『現代課題を読み解く』アジアの少子化は世界の少子化


目次

1.少子化とは

2.間違った少子化の原因

3.少子化真の要因

4.すべき対処とすべきではない対処

5.私たちに残された選択肢

6.まとめ


2023年最も衝撃的なニュースの一つとして経済新聞で取り沙汰されている記事に日本が世界三位の経済大国としての地位から陥落しようとしていることがある。日本人はそのニュースをどのような感情で眺めているのだろう。いや、どのような感情でその低迷の姿を目に焼き付けなければならないのだろう。

日本が経済大国としての地位を世界で固めたのは過去の日本人の功績である。そして、今の私たちの生活が守られている保証の数々は過去の日本の功労者たちによる『国家の貯金』によってなされていることを私たちは知っているはずだ。

日本は世界で見ても『特別恵まれた国』であることを疑う人はいないかもしれない。しかし、私たちが毎日を送っている日本・アジアではある一つの現象を元として社会・経済が非常に不安定であることを証明してしまった。そう、『少子高齢化』である。

高齢者がたくさんいることは問題ではない。問題は若者がいなくなっていること。そして、最も私たちが考えなければいけないことは『どうして、若者が子供を産まないのか?』という問題である。

私がこの議題を今回持ち出してきたのは、日本だけでこの問題が起きているわけではないからだ。世界の多くの国でこれらの問題を目撃しある国は日本よりも酷い状態にあるのだ。一人のアジア人として私はそのことを今日言及したい。

1.少子化とは

『少子化』という用語の辞典における解釈は出生率が低下し、総人口の増加が鈍化している状態と説明されることがほとんどだ。『子供が少なくなる変化』と書いて少子化。漢字三文字から想像できることは子供が少なくなったということだけだ。

しかし、この漢字三文字が表現しようとする。意味・伝えたいメッセージは私たちが思っている以上に広く、それと同時に狭くて深い。広くて狭くて深いとは奇妙な日本語だと感じる読者様がたくさんいらっしゃることは承知している。

私がここで持ち出した『広い』の意味は全員が考えなければならない問題ということを強調するための強調句である。原因の本質は『狭くて深い』ところに眠っている。だから、『少子化』は広くて狭くて深い問題なのだ。 次の章では『少子化』の原因を話したい。

2.少子化の原因

世間で言われる少子化の原因のほとんどは「女性が子供を産まないから」である。本当にその原因を正しいものとして認識していいのだろうか?子供は女性だけが作り出せる宝であることを私たちはもちろん疑わない。

しかし、少子化の責任を女性だけに押し付けるのはあまりにも身勝手すぎないだろうか。大切なことは女性が子供を産まなくなったことではなく、産みたくない理由、産めない理由を考えることではないだろうか。

少子化が叫ばれ始めた30年前私たち世界はその問題に対して本当に有意義な回答を出したのだろうか?男性はもう少し女性に対して時間と心からの愛情を差し出したのだろうか?

私はそうとは思えない。 世界少子化という言葉が認知され始めた2000年代その時代は世界経済。特に日本の経済が活気付いていた時代である。その時代は男性女性どちらもが経済成長に人生を差し出した時代だ。

現代とは違い日本は経済的に非常に裕福だった。そんな時代にもかかわらず核家族という言葉が日本で誕生した。核家族になった原因は女性の社会進出による晩婚化と時間不足の育児に不安を持ったからである。

女性の社会進出は女性自身が勝ち得た最大の権利である。それと同時に現代の経済規模を目にした男性は男性だけでこの経済を回すことができないと悟ったに違いない。

女性は子供に最大限の愛情と時間を使いたいと望む生き物だ。社会進出は女性の育児方針とは大きく離れた誤算だったかもしれない。だから、女性自身が子供を産まなくなったから少子化を招いたなんて言えないのだ。

3.『少子化』真の要因

私たち現代人はあまりにも忙しい。家族の時間を豊かにするために働いているのに思うようにならないことは必然的だ。私は、二つの要因が『少子化』を促進させていると考えている。

一つ目『女性の感情変化』

資本主義の概念上最も歓迎される事象は経済成長だ。だが、それを得るために私たちは人生の貴重な時間と多くの幸せを差し出していることに気付かなければならない。

子供の健康的な成長は経済ではなく時間と幸せ、そして両親から十分に与えられる愛によって実現されている。母親はそのことを一番よく知っている生き物だ。『愛情と時間を最大限に我が子に注ぎたい』と考えている。それを経済成長は破壊してきた。私たちはあまりに忙しすぎるのだ。

週休二日制で最大限まで働く生活は子供に十分な愛情を与えるのは難しい。そう考える女性を増やす原因は女性に限らず私たち全員が作り出した。私たち全員が作り出した。そう考えると『少子化』という問題が思っている以上に広くて狭くて深い問題に思えるだろう。

