【5月の祝日】憲法記念日とは?意味や由来について

5月の祝日である憲法記念日とはどのような日なのでしょうか。今回は憲法記念日とはいつか、意味や由来について解説します。

1. 憲法記念日とはいつ?どんな日?

1. 憲法記念日とはいつ?どんな日?

憲法記念日とは5月3日に制定された日本の祝日です。日本では1947年5月3日に日本国憲法が施行されたたことから、この日が憲法記念日と定められています。

ゴールデンウイーク中の祝日であるため、いつだったか意識する方は少ないかもしれませんが、実は世界各国に存在しています。海外ではパレードやホームパーティーを開いてにぎやかにお祝いする国もあるようです。

2. 憲法記念日の意味や由来

2. 憲法記念日の意味や由来

ここでは具体的な意味や由来について解説します。

①憲法記念日の意味

施行をお祝いし、日本の成長を期待する

内閣府の「国民の祝日に関する法律」の資料によると、憲法記念日とは「日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する」と定められています。つまり、日本国憲法が作られたことをお祝いし、日本の成長への期待が込められている祝日だと言えますね。

②日本国憲法のおさらい

憲法記念日で忘れてはならない日本国憲法の三原則について簡単におさらいしておきましょう。

日本国憲法の三原則

国民主権国民主権とは、政治の在り方や実行する権力が国民にあるという定めです。
日本国憲法が施行される前の大日本帝国憲法の時代は、天皇が国の主権でした。しかし戦後に憲法の改正が成されて以降、天皇は国の象徴に変わり、国の意思決定の権利は国民にあるとされたのです。
基本的人権の尊重誰もが生まれたときから持っている権利のことを、基本的人権といいます。
人間が人間らしく生きるために、思想や表現などの「自由権」、差別を受けないための「平等権」、生存権や教育を受ける権利などの「社会権」、選挙権などの「参政権」、裁判を受ける権利などの「請求権」の、5つの権利で成り立っています。
国民全員がこれらの権利を最大限に尊重される必要があり、侵すことのできない永久の権利として保障されているのです。
平和主義日本は第二次世界大戦や太平洋戦争により、辛い思いを経験しました。悲惨な歴史を繰り返さないよう世界の平和を願い、「戦争の放棄」、「戦力の不保持」、「交戦権の否認」を定めて宣言しています。
日本は、戦争や暴力を認めず戦力を持たない「平和主義」を原則としているのです。

このように、日本国憲法は「国民主権」「基本的人権の尊重」「平和主義」という三原則にのっとっています。

国民の自由や権利を保障するために、人権や平和、国家の在り方をきちんと定めていることがわかりますね。

④建国記念の日との関係

大日本帝国憲法が公布された2月11日は建国記念の日と定められていますよね。

そもそもこの日は、日本の初代天皇と伝わる神武天皇の即位日であることが由来となり、公布日に制定されたようです。

その流れから、明治時代を牽引した明治天皇の誕生日である11月3日に日本国憲法を公布し、その日を記念日に定めるという動きがあったとされています。

しかし天皇主権であった大日本帝国憲法が改正されて天皇が国の象徴に変わったことを受け、憲法記念日は天皇の誕生日と切り離し、施行日である5月3日に定められたという背景が伝えられています。

⑤文化の日との関係

日本国憲法が公布された11月3日は先述の通り明治天皇の誕生日ですが、現在では文化の日として定められています。もともと11月3日は現代で言う天皇誕生日として定められていました。

天皇が崩御されてからは天皇の功績を称えて「明治節」という祝日になりましたが、憲法の制定にあたって「自由と平和を愛し、文化をすすめる日」として祝われるようになりました。

こうしたことから、憲法記念日は日本国憲法の施行日である5月3日に定められ、11月3日は憲法公布日を記念して文化の日として残されたのですね。このように、憲法記念日の制定には、日本の歴史が大きく関係しています。

まとめ

日本国憲法が5月3日に制定されたことを祝し、その日を憲法記念日としたことが分かりました。

日本では、あまりお祝いする文化はありませんが、憲法を制定した日にパレードをしたり、ホームパーティーをしたりとお祝いする国もあるそうです。

憲法記念日が、憲法について考えるきっかけになるといいですね。


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