【意外と知らない⁉︎】御朱印集めのマナーと注意点

神社や寺院で頂くことができる御朱印。ここ数年、そんな御朱印に注目が集まっていることで、神社やお寺に参拝する人も増えています。

初詣や観光などでしか神社を参拝する機会がない方にとって「自分の参拝方法は本当に合っているのかどうか?」と不安になることがあるかと思います。

でも今さら人にも聞きづらい……。

そんなわけで、神社への参拝方法や、御朱印初心者や御朱印が気になっていた方向けの御朱印の集め方はもちろん、御朱印集めを既にやっている私が普段から気になっている疑問などを解決していきたいと思います!

1.御朱印とは何かについて

御朱印とは何かについて

神社やお寺で拝受する「御朱印」は、参拝した証としていただく「神仏とのご縁の記録」です。


社寺によって異なりますが、御朱印は印章と、神社・お寺の名称や神様・仏様のお名前などの墨書きで構成されています。

ご朱印の由来は諸説ありますが、もともと巡礼者がお寺で納経をした際の証として「納経印」を授与していたものが原型だったとする説があります。


時代は流れ、今ではお経を納めなくても御朱印をいただけるようになりました。

しかし、御朱印は神様のいる社名や仏様の名前などが書かれているありがたいものなので、大切に思う気持ちをもつようにしましょう。

また、御朱印は基本的には参拝の際にお帳面に書いていただくものですが、書き手の不在時や特別な和紙に書いてある御朱印など書き置きの御朱印を授与されることもあります。

2.御朱印帳の種類について

2.御朱印帳の種類について

御朱印帳は、御朱印を押すための帳面のことです。
種類や大きさなどさまざまで、神社やお寺オリジナルのものもあります。

①御朱印帳の種類

御朱印帳の種類は大きく分けて「蛇腹」「和綴じ」の2種類。

蛇腹は山折谷折りで閉じられた帳面で、多くの御朱印帳はこのタイプです。


和綴じは、和紙を糸で閉じた古来からある綴じ方で、東京・板橋の「ときわ台 天祖神社」が昨年末に地元の現代美術家と作った御朱印帳(上写真参照)などがあります。

②御朱印帳の大きさ

これまで文庫本サイズとB6サイズが一般的でしたが、今ではさまざまに企画されてサイズのバリエーションも増えてきています。

大きなものだとA4サイズから、小さなものは豆本サイズのものまで、いろいろなサイズが作られるようになりました。

ただし、小さすぎる帳面だと書き手が書きにくいそうです。
逆に大きすぎると、墨書きはサイズに合わせることができても印のサイズは変えられず、余白が間延びしてしまうことも。


まずは一般的な文庫本またはB6サイズから始めるのがおすすめです。

③オリジナルの御朱印帳や限定品も

それぞれの神社やお寺で、オリジナルの御朱印帳が用意されています。


例えば、織物の産地では、北九州「甲宗八幡神社」の小倉織など地元の織物を表装に使ったものも登場しています。

他にも、漆塗りの御朱印帳や、歌手のコンサートグッズとしての御朱印帳、ひのきなどの木材を使ったものもあります。


また、神社の祭礼や正月のときにしか頒布しない御朱印帳など、季節の限定品も。

まずは、御朱印帳を準備することから始めましょう。
基本的には社寺でお頒かちいただけますが、文具店や通販で先に用意することも可能です。

御朱印帳は、大きな社寺ではオリジナルデザインのものが作られていることがほとんどですが、人気のものは在庫切れもあるので、参拝に行く前に確認しておくのがおすすめです。

文房具店や雑貨店などでも御朱印帳を取り扱うところが増えていますが、表紙のデザインだけでなく「紙質」をチェックしたほうがいいでしょう。


吸水性が悪いと朱印のノリが悪くなるだけでなく、墨も乾きにくくなってしまいます。


次のページに墨が移ってしまわないようはさみ紙を挟んでくれる社寺もありますが、御朱印帳の紙質によっては墨を吸いにくく、このはさみ紙自体と墨がくっついてしまうトラブルもあるようです。

3.御朱印の始め方について

3.御朱印の始め方について

「御朱印ってどこからはじめればいいんだろ?」みたいな疑問を一度は感じたことがあるかと思いますが、神社の場合は御朱印帳のはじめは伊勢神宮(内宮・外宮)で、次が自分の住んでいる氏神様のところ。

