【知って驚愕】まだ使えてもテレビの寿命が5年のワケとは

テレビを長く使っていると、テレビの調子が悪いと感じることはないでしょうか。

家電製品には寿命があるといわれていますが、テレビにも寿命があるのでしょうか。

寿命が近づいていたとしたら、どういったサインで見分けることができるのでしょう。

ここでは、テレビの寿命を見極める方法や寿命が近いテレビの症状、テレビを買い替える際のポイントや注意点などについてわかりやすく解説しています。

自宅にあるテレビが寿命かどうか、買い替え時を考えるうえで参考にしてみてくださいね。

1. テレビの寿命は何年くらいか

 テレビの寿命は何年くらいか

はじめに、テレビの寿命は何年くらいなのかについて見ていきましょう。

ひとくちに「テレビ」といってもその種類はさまざまで、現在主に利用されているテレビは以下の3つに分けることができます。

① 液晶テレビ

現在もっとも普及しているのが液晶タイプのテレビです。液晶テレビは、液晶部分に後ろから「バックライト」と呼ばれる光をあてることで、映像を映し出すしくみになっています。

液晶テレビの寿命は8~10年とも20年ともいわれており、年数に開きがありますが、これは家庭によってテレビの視聴時間が異なるためです。バックライトの寿命や、半導体といった内部機器の不具合も、テレビの寿命に影響します。

② 有機ELテレビ

圧倒的な画質が特徴の有機ELテレビ。正式名称は「有機エレクトロルミネッセンス」で、2000年代前半の初登場から現在まで、強い人気のあるテレビです。家電量販店の売場で、迫力のある映像に圧倒された経験を持つ人も多いでしょう。

バックライトを使わず、有機物で発光させるため、格段に薄いのも有機ELの特徴です。映像の色や立体感において、他のテレビより群を抜いたクオリティが魅力の有機ELテレビですが、パネルの寿命は短く、液晶タイプの半分程度といわれています。

およそ4~10年程度で寿命が来る計算となり、最新型とはいえ、発売初期に購入した製品のなかには、近年寿命を迎えつつあるものも出てきているでしょう。

③ プラズマテレビ

プラズマテレビも、バックライトを使わず自発光で映像を映し出すテレビです。内部に放電するためのスペースを必要とするため、ある程度の厚みと大きさが必要となりますが、パネルの寿命は15~30年といわれており、寿命の長いテレビだといえるでしょう。

※ ブラウン管

 ブラウン管

昭和時代にもっとも流通していたテレビであるブラウン管型は、画面部分の厚みが大きく、正方形のキューブ型になっているのが特徴です。

ブラウン管の寿命は短く、3~5年程度です。故障や不具合が起きやすいブラウン管テレビは、現在ほとんどの生産が終了しています。

もし故障していない製品が手元にある場合、もしかすると将来的にアンティーク商品として価値が出るかもしれません。

テレビの種類ごとに、それぞれの寿命はことなり、視聴時間や設置状況、お手入れなどによっても年数は変わってきます。

2. 症状別のテレビの寿命サインについて

2. 症状別のテレビの寿命サインについて

テレビの寿命が近づいてきたときには、徐々に不具合が出たり、故障の頻度が上がってきたりし始めます。具体的には、どのような症状が出てくるのでしょうか。

① 画面が暗くなる

バックライトや自発光の電力は、使い続けていると徐々に落ちていき、寿命とされる年数に達すると、明るさが新品購入時の50%程度にまで落ちるとされています。最近テレビが見づらい、明るさを調節しても暗い、と感じるときは、寿命が近づいてきているといえそうです。

② 電源を入れてもテレビが映らない

特に液晶テレビによくある現象ですが、バックライトの寿命のため画面に映像が映らなくなることがあります。電波は受信していて、音声は聞こえるのに映像が出ない症状は、初期不良の際にも出るものです。バックライトの交換など、修理で対応できるケースもありますが、電源を供給する基盤の不具合である可能性もあります。10年近く使用しているなら、寿命と考えて買い替えを検討した方がよいかもしれません。

③ 画面は映るが、音声が出ない

映像が出ないのとは逆に、画面は映っているのに音声が出ないという症状もあります。

パネルに問題がなくても、テレビ内部の回路や基盤に不具合が起こっている場合、音声が出なくなることもあるでしょう。

④ 色調の異常、画面に線が出る

全体的な色調がおかしい、画面に線が入る、といった症状も、テレビの寿命が近づいてきたときに起こりやすいものです。

⑤焦げ臭いにおいがしている・煙が出ている

焦げ臭いにおいがしたり、煙が出ている状態は非常に危険です。テレビの内部で故障が起きていたり、ショートしている可能性があります。

見積もり

どの症状も、保証期間中であれば修理で対応できる場合もあります。保証期間を過ぎたテレビや、特に50インチ以上の大型テレビの場合は修理費用が高額となりがちです。もし「おかしいな」と感じたら、購入時の保障期間を確認し、見積もりを聞いたうえで修理に出すか買い替えるかを決めるとよいでしょう。

