電気料金の値上げがとまらない!家庭での対策や節約術をご紹介

2021年9月以降、世界的な燃料費の高騰や円安の加速によって、電気料金が値上がりし続けていますね。

2022年9月には家庭の電気料金の平均が、過去最高水準を記録しました。1年で25%以上もの値上げがなされています。

そこから下がる兆しもなく、やっと2023年1月使用分から2023年9月使用分まで2月分に対しては政府の負担軽減策が適用されることになりましたが、また春から多くの地域で値上げされる可能性が高いため、負担はそこまで変わらないとされています。

そこで今回は、とまらない値上げに対応するための家庭できる電気料金の節約術をご紹介していきます。

電気料金の値上げがとまらない原因

電気料金の値上げがとまらない原因

2021年9月以降の電気料金の値上げは異常で、2022年9月に過去最高水準を記録したにもかかわらず、今年の春からさらに各地域で値上げがおこると想定されています。

こんなにも長期的に値上げが続いている原因はいったい何なのか気になりますよね。

そこで電気料金の値上げの原因についてまとめてみました。

1.燃料費の高騰

1.燃料費の高騰

世界的にもエネルギー資源の高騰が問題視されていますが、電気料金の値上げの原因を考えるうえで見過ごせないのが、燃料費の高騰です。

新型コロナウイルスの流行による各国のロックダウンや、ロシアのウクライナ侵攻への経済制裁として、ロシアの輸出入が制限されたことなどで生じた世界経済全体の停滞が燃料費高騰に大きく影響しています。

それに加え、脱炭素社会の推進により天然ガスの需要が増えたため、供給が追い付いていない現状や、続く円安で輸入価格が高騰していることも原因の一つです。

様々な事象が重なり、燃料費は高騰し続けています。

2. 再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)の値上げ

2. 再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)の値上げ

2012年から始まった再生可能エネルギーの固定価格買取制度の値上げが、電気料金の値上げに影響しています。

再エネ賦課金の値上げの値上げ理由は、再生可能エネルギーで電気を作る発電所が増加したことにあります。

今後も発電所は増加すると予想されているため、固定価格買取制度の対象事業者も増えていく見込みです。

つまり、今後も再エネ賦課金の値上げは回避できない可能性が高いです。

3.国内の電力供給力の低下

3.国内の電力供給力の低下

東日本大震災が起きるまで、国内の電力供給の1/4を原子力発電が占めていましたが、震災後から福島の原子力発電所の稼働が停止しているため、ほぼ原子力発電での電力供給がなされていないのが現状です。

また環境問題の観点から、火力発電所の休止または廃止が相次いでいるのも電力供給力の低下につながっています。

家庭でできる電気料金の節約術

家庭でできる電気料金の節約術

今後も高騰が避けられない電気料金を減らすために、契約プランや契約アンペアをまず見直しましょう。

そのうえで、これから説明する3つの節約術を試してみてください。

1. 冷蔵室は広々と、冷凍庫はギュウギュウに

1. 冷蔵室は広々と、冷凍庫はギュウギュウに

冷蔵庫内は冷気を循環させているので、物を詰め込みすぎてしまうと循環が悪くなり、よりエネルギーを使う必要が出てきます。

冷気が循環できる経路を作るためにもスペースをあけて収納するようにすることが必要です。

物が少なければ、冷気も循環できるため、設定温度も「中」で十分になります。「強」から「中」にするだけでもだいぶ節約になります。

冷凍庫は冷蔵庫とは逆でギュウギュウに詰め込むようにしましょう。

水筒の容量に対し、10%の氷を入れた時より100%の氷を入れた時の方が溶けるのが遅いですよね。

それと同じように、冷凍庫は冷気で冷やすというよりも食材同士が保冷しあうことで温度を保つことができます。

食材が足りなければ保冷剤やペットボトルに水を入れ凍らしたもの等をいれて、できる限りスペースが内容に収納しましょう。

2.古い家電を省エネ家電に

2.古い家電を省エネ家電に

物を大切に長く使い続けるのはとても良いことですが、家電の場合、電力消費を考えると長く利用するのは得策ではありません。

スマートフォンなども2年ほどするとバッテリーの持ちが悪くなってきますよね。

また最近は、省エネ性能が高い家電製品が多くあります。

古くてパフォーマンスが低い家電があれば、省エネ性能の高い家電に買い替える良い機会かもしれません。

家電の購入にはお金はかかりますが、電気料金の値上げを考えると早めに買い替えた方がお得ですね。

3.使っていない電力はこまめに消す

3.使っていない電力はこまめに消す

誰も見ていないのになぜかついているテレビや、なくても困らないのについている電気など、細かいですが、こまめに消すよう努力しましょう。

テレビのつけっぱなしは1時間で約2.5円の消費ですが、つけっぱなしにしている時間によってはかなり節約になるのではないでしょうか。

他にも家の中を見渡してみると、炊飯器や充電器、ドライヤーや加湿器などコンセントがつなぎっぱなしにしているものがある人も多いと思います。

使っていなくても、コンセントが繋がっているだけで電力を消費する待機電力というのはご存じでしょうか。

タイマーや時計などの機能は、待機電力によって維持されています。他にもスイッチを付けたときに、待機時間がなくすぐにつくのは、待機電力のおかげです。

待機電力は電気代の5%をも締めると言われているので、気を付けたいですが、コンセントの抜き差しは面倒ですよね。

そんな方はスイッチ付きの電源タップなどを利用すると楽に節電できるので試してみてください。

まとめ

今回は、とまらない電気料金の値上げの原因とそれに対応するための節約術をご紹介しました。

電気料金の値上げの原因

  1. 燃料費の高騰
  2. 再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)の値上げ
  3. 国内の電力供給力の低下

コロナの流行やウクライナ情勢がすぐに改善する兆しはなく、再エネ賦課金も増える予想なため、今後も電気料金の値上げは当分続きそうですね。

停止している原子力発電所に代わる電気の供給源も今すぐには見つからないでしょう。

せめて、世界経済が一刻も早く安定してくれることを願うばかりです。

家庭でできる電気料金の節約術

  1. 冷蔵室は広々と、冷凍庫はギュウギュウに
  2. 古い家電を省エネ家電に
  3. 使っていない電力はこまめに消す

細かいことですが、年間で見ると大きな節約成果につながると思います。

神経質になってもいいことは無いので、楽に少しでも節約できるよう工夫していくことが大切です。


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