。1つのコンテンツ単体で見れば何も問題がなく、違和感もなくても、WEBメディア全体で見ると全体の方向性にまとまりがなく、バラバラになってしまうということも。

そうならないためにも、定期的にミーティングを開催するなどコミュニケーションを取り、最初に決めたペルソナやキーワード、コンセプトの認識にズレがないかを確認する作業も怠らないようにしましょう。

7.現状維持はNG、常に進化を続ける

また、忘れてはいけないのが、新たな情報収集です。日々変わりゆく世の中の流れを常にアンテナを張ってチェックしておかないといつまでも時が止まってしまったWEBメディアになりかねません。

そのためにはトレンドの流れを読んだり、SNSをチェックしたり、どこからこのキーワードが話題になっているかを分析したりする工程が必要になります。

複数人で運用する場合で、余力がある場合は、業務内容に盛り込んで業務中に常にアンテナを張っておく事が出来ますが、1人での運用、数名での運用で、そこに割く時間が無いという場合は、プライベート時間を活用するのがオススメです。

日常のちょっとした隙間時間にチェックする記事やSNSから、役に立つかも、気になる、何で人気なんだろうと疑問に思ったコンテンツやキーワードまで、スクリーンショットを撮っておくでも良いですし、メモ機能を使ってメモしておくなど、忘れないように何かしらの方法で保存しておくだけで、業務中に活用できます。

むしろプライベートの時の感覚はWEBメディアを運用する上で、無くしてはならないもの。そういったオフの時の方がよりユーザー視点でコンテンツをチェックできているので、良い情報が収集できる場合もあります。

8.マネタイズの選択肢を増やす・数値分析を怠らない

最後は、WEBメディアを運用していく上で欠かせないマネタイズです。あらゆるマネタイズの方法がありますが、その選択肢を増やしておくことはとても大切です。

WEBメディアが大きくなればなるほど選択肢は広がるため、そのためにも数値分析を怠らないようにしましょう。いくら有益な情報を発信しているWEBメディアだったとしても、読まれていなければ意味がありません。

また、発信しているコンテンツがどの層に読まれているかをチェックすることでペルソナプロフィールの見直しにも役立ちます。そして何といってもWEBメディアの指標は数値です。

このWEBメディアに掲載すれば、どの層にどれくらいアプローチできるかを数値で示すことが出来ないと広告の獲得は難しいですし、アフィリエイト記事を掲載する場合も、見てもらえていなかったら意味がありません。

数値分析を基に改善すべきところは改善し、伸びているところにはもっと力を入れるなど、判断基準を数値ベースにする事でより良いWEBメディアに成長する近道になります。

まとめ

WEBメディアはPCとネット環境さえ整っていれば、在庫を抱える事なく、誰でも簡単に始められます。

無数にあるWEBメディアの中で生き残っていくWEBメディアを作るためには、やはり他との差別化を図る必要があるのです。

類似のWEBメディアの良いところは反映させると述べましたが、それに加えて独自の「何か」が無いと、ただの類似WEBメディアのコピー媒体になりかねません。

オリジナリティを大切に、運用していくことも成功させる秘訣のひとつです。誰でも簡単に始められるからこそ他との差別化を図りましょう。

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