「異常に高温になる」「変な音がする」「焦げ臭い」といった症状が出た場合は、重大な故障や出火するサインの場合があります。テレビの動作に明らかな異常を感じたら、寿命に限らずすみやかに使用を中止し、メーカーのサポートなどへ問い合わせましょう。

3. テレビの寿命を示す特徴が現れたときの対応について

3. テレビの寿命を示す特徴が現れたときの対応について

上記でご紹介したような兆候が現れた場合の対応方法は、主に以下の3つです。

  • 電源のオン・オフを繰り返してみる
  • メーカーのカスタマーサービスや修理業者に相談する
  • 新しいテレビの購入を検討する

① 電源のオン・オフを繰り返してみる

寿命の兆候が現れたら、まずは電源のオン・オフを繰り返してみて、症状が改善されるか確認しましょう。症状が一時的なものであれば、これだけで直ることもあります。もし主電源のオン・オフで改善されなければ、電源プラグの抜き差しも試してみてください。

② メーカーのカスタマーサービスや修理業者に相談する

電源のオン・オフでも症状が改善しない場合や不調の原因がわからない場合は、メーカーや修理業者に相談しましょう。症状や使用年数などの情報をもとに、適切なアドバイスをしてくれるはずです。

③ 新しいテレビの購入を検討する

寿命が近づいているテレビは劣化や故障が深刻な状態の場合も多く、修理できても費用が高くなる可能性があります。

もし長年使用したテレビなのであれば、思い切って新しいテレビを購入するのもひとつの選択肢です。物を長く使用するのは良いことですが、修理費用や残りの寿命を考えると、買い替えた方がメリットが大きいかもしれません。

特に最新のテレビは省エネ性能がとても向上しており、古いテレビと比べて消費電力が少ないのが特徴です。

消費電力が少ないということは、電気代も安くなるということですので、購入費用はかかるものの、長い目で見ればおトクになる可能性もあるでしょう。

4. テレビの寿命を長くするための方法について

4. テレビの寿命を長くするための方法について

テレビに限らず、長く使っている家電製品には、いつか必ず寿命が訪れるものです。

「充分使ったな」と諦めることも必要ですが、お手入れや使い方、設置する環境によっては、5年の寿命を7年、10年以上と伸ばすことができる場合もあります。

テレビの寿命を伸ばす方法として、どのような点に気をつければよいのでしょうか。

① 長時間つけっ放しにしない

パネルの寿命は、視聴時間に比例して短くなっていきます。1日に8時間テレビをつけているより、3~4時間しか付けない方が、単純にテレビの寿命は伸びると考えられるのです。

とはいえ、見たい番組を我慢してまでテレビをつけないのは本末転倒なので、夜中にテレビをつけたまま寝てしまう、外出時にしょっちゅう電源を切り忘れる、といったことを避け、毎日時間を決めて視聴するようにしましょう。

テレビ番組以外に、DVDやゲームなどで長時間テレビを使う場合は、ある程度寿命が短くなってしまうものだと割り切って使った方がよいかもしれません。

② 高温の場所に置かない

直射日光の当たる場所にテレビを置くと、強い日差しでテレビ自体が高温になってしまいます。

テレビの内部は繊細な基盤や回路がたくさんあり、高温にさらされると機能の劣化を早めて、寿命も縮めてしまうのです。

テレビを設置するときは日が直接あたる場所を避け、特に夏場は室温も高くなり過ぎないように気をつけましょう。

③ 湿気の多い場所に置かない

防水タイプのテレビを除き、ほとんどのテレビは水分や湿気に弱い構造となっています。

湿度の高い部屋に設置したテレビは、電源基盤に水分が侵入して、故障の原因になりやすいのです。特に窓の近くに置いていると、窓を開けていて激しい雨が入り込んできたり、冬場には結露の水分で濡れたりするリスクも高まります。

直射日光と湿気を避けるためには、テレビを窓の近くに置かない方がよいでしょう。

④ 画面を傷つけない

子どもや赤ちゃんのいる家庭では、おもちゃや食器などがうっかりテレビに当たって、画面に傷がつくこともあるでしょう。ゲーム中につい熱くなり、コントローラーを振り回して画面にぶつけてしまうケースもあります。

画面のキズはヒビや割れの原因となるので、壁掛けタイプなら子どもの手が届かない高さに設置するか、置き型ならテレビ用の収納ボードやチェストを使用するなどして、対策をしておきましょう。

