産業革命を超える人類史上最大の変化の真っ只中にいる!?

1.キーワードは、77年前と360年前それは始まった。羊毛から綿毛へ=超巨大コンピューター?

今からおよそ370年ほど前の18世紀後半にイギリスで起こった「産業革命」。それはそれまでの時代を一変させました。その始まりは、イギリスの一大産業であった羊毛の衰退からでした。

羊毛を使った織物にとって代わり、綿織物が主流になり、綿織物を均一かつ大量に生産するために織物機械が生まれます。そして安価で丈夫な製品が作られるようになります。

時を同じくして鉄の精製にも変化が生まれます。木炭から石炭へとエネルギー原料も変化します。そして蒸気機関が発明され、およそ70年続いた「産業革命」により現代の産業の礎を築いたのです。

その「産業革命」を支えたのは、さまざまな技術革新でした。人類は戦争における暗号解析のために更なる高みを目指します。「産業革命」からおよそ170年後の1832年に試作で終わりますがなんと、コンピュータの基礎になる研究が始まります。しかし開発が行き詰まって中断します。

それでも1834年ごろから解析機関と呼ばれる機械式の記憶装置と演算装置から構成され、外部から与えたパンチカードによりプログラム制御する方式を用いた今日のコンピュータの元祖ともいえるものが開発されます。しかし、残念ながら完成には至りませんでした。

羊毛の衰退から爆撃機が飛び交い原子爆弾が投下される第二次世界大戦まで、「産業革命」以来の技術革新は180年余り続きます。そして第二次対戦後、コンピュータ開発は、冷戦により進むこととなるのでした。そう。77年前の1946年、コンピューター実用第1号であるエニアックが誕生します。

ミサイルの弾道計算用として開発されました。なんと1万8800本もの真空管が使用され、重さ30トン、面積は165平方メートル(50坪)という巨大なものでした。それでもこれまでの計算機で24時間かかっていた計算を30秒でできるという当時は革新的なものでした。

2.禁断のリンゴを口にした世界は徐々にデジタル化

軍用のコンピューター開発は一般には知られることなく進むなか、ついに1951年には米国レミントン・ランド社による世界最初の商用コンピューターが完成。

さらにそれから25年後の1976年にスティーブ・ジョズらがアップルコンピューターを設立し、「Apple I」が発売された。1980年代に入るとIBMなどの筆頭に各社がパソコンを発表し様々オフィスへと普及していくのでした。

オフィスでのパソコン導入は進むものの、中々日本国内に於いてはデジタル化は進まなかったが、1995年頃からデジタル化のインフラとも言えるインターネットが一般的に普及し始めました。

このインターネットもまたその起源は、1969年に米国が軍事目的で運用を開始したARPAnet(Advanced Research Agency Network)であると言われています。e-mailがオフィスで普及し、検索エンジンは徐々に職場で辞書や雑誌の代わりとして日常に溶け込み始めます。

そして時を同じくして一般的に普及し始めたのが携帯電話でした。しかし、爆発的なデジタル化を進めるスマホが登場するのはもう少し先になります。

3.「IT革命」そして電話は持ち歩くパソコンになった

今では、私たちの生活に欠かせないスマートフォンやタブレットですが、1995年当時はカメラも搭載されていない所謂ガラケーしか存在しませんでした。

30年前にはテレビ電話や検索エンジン、SNSやデジカメ、音楽再生などの機能を全て備えたスマホが誕生するなんて、まるでSFの中の話だったのです。

この5年後の2000年に、日本のデジタル化の歴史においての転換点とも言うべき出来事が起きます。それは「IT革命」です。ITとは、情報技術による社会・生活の変革を意味する言葉です。

IT企業は、ネットワークの高速化や大容量化を進め、定額通信サービスの提供を開始するなど、様々なツールやデバイスにおけるデジタル化を一般に浸透させました。

さらにこの頃から大きく姿を変えたのがカメラです。これまでの主流はフィルムカメラで、「写ルンです」などの使い捨てカメラも広く利用されていました。ところが、この年にシャープ製の内蔵カメラ付きの携帯電話の登場をきっかけに、各社カメラ付き携帯電話を発売。

その画像をe-mailでやりとりできるサービス「写メール」が急速に普及します。3年後の2003年にはデジタルカメラがフィルムカメラの出荷台数を抜きさり、カメラのデジタル化が進行します。

さらにテレビのデジタル化、モバイル化も推進され、2006年には携帯電話やカーナビといった通信機器で地上デジタル放送が受信できる「ワンセグ放送」がスタート。テレビは家で見るものではなくなります。

このデジタル・モバイル化の波は音楽業界にまで影響を与えます。2000年代初頭の音楽ソフト市場でのCDは、全体の95%以上の売り上げを占めていましたが、2000年代中頃から、音楽データのダウンロード販売が台頭するとどんどんとそのシェアは減少していくことなります。

さらにスマホへと形を変えた携帯電話は、電車の乗車券を兼ねるようになり、電話帳も兼ねて、動画撮影も可能となり、地図も搭載していくのです。そうもはや携帯電話は手のひらに乗るパソコンへと変貌を遂げたのです。