その次が自分の崇敬神社という流れはは確かにあるにはあります。けど、全部が全部そうもいかないと思うので。

かつては有無を言わせず最初のページを伊勢神宮さんで頂くためにあけてくれていた神社さんも多かったけど、最近ではそういう神社さんも少なくなった感じですね。

伊勢に行く時に、大量に御朱印帳を持っていかなければいけなくなるんですよね。

私が御朱印集めをはじめた時は1ページ目をあけてもらう機会が多かったので、最初があいてる御朱印帳が多いんです。

それを全部確認して漏れのないように、最初のページを伊勢神宮で書いてもらうのがベストとされています。

4.御朱印の頂き方について

4.御朱印の頂き方について

神社への参拝方法、そして御朱印の頂き方についてまずおさらいしてみましょう。

御朱印を頂くルールも神社や寺院によりけりなので、順序なども含めてそちらに従っていただければと思うのですが、ここでは基本的な順序と、最低限ここを押さえておけば参拝客も神社側も気持ちよく過ごせるよね、という手順を説明します。

必ずしもこれが正しい!絶対!!というわけではないので、その点はご了承ください。

①鳥居をくぐる

鳥居を潜る時は、まず「神域で神様のいるところにお邪魔する」という気持ちをもって鳥居の前で一礼をします。俗世間から隔絶された神社にとって鳥居は「境界」で、その先は神様がいる神聖な地とか、そういう認識で結構です。

参拝している方には一礼しない方も見かけますが、単純に知らないまたは“恥ずかしい”という方もなかにはいると思うんです。

友だちと参拝していて、友だちは一礼していないし、周りの人やってないしみたいな感じで。たくさん境内に参拝客の方いる中で、自分だけ一礼するのはなんだか恥ずかしいと思ってしまいますよね。

でもこれ、「鳥居の前では一礼するものだ」という解釈がもっと広まってみんな知っていたら恥ずかしくないわけですよね。もしかしたら意外と知られていないのかもしれない。

あと、帰る際に鳥居をくぐる時もくぐってから一礼ですね。誰かの家に行ったときに「お邪魔します」「お邪魔しました」って言うのと同じ感じです。

②手水舎で手と口を清める

次に手水舎で手を清める。

ちょっとおじぎをして、右手で柄杓を持って、左手を洗って持ち替えて右手を清める。再度柄杓を持ち替えて左手で口をすすいでまた左手を洗って、柄杓を立てて水を流して柄杓の柄を清める。

最後にまたちょっとおじぎをする。大事なのは一連の動きを一度汲んだ水で行います。あと柄杓に口をつけるのもNGですね。

たまに拝殿でお参りしてから手水に行く方がいるんですけど、それだと意味がないんですよね。

手水をする時、“神様に会う前に身を整えておこう”という気持ちがあったら順番間違えなさそうですよね。

もともとは“清め”だったので、大昔は全身を清めてました。 かといって、神社の手水舎で全身バシャバシャ洗われると神社的にも困ってしまう。現在はそれが簡略化されて、手と口だけになっています。

神様は穢れを嫌うので、もーっと丁寧にお話しすると、入浴とかシャワーを浴びて簡易的に清めてくるとよりいいですね。

また、正中(せいちゅう)というのですが、参道の真ん中は神様が通る道なので、端を通るのが望ましいです。

③参拝する

清めた後は参拝。賽銭箱に神様への供物である賽銭を奉納して、鈴をならしてから拝礼ですよね。

拝礼の基本的な作法は、「二拝二拍手一拝」です。「二礼二拍手一礼」は、拝殿の前でまず軽く一礼。鈴緒を引いて鳴らし(鈴がある場合)てお賽銭を賽銭箱に納めます。

背中を90度くらいの深い礼を2回(二礼)、両手を胸の前で合わせて二度拍手(二拍手)、その後もう一度手を合わせます。次に90度の深い礼(一礼)をし、最後に拝殿から少し離れてから軽く一礼して、拝礼が終わったことを知らせるというものです。

これも神社にもよるので違う場合もあります。神社の参拝方法に従って参拝してくださいね。

寺院では胸の前で合掌し軽く頭をさげる(宗派にもよる)のみですね。お参りの途中までがほぼ同じなので間違えやすいのですが、寺院での拍手はNGです。

久しぶりに神社に来て、御朱印を新しくはじめたという方もいるので、わからないことがあるなら神社のことや参拝手順、御朱印の頂き方など含めて社務所にて確認してみては如何でしょうか。

④御朱印をいただく

参拝が済んでから、社務所で御朱印を頂きます。御朱印帳を神職の方にお渡しするときは、御朱印を書いてもらいたいページを開いて、神職の方の方から見て正面になるようにするとお互いにスムーズです。