⑤ 不安定な場所に置かない

段差のある場所に斜めに置いたり、自作の簡易ボードなど、不安定な場所に置いたりすると、テレビが転倒する原因となります。

テレビに衝撃を与えやすい環境では、内部の基盤に影響をおよぼし、故障の原因となりやすいのです。人がよく通る場所や、ぶつかったり体があたったりしやすい場所も避けた方がよいでしょう。

⑥ ホコリをためないように定期的に掃除する

テレビに限らず、パソコンやオーディオ、ゲーム機などはホコリに弱いものです。ホコリが内部に入ると熱がこもる原因となったり、基盤や回路が故障するリスクを高めます。

テレビやパソコン、ゲーム機などは使用中に静電気が発生するため、ホコリを吸着しやすい性質があります。テレビの寿命を伸ばすためにも、乾いた布や専用のダスターなどでホコリを拭き取り、清潔な状態で使用するようにしましょう。

5.手入れ次第で寿命も伸びる?テレビの正しい掃除方法について

5.手入れ次第で寿命も伸びる?テレビの正しい掃除方法について

テレビを少しでも長く使うためには、ホコリや汚れから守ることも大切です。そのためには、正しいお手入れ方法を知っておくとよいでしょう。ここでは、テレビのお手入れや掃除をする際のポイントについてご紹介します。

① テレビ掃除の頻度

テレビはホコリがたまりやすく、部屋の環境によっては、1日経過しただけでも薄くホコリがついていることもあります。軽く表面のホコリを拭き取る程度の掃除なら、毎日おこなってもよいでしょう。

日ごろからこまめにホコリを拭き取っておくことで、内部にホコリが入り込むリスクを回避できるため、マイクロファイバーなどお掃除しやすいツールをあらかじめ準備しておいて、出かける前に軽くなでるなど、日課に組み込むことをおすすめします。

② 喫煙者は画面の拭き掃除もこまめに

部屋の中でタバコを吸う人は、テレビ画面にもヤニがついてしまいます。テレビ専用のクロスやウェットティッシュなどが市販されているので、喫煙者は画面の拭き掃除もこまめにおこなうようにしましょう。

③ 数か月に1度は中性洗剤でクリーニングを

ホコリ取りや乾拭きをこまめにおこなっていれば、テレビに汚れが蓄積するのを防ぐことができます。それでも、喫煙者やリビングに置いているテレビの場合、食物の油などで軽い掃除だけでは取り除けない汚れがたまっていくでしょう。画面が見にくいと感じたら、数か月に1度くらいの頻度で中性洗剤を使った拭き掃除をします。

中性洗剤を使った拭き掃除の手順は以下の通りです。

  • 薄めた中性洗剤をクロスや専用の布に少量つけ、優しくテレビを拭きます。
  • 次に、水に濡らしてかたく絞ったクロスで水拭きをします。テレビの内部に水が入らないように、しっかりと絞ってから拭くのがポイントです。
  • 水拭きが終わったら、最後に乾いたクロスで乾拭きをして仕上げます。

小さな子どもがいる場合は、お菓子を触った手で画面に触れるなど、頻繁に汚れがつきやすいものです。ペットを飼っている家では毛が付着することもあるでしょう。喫煙者ならヤニで画面が汚れやすいため、状況に応じてお手入れの頻度を高めるようにします。

④ 保護用パネルやガードを利用する

子どもやペット、タバコなどでテレビが汚れやすい環境の場合は、お掃除以外の対策もおすすめです。スマホや携帯に強化フィルムを貼るような感覚で使える、テレビ用の保護パネルなどが市販されています。

テレビの近くに子どもやペットが近寄れないようなガードを設置するのもよいでしょう。テレビに直接汚れが触れない環境を作ることで、テレビの寿命を伸ばして故障を防ぐ対策となります。

まとめ

テレビの寿命は液晶型や有機EL、プラズマなどによってそれぞれことなりますが、およそ5~10年前後が寿命の目安です。寿命に近づいたテレビはさまざまな症状が出るようになり、画面が暗くなったり、電源がつかなくなったら修理依頼や買い替えのサインだといえるでしょう。

テレビの寿命を少しでも伸ばすためには、日々のお手入れや高温多湿を避けることが大切です。状態のよいテレビは、寿命が近くても中古品として買取対象になる場合もあるため、こまめに掃除をして大切に使うことをおすすめします。

また近年、テレビを使ってAmazonプライムやAmebaTV、ネットフリックス等のインターネット動画を視聴される方が非常に増えてます。

ネット動画を視聴する方向けのテレビの寿命は5年だと言われています。まだテレビとして使えるから寿命ではないという固定概念に捉われないように注意しましょう。


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