4.ついにSFの世界が現実に! 映画やアニメで見た未来の到来

近年、アイロボット社のロボット掃除機ルンバやアマゾン社のアレクサのようなバーチャルアシスタントAI技術によるバーチャルスピーカーなどの商品が、身近に存在するようになりスマホやタブレット接続して遠隔操作をできる時代である。

まさにSF映画さながらの日常生活が始まっている。さらに今劇的に人々と生活を変えてしまう「AI革命」が起きようとしている。そう今、世界各国の首脳や起業家たちが口にする言葉があるのです。それは「シンギュラリティ」。

「シンギュラリティ」とは、自律的な人工知能が経験値を高めて、自問自答を繰り返すことにより、過去の失敗や推測のずれを修正することを繰り返すことにより、やがて人間の知性を上回るという仮説です。

人間を人工知能が超える!? それは只事ではありませんよね?その自律的人工知能の最先鋒とされるのがオープンAI社により開発されたchatGPTです。2018年にchatGPT-1が発表され、chatGPT-1、2、3、3.5、4と現在まで4度にわたるバージョンアップが発表されています。

GPT-1~3までは、まだまだ対応も稚拙でロボット的なカタコトの対応でした。その後、chatgpt -3に対してある研究者たちはニューラルネットワークというMRI検査で脳の仕組みを調べる研究者とともに人間の脳の機能を解析してそれに近づける回路を作るためのシステムを構築すべくアプローチをしてみたのでした。

すると人間が無意識に過去の記憶から人を予測し認知するいうことを瞬時に行うことを知ります。すると別でディープラーニングというテクノロジーに行き着いた研究者のチームが、chatgpt -3に画像認識解析で人顔の認識をさせるチャレンジ繰り返しさせました。

すると人間の脳と同じように過去の記憶に基づいて予測して人を特定するという方法でどんどんと顔認識の特定率をアップしてきたのです。また別のチームはひたすらchatgpt -3に穴埋め問題を解かせていたらトレーニングしていたら、人の言語パターンをなんとなく理解し始めたのです。

要するに経験によって成長し続けるのです。そしてhatGPT-3.5はIQ90を超えてきたのです。そこで開発チーム全体で経験数を100倍に増やすとついに劇的な成長が見られたのです。そうですついに「シンギュラリティ」が実際に起こり始めたのです。

その数ヶ月後に発表されたchatGPT-4では、なんと司法試験の上位10%医師国家試験などでも上位の点数で合格するまでに至ったのです。猿から人への進化のような劇的な変化が起きてしまったのです。

ソフトバンクの孫正義氏などもchatGPTは、これまで無理とされてきた絵画や小説、映像制作もできると提唱します。コンピューターの誕生以来計算機として発展し、膨大な記憶量から検索エンジンとして辞書の代わりにらい、今や経験から推論やより人間に近づき創造すら出来てしまうだと言うのです。

このまま人工知能が進化すれば、2045年に完全なる「シンギュラリティ」に到達するであろうと人工知能研究の世界的権威であるレイ・カーツワイル氏が予測したことから2045年問題とも呼ばれています。

孫氏は自ら何度もchatGPTとディベートを繰り返してアイディアをブラッシュアップする 対話をすることでよりクオリティーの高いアイディアを構築する作業自ら行なっているとも言います。

5.この大変化の時代をどう生きるか・・・

人間の知能を機会が越える。これは一大事です。ではそんな大変化の時代をどう生きれば良いのか?多くの人が職失うのではないかとの不安も懸念されています。

「産業革命」においても機械化により、多くの職人が職を失い、抗議行動に出ました。画像生成AIにより映画制作スタッフや俳優たちが職失うとしてハリウッドでは大規模なストライキも敢行されました。

日本でも野村総合研究所が実際にイギリスの工学博士M.オズボーン氏らと共同研究を行ったところ、「10~20年後、国内の労働人口の約49%が人工知能やロボットで代替可能になる」という報告結果を発表しました。

その一方、堀江貴文氏などは「かつて存在しなかった自転車や自動車が登場した際、人々はそれらを乗りこなした」。人は身体拡張できる生き物であると言います。「実際には接続しているわけではないけれど、自転車や車と繋がっているかのような感覚で運転できる」と。

クリエイティブ職の人間だったら、chatGPTとディベートすると言うことは、作品をブラッシュアップさせるための自問自答の具体化なのかもしれません。確かにうまくつながれば人には電車や飛行機をロケットですら操縦できるのですから。

まとめ

AIとともに成長していく未来。互いに学び、高めあって育て合う。AIがこれからどんどんと成長していくのだとしたら、おそらく人間が繰り返してきた戦争や自然破壊などの人間の悪い行いも知るでしょう。

また愛や優しさや悲しみも知るかもしれない。そうなると付き合うべき正しい人間を選ぶのAIの側かもしれない。時代は変わり、便利になっても大切なのは人間性なのかもしれません。

資本主義の膿ような刹那的な金欲主義や摂取に執着することではなく、未来の自然のために、未来の子供達のために、長い目で考えることの出来る人間でいることが大切なのでしょう。


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