実はよく知らない神社と神々について

コロナ禍において、人の密集を避ける為、初詣の時期が「2月末まで」や「12月から3月末まで」といった具合に神社によって初詣の時期を分散する動きが見られます。

ところで、それでいいの?と疑問を持った人も多いはず。 本来、お正月に始まり、節分、雛祭り、端午の節句、と言った暦に合わせた年中行事を重要視してきた日本人。

お参りや行事はするけれど、実際のしきたりや意味合いなどの知らないことも多々。今回はその実はよく知らない、神社と神々についてフォーカスしてみました。 

1、そもそも神社とは何か?

神社とは、端的にいうと神様を祀る施設です。 日本には神社が8万社あります。コンビニエンスストアでも約5万店舗ですから、いかに多いかがわかります。

つまり、私たちは神様に囲まれて生活してると言っても良いでしょう。 神道では罪や穢れを避けた清浄な状態を大切にしています。

それを取り除く為のものが「禊ぎ(みそぎ)」と「祓い(はらい)」であり、それを執り行うのが神社の役割でもあります。 

2.神社にはどんな神様がいるの?

大きく分けて、日本の神様のカテゴリは三つに分けられると言えます。

①日本神話に登場する神様 日本神話は主に日本最古の歴史書「古事記」「日本書紀」によって伝えられました。天皇家の祖先のエピソードが綴られています。

代表例として伊勢神宮の祭神、天照大御神や出雲大社の祭神、大国主神などが挙げられます。

②実在の人物 生前に偉業を成し遂げた人物は、それを称え神社の祭神となるケースが多々あります。一方で非業の死を遂げた人物もまた、祭神となることもあります。

平安時代頃から、恨みを持って亡くなった人物の御霊は災厄をもたらすと考えられ始めました。その為、御霊を祭神として丁重に祀ることで、恨みを鎮めようとしたのです。

③民族神 人々の間で自然発生的に生まれた神様で、五穀豊穣を司る稲荷神や、外部から集落を守る道祖神などがこれに該当します。 

3、神社の参拝マナー

神社に訪れた際に一番初めに目にするのが「鳥居」。鳥居はこの先が神聖な場所であることを示しています。その為、鳥居をくぐる前には神様に対して一礼することが望ましいとされています。

また参拝を終えて帰る際も、感謝の意を込め鳥居をくぐってから振り返り、一礼するのが良いでしょう。 神社の境内に入ると、参道の脇に水場が見つかると思います。

これは「手水舎(てみずや)」と呼ばれる場所で、参拝者はまずここで手や口を洗わなければいけません。その際は、手水舎の前で心を落ち着けて一礼し、その後右手で柄杓を持ち左手をすすぎます。

その後、左手に柄杓を持ち替えて右手をすすぎます。再び、右手に柄杓を持ち替えて、左手をコの字状に丸めて水を受け口をすすぎます。この時、柄杓には水が2割程度残るようにします。

残りの1割の水を使って口をゆすいだ左手を、もう一度清めます。柄杓を立てて残った水で柄杓の持ち手を清めます。

最後に柄杓を元の位置に戻して一礼してから手水舎を去ります。 拝殿にお参りしたら、基本の作法としては2回お辞儀をして2回手を叩き、最後に1回お辞儀をする二拝二拍手一拝です。

これは神社によって違いもあるので、各神社の作法に従いましょう。 

4、おみくじはもらったらどうしたらいい?

神社に参拝した時、運試しとしておみくじを引く人も多いでしょう。神様にヒントをいただく一種のヒントとして、広く親しまれています。

その多くは大吉や凶といった運勢や、仕事、恋愛、失せ物など、生活に関わる項目の解説が書かれています。一般的に悪い結果が出たら結ぶと言われていますが、どちらでも構いません。

良い結果であっても神様との縁を結ぶという意味で結びつける人もいれば、お守りとしてお財布に入れたり、神棚に供えたりする人もいます。 

5、お守りは開けたらいけないって本当?

お守り袋そのものはあくまでも御神璽を携帯する為のケースなので、中身を開けたからといって、何か悪いことがおこるというわけではありません。

実際屋内では神礼をむき出しのまま飾ります。とは言え、御神璽は神様の分身を納めたもの。

興味本位で中身を暴いて御神璽が破損してしまった、などということを避けるためにも、むやみやたらに開封しないことに越したことはありません。 

6、御朱印はどのように受け取れば良いの?

御朱印とは参拝者向けに渡される参拝の証となるもので、一般的には和紙に墨書きで社寺の名前や神紋、主祭神の名などが書かれ、朱の押印とともに参拝した日時が入ります。

いただく際には特別な作法はありません。とはいえ、御朱印はあくまでも神様とのご縁の証ですから、参拝を終えてから頂きに行くのが大前提。

また、特別な理由がない限りは、参拝した本人が受け取りましょう。御朱印帳をあらかじめ用意し、社務所や授与所に頂きたいページを開いて渡します。

手書きで書いていただく場合は、その間はおしゃべりせず、静かに待つのがマナーです。


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