二つ目『ストレスと娯楽』

現代人は皆社会の摩擦から大きなストレスを得ている。ストレスがない人なんていないほどだ。週休二日制で最大限に経済成長に貢献する私たちがストレスを避けることはできない。そのストレスを解消するためにたくさんの娯楽を社会は生み出してきた。音楽・映画・風俗・ゲーム上げればキリがないほどの娯楽がこの世にはある。すべて脳に依存的な刺激を与えるものばかりだ。

そして、その中核にスマートフォンがある。現代社会はストレスを溜めやすく解消しやすい。世の中になったと私は考察している。最近よく聞く言葉に『コスパ』がある。

彼女を作るより風俗に行く方が『コスパ』がいいと考える男性は私の周りでもたくさんいる。簡単にストレスを溜め、簡単に発散できる社会は『コスパ』という言葉によって支配されている。『コスパ』を考えるならば「恋愛、結婚と育児」は『コスパ』の悪い行為になってしまう。

現代人が抱えている価値観は『コスパ』によって支配されている。『コスパ』という言葉が今の少子化社会を象徴する言葉であると私は言いたい。一つの原因が『少子化』を引き起こし、二つ目の原因が『少子化』の解決から私たちを遠ざけたのではないだろうか。

4.すべき対処とすべきではない対処

意義ある効果的な対策とはどのような対策を指すのだろうか。「補助金を増額することは子供が増える要因になるだろうか」では、「女性の出産費用を無料」にしてみては如何でしょうか。おそらく両方とも効果が出ないまま終わるだろう。

上記に挙げた二つの代表的な対処策は『すべきでない対処』である。経済的に豊かになったとしても現代人が子供を産まない要因は前章で挙げた二つの原因が関係している。この章では上記の問題を解決することができる唯一の対処法を話したい。

『週休三日制』私が考える効果がある対処法だ。現代人はあまりに忙しい。毎日朝から晩まで最大限働いて家に帰る。抱えきれないストレスを連れて。

一つ目の原因である『女性の感情変化』

時間がないことで育児に対しての不安を煽っている可能性があると私は指摘した。最大限の愛情を子供に与えたいと考える母親は二日間の休みだけでは子供に十分向き合えていると考えられないだろう。

この週休三日制は男性にも適用されるとする。そうなれば家族の時間をたくさん持つことでき、女性の家事負担と責任感を減らす効果が生まれる。不安感がないことと時間があることは健康的な家庭経営を実現する大きな鍵になる。

二つ目の要因である『ストレスと娯楽』

週休3日制にすることで仕事の中だるみを防ぐことできる上にストレスを減らすことができる。金銭で手にする娯楽から少しでも離れて人間としての文化的な人生を手にする意欲が湧いたり時間の余裕から幸せを感じることができる。

ただし、『週休三日制』が効果を持つのは当然のことではあるが今までと給与が変わらないことである。その条件を前提とした上で『週休三日制』を実現することができれば、私たちのあまりに成長しすぎた。経済体で同時に幸福度を高めることが可能となる。

5.私たちに残された選択肢

『少子化』を解決しようと多くの研究者が血眼になっていることだろう。だが、私はあえて『少子化』を解決することから、一度目を離すことが大切だと考えている。そうすることで、物事の本質に触れることができる。

昔の人は偉大だった。「一歩下がって考える」この考えこそ、今の私たちに必要なことかもしれない。私たちは問題の解決・目前の生活のためにたくさんの摩擦を起こし、あまりにも前のめりになっているのかもしれない。

日本人の悪い所『みんなと一緒がいい』この考えを捨てることだ。自分がどうしたいか。そして、今、自分にとって一番大切なものが何かを考えなければならない。そうすれば、精神的に健康的に豊かな思想と生活が手に入るだろう。

『少子化』を解決するためにはまず自分が精神的に健康的に豊かにならなければならない。経済的な幸福を求めることを追うだけではいけない時代になってしまったことを私たちは自覚しなければいけないのだ。

まとめ

経済的に豊かになったこの世界により豊かさを求めることは難しい。『当たり前』と『便利』の基準が高くなってしまった現代では見落としがちだが、今までにあった『当たり前』がなくなってしまったこともまた事実なのだ。

価値観が簡単に麻痺してしまう現代には非常に難しいことだともちろん分かってはいるが、今ではなくなってしまった『当たり前』がどれだけ大切なものだったかを考える機会を一人ひとり持ってみてほしい。

その『当たり前』に気づいた時、私たちは幸せを感じることができ、すぐには戻ってこない『失われた当たり前』が少しずつ戻ってきた時に、『少子化』問題に 解決の兆しが見えると確信している。


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