神社で頂ける挟み紙やしおり類は取り外してお渡しした方がより丁寧。

御朱印の初穂料は300円~500円ぐらいの神社が多いものの、見開きのものなどで1000円以上のものなどもあり、神社によりけりです。

鳥居をくぐって、社務所に来て、御朱印帳を預けて「参拝してきます!」という方は多いです。「参拝してきます」と言うだけまだ良いかもしれませんが、本来は先に参拝するべきですね。

御朱印帳を受け取って、その方が急に目の前からいなくなっちゃうと困りますよね。

ただ、観光地にもなっている大きな神社や寺院だったりすると、「先に御朱印帳を預けてください」という案内されることもありますね。そういうところに関しては、そこのルールや案内に従うべきですよね。

ただし、あくまでも基本は先に参拝を済ませてから御朱印を頂くのがルール。

そういう案内をしている神社や寺院は広くて、社殿と社務所がめちゃくちゃ離れていたりと「先に御朱印帳を預ける理由」があったりするわけで。

そういう特別な事情がない限り、基本は「鳥居→手水舎→参拝→社務所」ですよね。それが頭に入っていればきっと全国どこの神社に行っても困りません。

あとは、急がなくていいし、焦らなくていい。つまり境内を走らなくてもいいんですよ。私も逃げないので。

気持ちはわからなくないですが、お正月など境内を走っている方がいますよね、、、。

限定御朱印を出すところが多くなって、1日に複数個所回らなくちゃいけなくなったからなのでしょうか。

5.御朱印帳の保管方法について

5.御朱印帳の保管方法について

御朱印は仏様や神様のお名前が書いてあるので、丁寧に取り扱いましょう。


本棚に御朱印帳を並べておくのでもよいですが、マンガや雑誌と同じように並べるのではなく、最上段を専用の置き場所に指定するなどきちんと管理するようにしましょう。

御朱印は紙に墨で書いているものなので、湿気や油分は厳禁です。


最近は桐の専用箱も販売されていますから、こうしたものを利用して保管するのもよいでしょう。湿気対策にも有効だと評判のようです。

6.御朱印の楽しみ方について

6.御朱印の楽しみ方について

日付が記録されていくので、さまざまな御朱印をいただけば、その分見返す楽しみも大きくなります。


一度いただいた社寺の御朱印でも、月日が経つと書き手が変わって雰囲気や印象が変わることも。

また、せっかくなら御朱印に「書かれていること」にも注目してみてください。


例えば、神社の御朱印には神様のお名前を書いていただくことがあります。
祀られている神様を知ることで、神社の由来や歴史にも興味が湧くことでしょう。

参拝した社寺の知識が増えていくほど、今までよりもその社寺のことが好きになり、「参拝すること」も楽しむことができます。

パターンが結構あって、たまたま出かけた先で神社を見つけて参拝して、その神社がいいなと思って御朱印も受けられるようであれば受けたり、用事があって行く方面で、事前に調べていて周辺神社をまわることも楽しみ方の一つだと思います。

また、ネットの御朱印好きが共有している情報を見ていってみたりするのもいいですよね。

初めて行く土地だからその周辺で事前に参拝できる神社がないか調べる。旅行でも有名な神社とか以外にも、行った周辺で神社があれば参拝させてもらったりとか。

記念という気持ちもあって、日付が残るから後々残せて、どんな小さい神社でも自分の記憶に残って、あとで思い返せるところも御朱印の魅力です。

後々、御朱印を見返していてもらった神社のことを考えている時ってその神社との縁みたいなのを感じますよね。

まとめ

きっかけは「楽しそうだから」でもいい

御朱印を取り巻く環境はいろいろありますが、御朱印が神社に来るひとつのきっかけになればいいと思います。

御朱印集めのきっかけは「楽しそうだから」スタートでも問題ありません。

神社さんでもいろんな個性のある神社さんがあるからこそいろんなところを参拝して、その中で自分の好きなところを見つけて頂きたいです。歴史の勉強にもなりますし面白いですよ。

ご利益を積み重ねて運をたくさん貯めていきましょう。

日付が記録されていくので、さまざまな御朱印をいただけば、その分見返す楽しみも大きくなります。


一度いただいた社寺の御朱印でも、月日が経つと書き手が変わって雰囲気や印象が変わることも。

また、せっかくなら御朱印に「書かれていること」にも注目してみてください。


例えば、神社の御朱印には神様のお名前を書いていただくことがあります。


祀られている神様を知ることで、神社の由来や歴史にも興味が湧くことでしょう。

参拝した社寺の知識が増えていくほど、今までよりもその社寺のことが好きになり、「参拝すること」も楽しむことができますよ。


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